小説
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狼の谷の村
森の帯の、狼の谷の氏族の谷と村。谷の人々の自称。
éso mérvo só ulvenkeréla.
読み:エーソ メルヴォ ソー ウルヴェンケレーラ。
| és-o | mérvo | só | ulvenkeréla |
| いる-<(重いものが)> | 村<主格> | この<重性> | 狼の谷の村<主格> |
「この村はウルヴェンケレーラです。」
固有名詞を述語名詞に取った系辞文。動詞 és- は主語 mérvo に一致して重性の形になる。述語名詞 ulvenkeréla は主格のまま置く。
森の帯の峡谷の一つ、狼の谷の氏族が住む谷と、その谷頭の村。谷の人々の自称で、字の名前にしか残らない古語 úlven「狼」を使い、森の言葉らしく語末の母音も残している。都の帳簿や森の司の記録では kerél dráunes「狼の谷」と書く。丸太の木口の谷のしるしは、ω の形にとがった耳を二つ立てた狼の顔で、u の字の親とされる。伐り止めの年に、最初に詞を唱えるのをやめたのはこの谷の巫だったと言われる。
固有名詞。重性。森の言葉の形なので、語末の a を読む。都の言い方は kerél dráunes。複合語なので、前の要素 úlven の強勢は落ちる(arnélvar と同じ)。
古語 úlven「狼」+ keréla(kerél「谷」の森の言葉の形)。úlven+keréla → ulvenkeréla。
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