ombára

品詞
数詞
意味
十(そろった)
発音
[omˈbara]
読み
オンバーラ
分野
数詞・数量

意味

  1. 十(そろった)

    星座名「十の灯」の中の、「そろった・満ちた」の意を帯びた十。

    lúin áuran ombára ilánai, dulíþan kelárai gandér.

    読み:ルーイン アウラン オンバーラ イラーナイ、ドゥリーサン ケラーライ ガンデール。

    lúináur-anombárailán-ai,dul-íþ-ankel-ár-aigandér.
    とき昇る-<彼らが>十灯-<〜たちが>下る-<〜させる>-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>硬木<対格>

    「十の灯が昇ると、樵たちは硬木を下ろす。」

    「〜とき」の節は lúin で始め、ふつう主節の前に置く。ombára ilánai「十の灯」は星座の名前で、古い形の「十」が固まって残ったもの。星を数えているわけではない。

    aurélan ombára ilánai dórel.

    読み:アウレーラン オンバーラ イラーナイ ドーレル。

    aur-él-anombárailán-aidórel.
    昇る-<〜だろう>-<彼らが>十灯-<〜たちが>明日

    「明日、十の灯が昇るだろう。」

    星読みが年の始まりを告げるときの言い方。ombára は星座名の中にだけ残る古い形の「十」で、「そろった・満ちた」という意味を帯びる。格変化はせず、複数の ilánai を前から飾る。ilánai は a語幹 ilána の複数主格で、語根 ilán- に軽性の複数主格の語尾 -ai がついた形。動詞の前に出られる語は限られているので、時を表す dórel は文末に置く。確かでない未来なので推量法を使う。

    lúin áuran ombára ilánai, dúlan kelárai du orén.

    読み:ルーイン アウラン オンバーラ イラーナイ、ドゥーラン ケラーライ ドゥ オレーン。

    lúináur-anombárailán-ai,dúl-ankel-ár-aiduorén.
    とき昇る-<彼らが>十灯-<〜たちが>下る-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>下手縁<対格>

    「十の灯が昇ると、樵たちは縁へ下りていく。」

    「〜とき」の節は lúin で始めて、主節の前に置く。ombára ilánai「十の灯」は年の始まりを告げる星の群れの名前で、ombára は数えた結果ではなく名前の一部。そのため、星を数えることの禁忌には当たらない。ilánai は語根 ilán- に複数主格の語尾 -ai がついた形。

    lúin áuran ombára ilánai, þrínan éndrai.

    読み:ルーイン アウラン オンバーラ イラーナイ、スリーナン エンドライ。

    lúináur-anombárailán-ai,þrín-anéndr-ai.
    とき昇る-<彼らが>十灯-<〜たちが>目を覚ます-<彼らが>人-<〜たちが>

    「十の灯が昇ると、人々は目を覚ます。」

    暦や儀礼の詞に似た書面の文。lúin 節は主節の前に置く。ombára ilánai は「十の灯」という星座名で、古い形 ombára が名前にだけ残っている。「十の灯」は通常の星の数えではなく、星を数えている意味にはならない。3複数の動詞は性を区別しない。

    lúin áuran ombára ilánai, seláura ólmar.

    読み:ルーイン アウラン オンバーラ イラーナイ、セラウラ オルマル。

    lúináur-anombárailán-ai,seláur-aólmar
    とき昇る-<彼らが>十灯-<〜たちが>目覚める-<(軽いものが)>年長者<主格>

    「十の灯が昇ると、年長者は目を覚ます。」

    書物・年代記向けの描写。lúin による時節節が主節の前に置かれる。áuran ombára ilánai は「十の灯が昇る」という星座名に基づく定型表現。主節の seláura は主語 ólmar に一致して軽性 3 人称単数。

    áuran ombára ilánai, duói dulíþan kelárai dulfáron.

    読み:アウラン オンバーラ イラーナイ、ドゥオイ ドゥリーサン ケラーライ ドゥルファーロン。

    áur-anombárailán-ai,duóidul-íþ-ankel-ár-aidulfáron.
    昇る-<彼らが>十灯-<〜たちが>その次に下る-<〜させる>-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>下ろし荷<対格>

    「十の灯が昇る。その次に、樵たちが下ろし荷を下ろす。」

    年代記の記事を読み上げる場面。決まった順の項目を、文1, duói 文2の形でつなぐ改まった用法。duóiは原因ではなく単に項目順を示す。第二節は動詞で始まる。

解説

数の十の古い形。今は星座名 ombára ilánai「十の灯」の中にだけ固まって残る。この「十」は数えた結果ではなく、「そろった、満ちた」という意味で、名前全体は「そろいの灯」というほどの意味になる。ふだんの「十」は ombár。

文法

数詞の古形。不変化で、星座名の中でのみ使う。

語源

古高原語 *ombára。ふつうの数詞では古い脱落で ombár になったが、星座名の中では古い形が保たれた。dáumbar「二十」にもこの語が含まれる。

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