houmsíl-

品詞
動詞(他動詞)
意味
炉ばたで諫める
発音
[houmˈsil]
読み
ホウムシル
分野
社会・信仰・儀礼

意味

  1. 炉ばたで諫める

    炉のそばで、作法や禁忌を越えた人へ、所作と短い言葉でやり直す。

    houmsíla houmár endríñan

    読み:ホウンシーラ ホウマール エンドリーニャン

    houmsíl-ahoumárendríñ-an
    炉ばたで諫める-<(軽いものが)>家主<主格>子-<対格>

    「家の主が炉ばたで子どもを諫めている。」

    日常の家庭内の文。動詞 houmsíl- が軽性の主語 houmár に一致し、目的語 endríña は軽性 a 語幹の対格 -an をとる。声高に叱るのではなく、炉での所作を直し、越えてはならない線を静かに引かえすニュアンス。

    ké houmsíla ólmar endríñan hóumoi

    読み:ケー ホウンシーラ オルマル エンドリーニャン ホーモイ

    kéhoumsíl-aólmarendríñ-anhóum-oi
    <〜か>炉ばたで諫める-<(軽いものが)>年長者<主格>子-<対格>炉-<与格>

    「年長者が炉ばたで子どもを諫めているのか。」

    改まった場面での問い。疑問小辞 ké が文頭に立つ。houmár の場合と違い、ólmar を主語にして、炉の場を hóumoi の裸与格で補っている。儀礼的な所作を含む戒めとして使える。

  2. 炉の灰を払う

    炉の灰を払って、新しい所作の場をつくる本来の動作。

    houmsíla endríña eelþó hóumos

    読み:ホウンシーラ エンドリーニャ エールソー ホーモス

    houmsíl-aendríñaeelþóhóum-os
    炉の灰を払う-<(軽いものが)>子<主格>灰<対格>炉-<属格>

    「子どもが炉の灰を払う。」

    字義の「炉の灰を払う」の用例。eelþó は重性 o 語幹と考えられ、単数の対格は無標で主格と同形。hóumos は hóum の属格で「炉の」。日常の炉の手入れを示す文。

    houmsíl eelþó hóumos

    読み:ホウンシール エールソー ホーモス

    houmsíleelþóhóum-os
    炉の灰を払う<命令法><あなたが>灰<対格>炉-<属格>

    「炉の灰を払え。」

    命令法 2 人称単数の語幹形 houmsíl を用いた、くだけた指示。家庭や弟子への日常的な声かけ。重性 o 語幹 eelþó は対格が無標のまま。

解説

字義は「炉を払う」。炉の灰を払って新しい所作の場をつくる動作から、家庭や炉ばたで、越えてはならない線を静かに引かえす諫めを指す。怒鳴らず、灰や箸の置き場所、座の高さを直すなど、所作で語る。都の改まった戒告より、縁と家炉の言葉として使われる。

文法

本来は具の動作を表す他動詞。比喩用法では人を目的語に取り、「炉ばたでやり直す」意になる。

語源

hóum「炉」+ síl-「払う」。複合語では後ろの要素の強勢だけを残し、前の要素の ´ を落とすので houmsíl となる。

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