小説
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暖かい
温度が高めで心地よいこと。火や湯については「熱い」にもなる。
mé kráil kumbór fóum, endríña!
読み:メー クライル クンボール フォーン、エンドリーニャ!
| mé | kráil | kumbór | fóum, | endríña! |
| <禁止・願いの打ち消し> | 手に持つ<命令法><あなたが> | 青銅<対格> | 暖かい | 子ども |
「熱い青銅を手に持つな、子どもよ!」
火や鋳たばかりの金属について言うときは、fóum は「熱い」の意味になる。禁止は mé+命令法で表す。呼びかけは呼格を使わず、文の終わりに読点で区切って添える。
éso hóum fóum némei.
読み:エーソ ホーン フォーン ネーメイ。
| és-o | hóum | fóum | ném-ei. |
| いる-<(重いものが)> | 炉<主格> | 暖かい | <私>-<与格> |
「私のところには暖かい炉がある。」
所有の言い方で、「ある+持ち主の与格」の形。動詞は、持たれている炉 hóum(重性)に一致して -o をとる。形容詞も重性・主格なので、語尾はつかない。
klér nébro, fóum þovríl.
読み:クレール ネーブロ、フォーン ソヴリール。
| klér | nébro, | fóum | þovríl. |
| 冷たい | 霧<主格> | 暖かい | 茶<主格> |
「霧は冷たく、茶は温かい。」
霧期に茶をすすめたり飲んだりするときに言う決まり文句。諺や詩と同じ語順なので、és- を省き、形容詞の述語を先に置いている。ふつうの名詞句は「名詞+形容詞」の順なので、形容詞が先頭に来ると格言だとわかる。
ké éso kúulo fóum?
読み:ケー エーソ クーロ フォーン?
| ké | és-o | kúulo | fóum? |
| <〜か> | いる-<(重いものが)> | 鍋<主格> | 暖かい |
「「鍋は暖かいのか。」」
日常会話での尋ね。主語 kúulo は重性o語幹なので、存在・描写の動詞 éso は3人称単数・重。形容詞 fóum は単数主格で無標。
éso unlóur þróvo fóum
読み:エーソ ウンロール スローヴォ フォーン
| és-o | unlóur | þróvo | fóum |
| いる-<(重いものが)> | まだ | 熾火<主格> | 暖かい |
「熾火はまだ暖かい。」
日常の会話文。存在・状態の文は「és-+主語+述語形容詞」の順。副詞 unlóur は動詞の直後に置く。熾火を重性o語幹名詞として扱い、動詞は3人称単数重性の -o をとる。
ésa sélnar sé fóum.
読み:エーサ セルナル セー フォーン。
| és-a | sélnar | sé | fóum. |
| いる-<(軽いものが)> | 宿<主格> | この<軽性> | 暖かい |
「この宿は暖かい。」
日常会話。軽性名詞sélnarを主語にとる述語形容詞文。指示詞séは名詞句の終わりに置かれる。
hoinénde, faronár! éso bóral fóum.
読み:ホイネンデ、ファロナール!エーソ ボーラル フォーン。
| hoin-énd-e, | faronár! | és-o | bóral | fóum. |
| 帰る-<〜しますように>-<(軽いものが)>, | 運び人<主格>! | いる-<(重いものが)> | 家<主格> | 暖かい |
「「おかえり、運び人。家は暖かい。」」
遠役や崖道から帰った運び人を出迎える場面。hoinénde のあとに、戻った者の居場所としての家が今も暖かいことを述べる。bóral は重性なので存在動詞は éso。形容詞は主格無標で名詞に後置する。
éso velmár éles fóum
読み:エーソ ヴェルマール エーレス フォーン
| és-o | velmár | él-es | fóum |
| いる-<(重いものが)> | 右<主格> | <3人称単数・軽性>-<属格> | 暖かい |
「彼の右手は暖かい。」
主語の velmár は重性単数主格。体部分の所属を示す属格 éles は後に置き、被修飾名詞は主格のまま。
glünlúin, ésa dralsnéla némes fóum
読み:グリュンルーイン、エーサ ドラルスネーラ ネーメス フォーン
| glünlúin, | és-a | dralsnéla | ném-es | fóum |
| 凍りの頃 | いる-<(軽いものが)> | 首布<主格> | 私-<属格> | 暖かい |
「凍りの頃、私の首布は暖かい。」
凍りの頃の実用的な外出装具について述べる日常の文。時間名詞 glünlúin を場面の枠として動詞前に置いた。dralsnéla は軽性 a 語幹扱いで、単数主格の語尾は -a。所有は名詞の直後の属格で表す。
親身な
人の心やもてなしが温かいこと。
ráinim nourán fóuman séulines.
読み:ライニン ノウラーン フォーマン セウリネス。
| ráin-im | nour-án | fóum-an | séulin-es. |
| 知る-<私が> | 心-<対格> | 親身な-<軽性・対格> | 友-<属格> |
「私は友の親身な心を知っている。」
心やもてなしの温かさも fóum で表す。nourá「心」は語尾に強勢のある軽性a語幹なので、対格は -án になる。形容詞は語根に強勢があるので、無強勢の -an で一致する。
vóilsim viráis fóumais ambréles.
読み:ヴォイルシン ヴィライス フォーマイス アンブレーレス。
| vóils-im | vir-áis | fóum-ais | ambrél-es. |
| 読む<〜し終えた>-<私が> | 言葉-<〜たちを> | 親身な-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格> | 兄・姉-<属格> |
「兄(姉)の心のこもった言葉を読み終えた。」
手紙に書かれた言葉について言う文。語根 vóil- は二重母音をもつので、完了相は母音を変えず、-s- を足して vóils- にする。言葉は軽性なので、形容詞も軽性・複数・対格になる。
温度が高めで心地よいことを言う語。炉ばた、毛織物、雨期の終わりの陽気などに使う。火に近い熱さにも使うので、「熱い」もこの語でまかなう。人の態度について言うと「親身な」の意味になる。
形容詞。名詞の後ろに置き、性・数・格に一致する。
hóum「炉」と結びつける民間語源があるが、語の形のうえでは別の語とされる。
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