dulsúm

品詞
名詞
意味
錆(下った煤)
発音
[dulˈsum]
読み
ドルスーム(最初の「ドル」が「ズル」にも、語末の m は「ン」に聞こえて n と区別しにくい)
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 錆(部分)

    金属の表面に沈殿した変色の層。

    éso dulsúm kumbóroi

    読み:エーソ ドゥルスーン クンボーロイ

    és-odulsúmkumbór-oi
    いる-<(重いものが)>錆<主格>青銅-<与格>

    「青銅に錆がある。」

    存在文。所在は裸与格 kumbóroi で示す。dulsúm は金属に沈殿する重いものとして重性名詞扱いになり、存在動詞は -o で受ける。語域は中性で、日常の検査にも記録にも使える。

    kráilim dulsúm kumbóros só

    読み:クライリン ドゥルスーン クンボーロス ソー

    kráil-imdulsúmkumbór-ossó
    手に持つ-<私が>錆<対格>青銅-<属格>この<重性>

    「この青銅の錆を手に取る。」

    目的語の dulsúm は重性単数で対格無標識。指示詞 só は中心名詞 dulsúm に一致し、名詞句の末尾に置く。属格 kumbóros は材料・由来を示す。

  2. 錆(現象)

    金属の表面に変色が沈殿していくこと。

    þréulo dulsúm

    読み:スレウロ ドゥルスーン

    þréul-odulsúm
    積もる-<(重いものが)>錆<主格>

    「錆が積もる。」

    錆が層として形成されていく過程を表す現象用法。主語 dulsúm に合わせて動詞は 3 人称単数・重性の -o をとる。

解説

金属の表面に下りてきた変色の層のこと。青銅の緑青も鉄の赤錆も指す。字義は「下った煤」で、鋳造の火(熱と光)が上へ昇って去り、代わりに重い煤が下りてきた、という世界観に基づく。火で地上から引き上げられた金属に、地由来の重いものが再び沈殿してくるさまを表す。鋳物師が器の表面の状態を述べるとき、降ろし場の検め役が青銅の輪や道具の劣化を確かめるときに使う。改まった言葉でもくだけた言葉でも用いることのできる、中性の語である。

そのほかの用例

un kumbóroi, snourwéinau dulsúm si þéum.

読み:ウン クンボーロイ、スノウルウェーナウ ドゥルスーン シ セウン。

unkumbór-oi,snourwéin-audulsúmsiþéum.
内に青銅-<与格>現れる-<双数>錆<主格>と色づき<主格>

「青銅では、錆と色づきとが現れる。」

金属の表面に起る変化を語る文。前置詞句 un kumbóroi が文頭の場面の枠。二つの単数名詞を si で並べると動詞は双数。þéumo は見出し語 þéum に重性o語幹の語尾 -o が付いた単数主格で、形態素分離は þéum-o。

文法

重性・子音語幹(③型)。主格・対格:dulsúm、属格:dulsúmos、与格:dulsúmoi、双主・対:dulsúrou、双属・与:dulsúroun、複主・対:dulsúmul、複属:dulsúmur、複与:dulsúmuls

語源

dul-「下る」+súm「煤」

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