小説
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炉ばたで諫める
炉のそばで、作法や禁忌を越えた人へ、所作と短い言葉でやり直す。
houmsíla houmár endríñan
読み:ホウンシーラ ホウマール エンドリーニャン
| houmsíl-a | houmár | endríñ-an |
| 炉ばたで諫める-<(軽いものが)> | 家主<主格> | 子-<対格> |
「家の主が炉ばたで子どもを諫めている。」
日常の家庭内の文。動詞 houmsíl- が軽性の主語 houmár に一致し、目的語 endríña は軽性 a 語幹の対格 -an をとる。声高に叱るのではなく、炉での所作を直し、越えてはならない線を静かに引かえすニュアンス。
ké houmsíla ólmar endríñan hóumoi
読み:ケー ホウンシーラ オルマル エンドリーニャン ホーモイ
| ké | houmsíl-a | ólmar | endríñ-an | hóum-oi |
| <〜か> | 炉ばたで諫める-<(軽いものが)> | 年長者<主格> | 子-<対格> | 炉-<与格> |
「年長者が炉ばたで子どもを諫めているのか。」
改まった場面での問い。疑問小辞 ké が文頭に立つ。houmár の場合と違い、ólmar を主語にして、炉の場を hóumoi の裸与格で補っている。儀礼的な所作を含む戒めとして使える。
炉の灰を払う
炉の灰を払って、新しい所作の場をつくる本来の動作。
houmsíla endríña eelþó hóumos
読み:ホウンシーラ エンドリーニャ エールソー ホーモス
| houmsíl-a | endríña | eelþó | hóum-os |
| 炉の灰を払う-<(軽いものが)> | 子<主格> | 灰<対格> | 炉-<属格> |
「子どもが炉の灰を払う。」
字義の「炉の灰を払う」の用例。eelþó は重性 o 語幹と考えられ、単数の対格は無標で主格と同形。hóumos は hóum の属格で「炉の」。日常の炉の手入れを示す文。
houmsíl eelþó hóumos
読み:ホウンシール エールソー ホーモス
| houmsíl | eelþó | hóum-os |
| 炉の灰を払う<命令法><あなたが> | 灰<対格> | 炉-<属格> |
「炉の灰を払え。」
命令法 2 人称単数の語幹形 houmsíl を用いた、くだけた指示。家庭や弟子への日常的な声かけ。重性 o 語幹 eelþó は対格が無標のまま。
字義は「炉を払う」。炉の灰を払って新しい所作の場をつくる動作から、家庭や炉ばたで、越えてはならない線を静かに引かえす諫めを指す。怒鳴らず、灰や箸の置き場所、座の高さを直すなど、所作で語る。都の改まった戒告より、縁と家炉の言葉として使われる。
本来は具の動作を表す他動詞。比喩用法では人を目的語に取り、「炉ばたでやり直す」意になる。
hóum「炉」+ síl-「払う」。複合語では後ろの要素の強勢だけを残し、前の要素の ´ を落とすので houmsíl となる。
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