小説
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こぼれる(縁から下る)
液体が器の縁を越えて下へ落ちる。複合の構造(下る+縁)が、高原の「重いものは下へ行く」世界観を反映している。改まった場や詩で好まれる。
éun duloréno ílmo es orénos
読み:エウン ドゥロレーノ イルモ エス オレーノス
| éun | dulorén-o | ílmo | es | orén-os |
| うん | こぼれる-<(重いものが)> | 水<主格> | から | 縁-<属格> |
「「うん、水が縁からこぼれる。」」
日常会話で、手元の液体が縁を越えて落ちるのを指す短い発話。複合語 dulorén- は「下る」と「縁」から、液体が縁を越えて下へ行く意を表す。
anórel duloréno ílmo es orénos kórvos
読み:アノーレル ドゥロレーノ イルモ エス オレーノス コルヴォス
| anórel | dulorén-o | ílmo | es | orén-os | kórv-os |
| 昨日 | こぼれる-<(重いものが)> | 水<主格> | から | 縁-<属格> | 倉-<属格> |
「「昨日、倉の縁から水がこぼれた。」」
書物・帳簿的な記述。文法上の時制がないため、時を表す語 anórel を伴い、現在形で過去の出来事を記す。es の後に「縁」の属格があり、その後に置かれた「倉」の属格が縁の所属を示す。
「下る(dul-)」と「縁(orén)」の複合語で、「縁から下る(液体が)」という高原の縦の軸に基づく比喩で「こぼれる」を表す。液体が器の縁を越えて下へ落ちる様子を、高原語の根本動詞「下る」で捉えている。硬木が「下へ行く木」とされるのと同じ発想で、こぼれた水も「下へ行く務め」を果たした、という含みがある。
自動詞。完了相は duloréen-(語根の e → ee)。
dul-(下る)+ orén(縁)の複合語。高原の縦の軸(上へ行くもの/下へ行くもの)に基づく比喩的作り。複合語の強勢規則により、後ろの要素 orén の強勢が残り、dul- のほうは強勢を失う。
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