ómbra

品詞
代名詞
意味
すべて
発音
[ˈombra]
読み
オンブラ
分野
代名詞・指示詞・疑問詞

意味

  1. すべて

    単数で、ものの全体・まるごとを表す。

    ésa ómbra sáindares lísen.

    読み:エーサ オンブラ サインダレス リーセン。

    és-aómbrasáindar-eslís-en.
    いる-<(軽いものが)>すべて<主格>証文-<属格>書く-<〜した・〜された>

    「証文はすべて書き上がっている。」

    単数の ómbra は「まるごと全体」を表し、何の全体かを後ろの属格で示す。ómbra は軽性なので、繋辞は -a をとり、分詞 lísen は軽性・単数・主格で語尾がつかない。掛けの精算の前に証文を確かめるときの言い方。

    ésa ómbra lúumen aursárar.

    読み:エーサ オンブラ ルーメン アウルサーラル。

    és-aómbralúum-enaursár-ar.
    いる-<(軽いものが)>すべて<主格>ご覧になる-<〜した・〜された>祖先-<〜らの>

    「すべては、ご先祖さまがご覧になっている。」

    祖先祀りや戒めの場で使う、改まった言い方。「見る」の尊敬の補充形 lúum- の分詞に、行為者を表す複数属格 aursárar を添えている。祖先は数えないので、複数はひとまとまりの「方々」を表す。

  2. みな

    複数で、欠けなく全員・全部を表す。

    hóinan ómbra kelárar.

    読み:ホイナン オンブラ ケラーラル。

    hóin-anómbrakel-ár-ar.
    帰る-<彼らが>みな<主格>伐る-<〜する人>-<〜らの>

    「樵たちはみな帰っていく。」

    ómbra に人を表す複数属格を添えると、「〜たちの全員」、つまり「みな」の意味になる。意味の上では複数を指すので、動詞は3人称複数で受ける。一人ひとりを数えずに全員をまとめて言う言い方。

    na tóran ómbra senárar.

    読み:ナ トーラン オンブラ セナーラル。

    natór-anómbrasen-ár-ar.
    <〜ない>来る-<彼らが>みな<主格>見る-<〜する人>-<〜らの>

    「目付たちがみな来たわけではない。」

    na で否定すると、「全員が〜したわけではない」という部分否定になる。ómbra は意味の上で複数を受けるので、動詞は3人称複数になる。

解説

全体・全員を表す数量の代名詞。軽性 ómbra、重性 ómbro の二形がある。単数は「まるごと・全体」、複数 ómbrai/ómbrul は「みな・どれも」の意味。数を数えずに全体を言うので、目上の人々にも使える(ausenárai ómbrai「目付の方々みな」)。「十」を「そろった、欠けのない」と感じる感覚から生まれた語で、「欠けなく全部」という響きがある。

文法

軽性 ómbra(a語幹)、重性 ómbro(o語幹)。単独でも、複数名詞の後ろに置いて一致させても使う。

語源

数詞 ombár「十」の古い形 *ombára から。強勢の位置が移り、母音が落ちて ómbra となった。

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