小説
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ドゥローラ
旧道の、上から四つ目の岩棚。「滝の棚」。
krásau dulóra si fleuróra.
読み:クラーサウ ドゥローラ シ フレウローラ。
| krás-au | dulóra | si | fleuróra. |
| 割れる-<双数> | ドゥローラ<主格> | と | フレウローラ<主格> |
「ドゥローラとフレウローラが崩れた。」
年代記や旧道の記録に多い、出来事を簡潔に述べる文。単数の固有名詞二つを si で並べると動詞は双数になる。krás- は自然物が裂けて崩れる自動詞。固有名詞は主格の辞書形のまま。
ké tóra faronár sé es dulóros?
読み:ケー トーラ ファロナール セー エス ドゥローロス?
| ké | tór-a | faron-ár | sé | es | dulór-os? |
| <〜か> | 来る-<(軽いものが)> | 荷-<〜する人・主格> | この<軽性> | から | ドゥローラ-<属格> |
「この運び人は、ドゥローラから来たのか。」
道場や宿での確認の文。疑問小辞 ké は文頭に置く。faron-ár は「荷に携わる人」の意。固有名詞 dulóra は重性o語幹の名詞として扱い、es の後に属格 dulóros をとる。指示詞 sé は faronár を修飾する軽性形。
旧道の上から四つ目の岩棚。白糸川の滝が崖の途中で一度岩に当たって落ちる、その滝壺のわきの広い棚で、下りの二日目の夜を明かした。約四百年前の雨期の終わりに、下の fleuróra とともに崩れ落ちた。旧道の岩棚の名はどれも古い場所の接尾辞 *-óra を含む。荷担ぎ歌と funelór の年長者の言い方では語末の a まで言う。
固有名詞。重性(岩棚は地上の石なので)。綴りは〈dulora〉。 属 dulóros、与 dulóroi。
duló「滝」+古い場所の接尾辞 *-óra。「滝の棚」。*-óra は地名にだけ残る(funelór と同じ)。
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