小説
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ただいま
帰宅者が炉へ自分の息を戻したと告げる挨拶語。
houmselvá, hóinim.
読み:ホウンセルヴァー、ホイニン。
| houmselvá, | hóin-im. |
| ただいま<主格>, | 帰る-1SG. |
「ただいま、戻りました。」
日常の帰宅で使われる定型句。houmselvá は軽性名詞の無標主格として、それ自体で帰宅の挨拶の節を成す。後続の句は、第一人称の主語を省略した動詞句。
houmselván léunim, houmár.
読み:ホウンセルヴァーン レウニン、ホウマール。
| houmselv-án | léun-im, | houmár. |
| ただいま-<対格>, | 申す-<私が>, | 主 |
「「ただいま」と申し上げます、主よ。」
儀礼的・書面的な発話。houmselvá を名詞として引用し、軽性a語幹の対格形 houmselván にする。謙譲の léun- を用い、直接呼かけの houmár は無標のまま末尾に添える。実際の帰宅挨拶では、普通は無標主格 houmselvá を単独、または主格のまま用いる。
炉の息
帰還儀礼では、家の者が炉と結んでいる息のこととしても解釈される。
áura houmselvá
読み:アウラ ホウンセルヴァー
| áur-a | houmselvá |
| 昇る-<(軽いものが)> | 炉の息<主格> |
「炉の息が昇る。」
儀礼的・詩的な場面。帰宅者の息が炉と結ばれて上へ向かうという信仰的な用法。houmselvá は軽性名詞として扱うため、動詞は軽性 3 人称単数語尾 -a をとる。
「炉の息」の意。家へ戻った者が、自分の息が家の炉へ還ったと告げる婉曲的な帰宅挨拶。戸口から炉の前へ進み、炉の座に手を寄せて発する定型語として使われる。単なる帰還報告ではなく、炉に自己を預ける儀礼的な発話である。
軽性a語幹の定型名詞。複合語では後ろの selvá の強勢を残し、houm の ´ は落とす。
houm-「炉」+ selvá「息」
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