小説
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早い
時間がかからず、事がすぐ済むこと。副詞 rúndelin で「早く・すぐに」。とどまってほしくないものが早く去ることを言うのによく使う。
kléla raumvirá rúndelin.
読み:クレーラ ラウンヴィラー ルンデリン。
| klél-a | raumvirá | rúndel-in. |
| 走る-<(軽いものが)> | 噂<主格> | 早い-<〜して・〜く> |
「噂は速く駆け巡る。」
書物やことわざのような比喩的用法。人ではなく「噂」が主語で、話や事態が急速に展開する意。形容詞 rúndel「早い」に副詞化の -in をつけて rúndelin とし、動詞を修飾する。
(流れが)速い
水や流れの勢いが速いこと。もとの意味で、峡谷の水、滝の上手の流れ、渡しの早瀬などに使う。
funeléra lisár ré éso louríño rúndel ín an orénoi.
読み:フネレーラ リサール レー エーソ ロウリーニョ ルンデル イーン アン オレーノイ。
| funelér-a | lis-ár | ré | és-o | louríño | rúndel | ín | an | orén-oi. |
| 書き留める-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | <〜と(節)> | いる-<(重いものが)> | 小瀬<主格> | 速い | 一 | 上手 | 縁-<与格> |
「書記は「縁の上手に速い小瀬がある」と書き留める。」
書物・記録の場面。ré の後の引用節は存在文。存在文で an orénoi を場所として置くため、名詞句を不定の閉じ ín で閉じてから前置詞句を置く。この閉じがないと、形容詞のすぐ後ろの an+与格は比較として読まれる。形容詞 rúndel は名詞の後ろに置く。
事が短い時間で済むこと、時間をかけずにすぐ片づくことを表す形容詞。もとは「走り水 rúndo のような」という意味で、峡谷を走る速い水が、浮かべたものをあっという間に下手へ運び去るさまから来ている。高原では時間を、上手から下手へ流れる川としてとらえる。そのため rúndel は、「事柄が時の流れの中で長くとどまらず、すぐに下手へ流れ去る」という見方を含む。 副詞にするときは -in をつけて rúndelin「早く・すぐに」と言う。噂、霧、病、気まずさのように、とどまってほしくないものが早く去るのを言うときによく使う。とくに「噂が早く去る」は、揉め事が大きくならずに収まることを言う決まった言い方である。 宮廷や都の改まった言葉では、人の行いに使うとき注意がいる。整った言葉と作法は時間をかけて昇らせるものとされるので、書き物や詩、礼法について rúndelin と言うと「手早く済ませた」「拙速だ」という響きになる。いっぽう縁の市や崖道では、量りや精算がすぐ済むことをほめる語としてふつうに使い、「霧の前に」の精算が rúndel であることは良い商いのしるしとされる。 「時刻が早い」(朝早く、季節の早いころ)の意味では使わない。時の位置の早さは「上手」で言い、an +与格(〜の前に)や anlúin などで表す。rúndel が言うのは、時の位置ではなく、かかる時間の短さである。
形容詞。名詞の後ろに置き、名詞の性・数・格に一致する(軽性:rúndel/rúndelan/rúndeles/rúndelei/rúndelau…/rúndelai…、重性:rúndel/rúndel/rúndelos/rúndeloi/rúndelou…/rúndelul…)。述語にもなる(ésa X rúndel「Xは早い」)。副詞は -in をつけて rúndelin「早く・すぐに」。比較は an+与格(rúndel an …「〜より早い」)。強勢は語根に置き、-in がついても移らない(rúndelin)。
rúndo「走り水」(重性o語幹)の語根 rúnd- に、形容詞を作る -el がついた語。fóndar「源」→ fóndel「古い(由緒ある)」と同じ作り方。もとの名詞は重性だが、形容詞としては、かかる名詞の性に一致する。louvrúndo「長川」とも同じ語根。
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