小説
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息を止める
selvá「息」を目的語に取って、喉や肺で息の流れを押し止める。恐怖・緊張・寒さ・忍び寄りなど、呼吸を意図的に抑制する行為。
ké þóla endríña selván?
読み:ケー ソーラ エンドリーニャ セルヴァーン?
| ké | þól-a | endríña | selv-án |
| <〜か> | 息を止める-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | 息-<対格> |
「子どもは息を止めていますか。」
日常会話の疑問文。疑問小辞 ké は文頭に置く。主語 endríña は人を指す軽性名詞なので、動詞は 3人称単数・軽性の語尾 -a を受ける。目的語は selván。
声を呑む
selvá を目的語に取らず、言いかけた声や言葉を喉で押し止める意味に転じる。
þóla fandár viráis.
読み:ソーラ ファンダール ヴィライス。
| þól-a | fandár | vir-áis |
| 声を呑む-<(軽いものが)> | 新入り<主格> | 言葉-<〜たちを> |
「新入りは言葉を呑み、黙っている。」
「声を呑む」の用法。selvá「息」を目的語には取らない。ここでは virá「言葉」の複数対格 viráis を目的語に取る。主語 fandár は人を指す軽性名詞なので、動詞は 3人称単数・軽性の -a を受ける。改まった場や書物の語り向き。
息を喉の奥で押さえて流れを止めることを表す他動詞。目的語には selvá「息」をとる(þóla selvá「息が止まる」ではなく、誰かが息を止める方向)。唇や喉の奥で息の通り道を圧迫し、その流れを物理的に抑え込む動きを強調する語。恐怖や緊張で呼吸を意図的に抑制するとき、忍び寄って息を呑んでいるとき、寒さで震えながら呼吸を堪えているときに現れる。改まった場では「息を静かにする」の意で使われることも少なくないが、基本的にはくだけた場や身体反応として頻出する。
他動詞。直説法 3SG.LT: þola、3SG.HV: þolo、1SG: þolim。命令 2SG: þol!(語末の l はそのまま)。
古高原語 *þol- から。喉の奥で息を圧迫して抑え込む動きを象った語根。
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