小説
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古い
長く続いていて、由緒があること。
ké sénes gandér tó? éso ó fóndel.
読み:ケー セーネス ガンデール トー?エーソ オー フォンデル。
| ké | sén-es | gandér | tó? | és-o | ó | fóndel. |
| <〜か> | 見る-<あなたが> | 硬木<対格> | あの<重性> | いる-<(重いものが)> | <3人称単数・重性> | 古い |
「あの硬木が見えるか?あれは由緒ある古木だ。」
樵が森で若い者に話しかける言い方。生えている木はふつう軽性だが、硬木だけは生えていても重性で受けるので、指示詞は重性の tó、代名詞も重性の ó、繋辞も重性の éso になる。fóndel は、由緒があって尊い「古い」。
mé kél árnelan sé, ésa bóula fóndel.
読み:メー ケール アルネラン セー、エーサ ボーラ フォンデル。
| mé | kél | árnel-an | sé, | és-a | bóula | fóndel. |
| <禁止・願いの打ち消し> | 伐る<命令法><あなたが> | 木-<対格> | この<軽性>, | いる-<(軽いものが)> | どんぐりの木<主格> | 古い |
「この木を伐るな。このどんぐりの木は由緒ある古木だ。」
森の村で、年長者が若い樵をたしなめるときの言い方。禁止は mé+命令法(むき出しの語幹 kél)で言うので、下向きの話し方になる。後半では、生えているどんぐりの木が軽性なので、繋辞は ésa になる。fóndel は「古くて由緒ある」というほめる響きの語。
lúin vóila endríña lisáis fóndelais, glóuma.
読み:ルーイン ヴォイラ エンドリーニャ リサイス フォンデライス、グローマ。
| lúin | vóil-a | endríña | lis-áis | fóndel-ais, | glóum-a. |
| とき | 読む-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | 字-<〜たちを> | 古い-<〜たちを> | 惑う-<(軽いものが)> |
「子どもは古い字を読むと戸惑う。」
主節の主語は、lúin の節の主語と同じなので言わない。軽性の動詞の語尾 -a で受けている。
éso kéumo só fóndel.
読み:エーソ ケウモ ソー フォンデル。
| és-o | kéumo | só | fóndel. |
| いる-<(重いものが)> | 碑<主格> | この<重性> | 古い |
「この碑は古い、由緒のあるものだ。」
碑は石なので重性で、繋辞も -o になる。fóndel は「長く続いて由緒がある」という、ほめる含みのある「古い」である。ただ古びて傷んでいることを言うときは trúum を使う。
léunim virán fóndelan.
読み:レウニン ヴィラーン フォンデラン。
| léun-im | vir-án | fóndel-an. |
| 申す-<私が> | 言葉-<対格> | 古い-<軽性・対格> |
「古い詩句を一つ申し上げます。」
改まった場で、古い詩句を引く前に置く前置き。léun- は「言う」の謙譲の補充形。virá は軽性なので、形容詞は対格の -an で一致する。
lóiman ráuvanai loimán sérin, ésa tróval fóndel.
読み:ロイマン ラウヴァナイ ロイマーン セーリン、エーサ トローヴァル フォンデル。
| lóim-an | ráuvan-ai | loim-án | sérin, | és-a | tróval | fóndel. |
| 唱える-<彼らが> | 森の巫-<〜たちが> | 詞-<対格> | このように | いる-<(軽いものが)> | しきたり<主格> | 古い |
「森の巫たちはこのように詞を唱える。それが由緒あるしきたりなのだ。」
儀式の手順を説明する文。接続詞なしで節を二つ並べ、読点で区切っている。fóndel は「由緒ある古さ」を表す形容詞で、主語の tróval(軽性・主格)に一致し、語尾はつかない。
selvána rainiþár ré ésa traimlisá sé fóndel.
読み:セルヴァーナ ライニサール レー エーサ トラインリサー セー フォンデル。
| selván-a | rainiþ-ár | ré | és-a | traimlisá | sé | fóndel. |
| おっしゃる-<(軽いものが)> | 教える-<〜する人> | <〜と(節)> | いる-<(軽いものが)> | 年ごとの記録<主格> | この<軽性> | 古い |
「この年ごとの記録は由緒あるものだと、師はおっしゃる。」
学び舎での言い方。fóndel は「由緒ある古さ」を表す形容詞で、trúum「古びた」とは含みが違う。師を高めて「言う」の尊敬の補充形 selván- を使っている。
éso kéumo dúnos fóndel.
読み:エーソ ケウモ ドゥーノス フォンデル。
| és-o | kéumo | dún-os | fóndel. |
| いる-<(重いものが)> | 碑<主格> | 丘-<属格> | 古い |
「丘の碑は由緒あるものだ。」
王の丘の統一の碑のような、古い碑について述べた文。「AはBだ」の文も、繋辞 és- で始める。主語の kéumo が重性なので、繋辞は éso、述語の形容詞 fóndel は重性・単数・主格の形(語尾なし)になる。dúnos は「丘の」という属格。
ké ésa anrása té fóndel?
読み:ケー エーサ アンラーサ テー フォンデル?
| ké | és-a | anrása | té | fóndel? |
| <〜か> | いる-<(軽いものが)> | 上着<主格> | あの | 古い |
「その上着は由緒ある古いものか。」
書物・家系・古着市のように、衣服の由来を確かめる場面。疑問の小辞 ké を文頭に置き、述語形容詞 fóndel には軽性単数主格の語尾がつかない。
éso krailmón fóndel.
読み:エーソ クライルモーン フォンデル。
| és-o | krailmón | fóndel |
| いる-<(重いものが)> | 手石積み<主格> | 古い |
「手石積みは由緒ある。」
krailmón を組構え・組方そのものとして述べる用法。形容詞 fóndel は、単に物が古いというより、作法としての由緒を指してかかる。
ésa kléima fóndel
読み:エーサ クレーマ フォンデル
| és-a | kléim-a | fóndel |
| いる-<(軽いものが)> | 呼称-<主格> | 古い |
「呼称体系は由緒ある。」
儀礼・系譜。kléima は軽性a語幹の単数主格で、語幹 kléim- に -a を付す。fóndel は単に古いだけでなく、古いだけに由緒があるという含みをもつ。述語形容詞は主語 kléima(軽性単数主格)に一致して無標。
éso análor fóndel
読み:エーソ アナーロル フォンデル
| és-o | análor | fóndel |
| いる-<(重いものが)> | 上手の国<主格> | 古い |
「上手の国は由緒ある。」
王国そのものを主語にする言い方。重性の国名なので動詞は 3人称単数・重性の -o で受ける。fóndel は「古い(由緒ある)」の意。
éso bérun só fóndel.
読み:エーソ ベールン ソー フォンデル。
| és-o | bérun | só | fóndel |
| いる-<(重いものが)> | 谷の道<主格> | この<重性> | 古い |
「この谷の道は古い。」
氏族の谷の道を指す用法。述語形容詞 fóndel は「由緒ある古い」の意。指示詞 só が名詞句を閉じた後ろに述語形容詞が来る。
源に近い
系譜の上で、始祖から下った瀬の数が少ないこと。古い詩の言い方。
lóima lourvirár þeláis aursárar fóndelar.
読み:ロイマ ロウルヴィラール セライス アウルサーラル フォンデラル。
| lóim-a | lourvirár | þel-áis | aursár-ar | fóndel-ar. |
| 唱える-<(軽いものが)> | 系譜読み<主格> | 名前-<〜たちを> | 祖先-<〜らの> | 源に近い-<軽性・〜ら(古い母音交替)・属格> |
「系譜読みは、源に近い祖先たちの名を唱える。」
祖先祀りで系譜を唱える場面の文。系譜について fóndel と言うと、始祖から下った瀬の数が少ないことを表す。古い詩の言い方で、改まった響きがある。形容詞は aursár の複数属格に合わせて -ar になる。
fóndel aursár, gléin selvá éles.
読み:フォンデル アウルサール、グレーン セルヴァー エーレス。
| fóndel | aursár, | gléin | selvá | él-es. |
| 源に近い | 祖先<主格> | 清い | 息<主格> | <3人称単数・軽性>-<属格> |
「源に近きは祖、清きはその息。」
諺や詩の形。繋辞を落とし、述語の形容詞を先に置く。ふつうの名詞句は「名詞–形容詞」の順なので、形容詞が先頭に来ると、格言や詩句だとわかる。
長い時を経て、それだけ尊いという意味の「古い」。系譜、氏族、碑文、詩、老木など、古いことが誉れになるものに使う。使い古して傷んだという意味の古さには trúum を使い、はっきり使い分ける。
auráina aurainiþár sáindarais fóndelais.
読み:アウライナ アウライニサール サインダライス フォンデライス。
| au-ráin-a | au-rainiþár | sáindar-ais | fóndel-ais. |
| <お〜になる・御〜>-心得ている-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-師 | 証文-<〜たちを> | 由緒ある-<〜たちを> |
「師は由緒ある証文をよくご存じでいらっしゃる。」
改まった場で使う、ほめ言葉としての用法。動詞にも名詞にも尊敬の au- がつく。形容詞 fóndel は名詞の性・数・格(軽性・複数・対格)に一致する。
形容詞。名詞の後ろに置き、性・数・格に一致する。
fóndar「源」に、古い形容詞を作る語尾 *-el がついたもの。もとは「源に近い」の意味。
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