dúlen

品詞
形容詞(分詞)
意味
低い(下りた)
発音
[ˈdulen]
読み
デュレン
分野
性質・状態

意味

  1. 低い(位置・高さ)

    上から下りてきた、または下りた位置にある。低い屋根、低い座、低い声。物理的な高さの低さに最も自然。

    éso dún dúlen.

    読み:エーソ ドゥーン ドゥーレン。

    és-odúndúlen
    いる-<(重いものが)>丘<主格>低い

    「丘は低い。」

    存在文を兼ねた述語文。主語 dún は重性なので、繋辞は 3単数・重性の -o。述語形容詞 dúlen は主格単数で無語尾。

    ésa aldár sé dúlen.

    読み:エーサ アルダール セー ドゥーレン。

    és-aaldársédúlen
    いる-<(軽いものが)>座<主格>この<軽性>低い

    「この席は低い。」

    主語は軽性名詞 aldár。指示詞 sé は名詞の後ろに置く。述語形容詞 dúlen は軽性主格単数で無語尾。

  2. 〜下りた(段・瀬)

    身分の段や系譜の瀬で「何段下りた・何瀬下りた」を表す定型分詞。dúlenan fáir þrénul「四段下りた」。

    duþélim sélvanan, an fóndaros gléinaros dúlenan fáir þrénul.

    読み:ドゥセーリン セルヴァナン、アン フォンダロス グレーナロス ドゥーレナン ファイル スレーヌル。

    du-þél-imsélvan-an,anfóndar-osgléinar-osdúlen-anfáirþrén-ul.
    <〜させていただく>-名乗る-<私が>セルヴァン-<対格>上手源-<属格>グレイナル-<属格>下りた-<対格>四段-<〜たちを>

    「グレイナルの源から四段下った者、セルヴァンと名乗らせていただきます。」

    改まった名乗り定型。duþél- は謙譲の「名乗らせていただく」で、名前を対格で受ける。dúlen-an は見出し語 dúlen に軽性対格単数の接辞 -an を付けた形で、sélvanan に一致して後置修飾する。þrénul は「何段下りたか」を表す道のりの対格。

解説

動詞 dul-「下る」の分詞 -en が形容詞化した語。「(上から)下りてきた位置にある」「下りた」という動きの結果としての低さを表す。高い(áuren:昇った)の完全な対で、宮廷でも森でも、建物・座・声・段・瀬の低さに使う。社会用語の「n段下りた・n瀬下りた」と同じ語根を共有するため、改まった名乗り(dúlenan fáir þrénul)と物理の「低い」(dúlen snélo)が同一の語で表される。高原の世界観では、低さとは「下りてきたことそのもの」なので、この一致は偶然ではない。

そのほかの用例

duþélim sélvanan, an fóndaros ráimaros dúlenan dáumbar téir lóurul, dúlenan fáir þrénul.

読み:ドゥセーリン セルヴァナン、アン フォンダロス ライマロス ドゥーレナン ダウンバル テール ロールル、ドゥーレナン ファイル スレーヌル。

du-þél-imsélvan-an,anfóndar-osráimar-osdúl-en-andáumbartéirlóur-ul,dúl-en-anfáirþrén-ul
<〜させていただく>-名乗る-<私が>セルヴァン-<対格>上手源-<属格>ライマル-<属格>下る-<〜した・〜された>-<軽性・対格>二十三瀬-<〜たちを>下る-<〜した・〜された>-<軽性・対格>四段-<〜たちを>

「ライマルの源から二十三瀬下りた、四段下りの者、セルヴァンと名乗らせていただきます。」

改まった場での名乗り。固有名も小文字で書く。分詞 dúlenan は二度とも、名前の sélvanan(軽性・単数・対格)に一致している。lóurul と þrénul は道のりの対格。瀬と段は語が違うので、どちらが世代でどちらが身分かがすぐにわかる。

文法

形容詞(分詞の形容詞化)。dul-「下る」の語根に -en を付けた分詞。名詞の性・数・格に一致する。軽性:dúlen(主)・dúlenan(対)・dúlen es(属)・dúlenei(与)。重性:dúlen(主・対)・dúlenos(属)・dúlenoi(与)。複数:軽性 dúlenai・dúlenais・dúlenar・dúlenail、重性 dúlenul・dúlenul・dúlenur・dúlenuls。否定は na- を前置(nadúlen「下りぬ」)。

語源

dul-(下る)の分詞 -en。動詞の -en 分詞が形容詞として定着した例で、áur-(昇る)の áuren「高い」と平行。

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