小説
左の目次から話を選んでください。
フレウローラ
旧道の、上から五つ目の岩棚。「雲の棚」。
krásau dulóra si fleuróra.
読み:クラーサウ ドゥローラ シ フレウローラ。
| krás-au | dulóra | si | fleuróra. |
| 割れる-<双数> | ドゥローラ<主格> | と | フレウローラ<主格> |
「ドゥローラとフレウローラが崩れた。」
年代記や旧道の記録に多い、出来事を簡潔に述べる文。単数の固有名詞二つを si で並べると動詞は双数になる。krás- は自然物が裂けて崩れる自動詞。固有名詞は主格の辞書形のまま。
na gélim du fleuróra.
読み:ナ ゲーリン ドゥ フレウローラ。
| na | gél-im | du | fleuróra. |
| <〜ない> | 行く-<私が> | 下手 | フレウローラ<対格> |
「私はフレウローラへ下りない。」
崩れた古い岩棚を指して、行き先を断るくだけた日常語。古地名 fleuróra は重性の固有名詞として扱い、du「下手へ」と組む対格は主格と同形。否定の na は直説法の動詞の前に置く。
éso glünóra, salóur na éso fleuróra.
読み:エーソ グリュノーラ、サロール ナ エーソ フレウローラ。
| és-o | glünóra, | salóur | na | és-o | fleuróra. |
| いる-<(重いものが)> | グリュノーラ<主格> | しかし | <〜ない> | いる-<(重いものが)> | フレウローラ<主格> |
「グリュノーラはあるが、フレウローラはない。」
旧道の岩棚のうち、上部の glünóra は棚として残る一方、下部の fleuróra は崩落したことを、年代記・昔語りで対比する言い方。存在動詞 és- は主語の古地名に合わせ、重性の 3人称単数 -o をとる。逆接の salóur は「同じ瀬の外へ移る」ニュアンスを持つ。
旧道のいちばん下の岩棚。崖の下の湿った空気が雲になって崖に張りつく高さにあり、雨期にはいつも雲の中にある。ここから下は、崖のすそのがれ場を下りて干潟へ出た。約四百年前、dulóra とともに崩れ落ちた。旧道の岩棚の名はどれも古い場所の接尾辞 *-óra を含む。荷担ぎ歌と funelór の年長者の言い方では語末の a まで言う。
固有名詞。重性(岩棚は地上の石なので)。綴りは〈fleurora〉。 属 fleuróros、与 fleuróroi。
fléura「雲」+古い場所の接尾辞 *-óra。「雲の棚」。*-óra は地名にだけ残る(funelór と同じ)。
左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。
左の目次から課を選んでください。
左の一覧から選んでください。
高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。
左の目次から話を選んでください。
小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。