fóum

品詞
形容詞
意味
暖かい
発音
[ˈfoum]
読み
フォーム
分野
性質・状態

意味

  1. 暖かい

    温度が高めで心地よいこと。火や湯については「熱い」にもなる。

    mé kráil kumbór fóum, endríña!

    読み:メー クライル クンボール フォーン、エンドリーニャ!

    mékráilkumbórfóum,endríña!
    <禁止・願いの打ち消し>手に持つ<命令法><あなたが>青銅<対格>暖かい子ども

    「熱い青銅を手に持つな、子どもよ!」

    火や鋳たばかりの金属について言うときは、fóum は「熱い」の意味になる。禁止は mé+命令法で表す。呼びかけは呼格を使わず、文の終わりに読点で区切って添える。

    éso hóum fóum némei.

    読み:エーソ ホーン フォーン ネーメイ。

    és-ohóumfóumném-ei.
    いる-<(重いものが)>炉<主格>暖かい<私>-<与格>

    「私のところには暖かい炉がある。」

    所有の言い方で、「ある+持ち主の与格」の形。動詞は、持たれている炉 hóum(重性)に一致して -o をとる。形容詞も重性・主格なので、語尾はつかない。

    klér nébro, fóum þovríl.

    読み:クレール ネーブロ、フォーン ソヴリール。

    klérnébro,fóumþovríl.
    冷たい霧<主格>暖かい茶<主格>

    「霧は冷たく、茶は温かい。」

    霧期に茶をすすめたり飲んだりするときに言う決まり文句。諺や詩と同じ語順なので、és- を省き、形容詞の述語を先に置いている。ふつうの名詞句は「名詞+形容詞」の順なので、形容詞が先頭に来ると格言だとわかる。

    ké éso kúulo fóum?

    読み:ケー エーソ クーロ フォーン?

    kéés-okúulofóum?
    <〜か>いる-<(重いものが)>鍋<主格>暖かい

    「「鍋は暖かいのか。」」

    日常会話での尋ね。主語 kúulo は重性o語幹なので、存在・描写の動詞 éso は3人称単数・重。形容詞 fóum は単数主格で無標。

    éso unlóur þróvo fóum

    読み:エーソ ウンロール スローヴォ フォーン

    és-ounlóurþróvofóum
    いる-<(重いものが)>まだ熾火<主格>暖かい

    「熾火はまだ暖かい。」

    日常の会話文。存在・状態の文は「és-+主語+述語形容詞」の順。副詞 unlóur は動詞の直後に置く。熾火を重性o語幹名詞として扱い、動詞は3人称単数重性の -o をとる。

    ésa sélnar sé fóum.

    読み:エーサ セルナル セー フォーン。

    és-asélnarséfóum.
    いる-<(軽いものが)>宿<主格>この<軽性>暖かい

    「この宿は暖かい。」

    日常会話。軽性名詞sélnarを主語にとる述語形容詞文。指示詞séは名詞句の終わりに置かれる。

    hoinénde, faronár! éso bóral fóum.

    読み:ホイネンデ、ファロナール!エーソ ボーラル フォーン。

    hoin-énd-e,faronár!és-obóralfóum.
    帰る-<〜しますように>-<(軽いものが)>,運び人<主格>!いる-<(重いものが)>家<主格>暖かい

    「「おかえり、運び人。家は暖かい。」」

    遠役や崖道から帰った運び人を出迎える場面。hoinénde のあとに、戻った者の居場所としての家が今も暖かいことを述べる。bóral は重性なので存在動詞は éso。形容詞は主格無標で名詞に後置する。

    éso velmár éles fóum

    読み:エーソ ヴェルマール エーレス フォーン

    és-ovelmárél-esfóum
    いる-<(重いものが)>右<主格><3人称単数・軽性>-<属格>暖かい

    「彼の右手は暖かい。」

    主語の velmár は重性単数主格。体部分の所属を示す属格 éles は後に置き、被修飾名詞は主格のまま。

    glünlúin, ésa dralsnéla némes fóum

    読み:グリュンルーイン、エーサ ドラルスネーラ ネーメス フォーン

    glünlúin,és-adralsnélaném-esfóum
    凍りの頃いる-<(軽いものが)>首布<主格>私-<属格>暖かい

    「凍りの頃、私の首布は暖かい。」

    凍りの頃の実用的な外出装具について述べる日常の文。時間名詞 glünlúin を場面の枠として動詞前に置いた。dralsnéla は軽性 a 語幹扱いで、単数主格の語尾は -a。所有は名詞の直後の属格で表す。

  2. 親身な

    人の心やもてなしが温かいこと。

    ráinim nourán fóuman séulines.

    読み:ライニン ノウラーン フォーマン セウリネス。

    ráin-imnour-ánfóum-anséulin-es.
    知る-<私が>心-<対格>親身な-<軽性・対格>友-<属格>

    「私は友の親身な心を知っている。」

    心やもてなしの温かさも fóum で表す。nourá「心」は語尾に強勢のある軽性a語幹なので、対格は -án になる。形容詞は語根に強勢があるので、無強勢の -an で一致する。

    vóilsim viráis fóumais ambréles.

    読み:ヴォイルシン ヴィライス フォーマイス アンブレーレス。

    vóils-imvir-áisfóum-aisambrél-es.
    読む<〜し終えた>-<私が>言葉-<〜たちを>親身な-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格>兄・姉-<属格>

    「兄(姉)の心のこもった言葉を読み終えた。」

    手紙に書かれた言葉について言う文。語根 vóil- は二重母音をもつので、完了相は母音を変えず、-s- を足して vóils- にする。言葉は軽性なので、形容詞も軽性・複数・対格になる。

解説

温度が高めで心地よいことを言う語。炉ばた、毛織物、雨期の終わりの陽気などに使う。火に近い熱さにも使うので、「熱い」もこの語でまかなう。人の態度について言うと「親身な」の意味になる。

文法

形容詞。名詞の後ろに置き、性・数・格に一致する。

語源

hóum「炉」と結びつける民間語源があるが、語の形のうえでは別の語とされる。

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