小説
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フネロール
縁の肩の日の入り側にある、旧道の上り口の町。
na sénim dóulin funelór.
読み:ナ セーニン ドーリン フネロール。
| na | sén-im | dóulin | funelór. |
| <〜ない> | 見る-<私が> | もう | フネロール<対格> |
「私はもうフネロールが見えない。」
日常会話。相の副詞 dóulin は動詞の直後、主語の前に置かれる。目的語 funelór は地名として重性子音語幹名詞として扱い、対格は主格と同形。見出しの標準外称 funelór を用いた。
tóra faronár es funelóros.
読み:トーラ ファロナール エス フネローロス。
| tór-a | faronár | es | funelór-os. |
| 来る-<(軽いものが)> | 運び人<主格> | から | フネロール-<属格> |
「フネロールから運び人が来る。」
記録・帳簿的な文。出どころを示す前置句 es 属格。地名 funelór は重性子音語幹として扱い、属格語尾 -os を付ける。主語 faronár は人を指すため軽性で、動詞は軽性の 3人称単数語尾 -a を取る。
縁の肩の日の入り側、旧道の上り口にある小さな町。かつては崖道の荷がここを通り、宿と荷預かりの倉と綱場でにぎわった。今は十いくつかの炉が残るだけである。外の人は funelór と呼ぶが、町の人は語末の母音まで読んで funelóra と言う。古い脱落には地域差があり、この土地では町の名前の語末の母音が残った。のちにくだけた話し方の脱落が道に沿って広まったときも、主要な道から外れていたこの町には広まりにくかったので、町の人はくだけた話し方でも動詞の語尾を落とさない。
固有名詞。重性。綴りは〈funelora〉。地元の発音は funelóra。
fúnel「綱」+古い場所の接尾辞 *-óra。*-óra は地名にだけ残り、新しい地名を作るのには使われない。荷を綱で吊り下ろす場所だったことからの名とされる。
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