小説
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四
数の4。
duþélim sélvanan, an fóndaros ráimaros dúlenan dáumbar téir lóurul, dúlenan fáir þrénul.
読み:ドゥセーリン セルヴァナン、アン フォンダロス ライマロス ドゥーレナン ダウンバル テール ロールル、ドゥーレナン ファイル スレーヌル。
| du-þél-im | sélvan-an, | an | fóndar-os | ráimar-os | dúl-en-an | dáumbar | téir | lóur-ul, | dúl-en-an | fáir | þrén-ul |
| <〜させていただく>-名乗る-<私が> | セルヴァン-<対格> | 上手 | 源-<属格> | ライマル-<属格> | 下る-<〜した・〜された>-<軽性・対格> | 二十 | 三 | 瀬-<〜たちを> | 下る-<〜した・〜された>-<軽性・対格> | 四 | 段-<〜たちを> |
「ライマルの源から二十三瀬下りた、四段下りの者、セルヴァンと名乗らせていただきます。」
改まった場での名乗り。固有名も小文字で書く。分詞 dúlenan は二度とも、名前の sélvanan(軽性・単数・対格)に一致している。lóurul と þrénul は道のりの対格。瀬と段は語が違うので、どちらが世代でどちらが身分かがすぐにわかる。
ésa lisár sé dúlen fáir þrénul.
読み:エーサ リサール セー ドゥーレン ファイル スレーヌル。
| és-a | lis-ár | sé | dúl-en | fáir | þrén-ul. |
| いる-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人・主格> | この<軽性> | 下る-<〜した・〜された> | 四 | 段-<〜たちを> |
「この書記は四段下りの者だ。」
ある人の身分を、第三者に説明する文。身分も「dúlen+数詞+段 þrén の複数対格」で言う。lóur(瀬)ではなく þrén(段)を使っているので、世代ではなく身分の話だとわかる。本人の前でこのように数詞を添えて言うのは、相手の段によっては無作法になる。
sénim fáir kelárais.
読み:セーニン ファイル ケラーライス。
| sén-im | fáir | kel-ár-ais. |
| 見る-<私が> | 四 | 伐る-<〜する人>-<〜たちを> |
「樵が四人見える。」
目下の者や働き手は人数で数えてよいので、数詞をそのまま使う。目上の人には数詞をつけられないので、同じ言い方はできない。kelár は軽性の子音語幹で、複数対格は -ais。
ésa lisár sé dúlen fáir þrénul.
読み:エーサ リサール セー ドゥーレン ファイル スレーヌル。
| és-a | lis-ár | sé | dúl-en | fáir | þrén-ul. |
| いる-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | この<軽性> | 〜段・〜瀬下りた-<〜した・〜された> | 四 | 段-<〜たちを> |
「この書記は四段下りの者だ。」
身分の段を言う言い方。分詞 dúlen に数詞と þrén「段」の複数対格(道のりの対格)を続けて、頂からどれだけ下りているかを表す。高原語にはこれにあたる序数がない。分詞は主語 lisár(軽性・単数・主格)に一致するので、語尾がつかない。þrénul を lóurul「瀬を」に替えると、身分ではなく世代の言い方になる。
ké lísa lisár fáir lénais sáindarar?
読み:ケー リーサ リサール ファイル レーナイス サインダラル?
| ké | lís-a | lis-ár | fáir | lén-ais | sáindar-ar? |
| <〜か> | 書く-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人・主格> | 四 | 枚-<〜たちを> | 証文-<〜らの> |
「書記は証文を四枚書くのか。」
同じ段か下の段の相手への問い。lén は軽性の子音語幹で、三以上の数の後ろでは複数になる。ここでは目的語なので、複数対格の lénais になる。数えるもの sáindar は複数属格。目上の人に尋ねるときは、ké を使わず推量法で尋ねる。
éso fúnel só lóun fáir daumárul.
読み:エーソ フーネル ソー ローン ファイル ダウマールル。
| és-o | fúnel | só | lóun | fáir | daumár-ul |
| いる-<(重いものが)> | 綱<主格> | この<重性> | 長い | 四 | 腕-<〜ら(古い母音交替)> |
「この綱は四腕長い。」
長さの単位としての用法。存在動詞 éso で主語 fúnel を受け、形容詞 lóun に単位句 fáir daumárul を続ける。数詞 fáir に伴う単位名詞は複数形。
duþélim sélvanan, an fóndaros gléinaros dúlenan fáir þrénul.
読み:ドゥセーリン セルヴァナン、アン フォンダロス グレーナロス ドゥーレナン ファイル スレーヌル。
| du-þél-im | sélvan-an, | an | fóndar-os | gléinar-os | dúlen-an | fáir | þrén-ul. |
| <〜させていただく>-名乗る-<私が> | セルヴァン-<対格> | 上手 | 源-<属格> | グレイナル-<属格> | 下りた-<対格> | 四 | 段-<〜たちを> |
「グレイナルの源から四段下った者、セルヴァンと名乗らせていただきます。」
改まった名乗り定型。duþél- は謙譲の「名乗らせていただく」で、名前を対格で受ける。dúlen-an は見出し語 dúlen に軽性対格単数の接辞 -an を付けた形で、sélvanan に一致して後置修飾する。þrénul は「何段下りたか」を表す道のりの対格。
数の四。名詞の前に置き、後ろの名詞は複数にする。dúlen fáir þrénul「四段下り」のように、段や瀬の数を言うのにも使う。
数詞。格変化しない。後ろの名詞は複数。
古高原語 *fáir から
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