šelv-

品詞
動詞(他動詞)
意味
ささやく
発音
[ʃelv]
読み
シェルヴ
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. ささやく

    ほとんど音を立てず、隣にいる人だけに届くほど小さい声で言う。声の大きさが低いこと自体を指し、言った内容の善し悪しとは無関係。

    šelvimor virán tásei.

    読み:シェルヴィモル ヴィラーン ターセイ。

    šelv-imorvir-ántás-ei
    ささやく-<我々が>言葉-<対格><あなた>-<与格>

    「私たちがあなたにひとことささやく。」

    くだけた日常会話。主語の「我ら」は代名詞 némor を省き、語尾 -imor に示す。声量の低さを指し、声に出す内容の善し悪しは含意しない。

    šelva faronár prámbo tásei.

    読み:シェルヴァ ファロナール プランボ ターセイ。

    šelv-afaronárprámbotás-ei
    ささやく-<(軽いものが)>運び人<主格>値<対格><あなた>-<与格>

    「運び人があなたに値をささやく。」

    荷の受け渡しや市でのくだけた場面。faronár は人間なので軽性の主語、prámbo は重性なので対格形が主格と同一。šelv- は改まった場では使わず、声量の低さだけを指す。

解説

声をほとんど出さず、隣にだけ届くほど小声で言う。vír-「言う」が声を上げて発するのに対し、šelv-は声の大きさを抑えて、耳元だけに届くように言う動詞である。息(selvá)がほとんど動かない、唇がわずかに動く程度の発声であり、内容の問題(炉ばたの禁忌など)とは無関係に、声量の低さだけを指す。異邦人や見知らぬ者がいる場で、人々が身内だけで何かを交わすときに頻出する。改まった場や目上の人への発言では使わず、同輩や目下に向かうくだけた文脈で用いる。目的語に言った内容を置き、聞き手は与格で添えることもできるが、文脈が「隣にだけ」と示していれば省略される。

文法

他動詞。3人称単数は軽性 -a、重性 -o で終わる(šelva / šelvo)。目的語を対格で取る。命令形は šelv!(2単)。

語源

古高原語 *šelv- から。語源は不明。子音の組み合わせ(軟らかい摩擦音 š と流音 l、有声の v)が、かすかな空気の動きを音象徴的に表す。

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