小説
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布で拭く
布を使って表面をなでるようにして湿りや汚れを取り、乾かす。
klénim dulíñan.
読み:クレーニン ドゥリーニャン。
| klén-im | dulíña-n |
| 拭く-<私が> | 小下り-<対格> |
「小下りを拭う。」
作法書や礼法書のような改まった実務文で使える形。他動詞 klén- の対象として対格 -n をとる。
klénim súm.
読み:クレーニン スーン。
| klén-im | súm. |
| 拭う-<私が> | 煤<対格> |
「私は煤を拭う。」
日常の掃除の文。重性名詞 súm は主格と対格が同形なので、目的語でも語尾がつかない。動詞 klén- は直説法1人称単数。
klénim síndo.
読み:クレーニン シンド。
| klén-im | síndo |
| 拭く-<私が> | 涙<対格> |
「私は涙を拭う。」
日常の世話や慰めの場面で用いる文。klén-「拭く」は他動詞で、涙を目的語に取る。主語の第一人称は語尾imに含み、代名詞 ném は添えない。涙は一般名詞として単数で受けているが、実際の複数滴を指す場合はsíndulも可。
klén seníño só!
読み:クレーン セニーニョ ソー!
| klén | seníño | só |
| 拭く<命令法><あなたが> | 涙(婉曲・指小)<対格> | この<重性> |
「「この涙を拭いて。」」
日常の対話で、子どもなど目下の人の涙を拭う場面。seníño は婉曲・指小の重性o語幹名詞で、単数の主格と対格は同形のため、対格でも語尾には変化が現れない。
klénim unó.
読み:クレーニン ウノー。
| klén-im | unó |
| 拭く-<私が> | 内側<対格> |
「内側を拭く。」
袋・器・衣などの内側の面を表す用法。家事の場面でのくだけた一人称の文。
klén sélmo!
読み:クレーン セルモ!
| klén | sélmo! |
| 拭く<命令法><あなたが> | 汗<対格> |
「汗を拭え。」
労働現場などのくだけた日常会話。命令法は語幹そのまま。sélmoは重性o語幹だが、対格が主格と同形なので語尾はつかない。
klénim anssenó némes.
読み:クレーニン アンスセノー ネーメス。
| klén-im | anssenó | ném-es. |
| 拭く-<私が> | 眉<対格> | 私-<属格> |
「私は自分の眉を拭う。」
日常生活の身仕度の文。他動詞 klén- の目的語として、重性o語幹の anssenó をそのまま置く。所有は名詞の後ろに 1人称単数属格 némes を置いて表す。
ké klénes senosnívo táses?
読み:ケー クレーネス セノスニーヴォ ターセス?
| ké | klén-es | senosnívo | tás-es? |
| <〜か> | 拭く-<あなたが> | 睫毛<対格> | <あなた>-<属格> |
「お前は自分の睫毛を拭くのか。」
二人称単数への日常の問い。所有は「睫毛+二人称単数属格 táses」の名詞句で表す。睫毛をさす語は体部の語として重性o語幹で、単数では対格が主格と同形。
klénim seníño ném-es.
読み:クレーニン セニーニョ ネーメス。
| klén-im | seníño | ném-es |
| 拭く-<私が> | 拙い涙<対格> | <私>-<属格> |
「私の拙い涙を拭います。」
自分が泣いてしまったことをへりくだり、涙を拙い涙と呼んで拭く日常の場面。seníño は重性o語幹の単数で、対格も無標。持ち主は名詞の後ろに1人称属格を置く。
布や布片で表面をなでて、湿りや汚れを落とす。水で流す洗いや、祀りの清めとは異なり、ふだんの後片付けや身だしなみで使う。
他動詞。3人称単数は主語の性に一致して -a(軽性)または -o(重性)をとる。完了相は語根の e が長母音 ee になる(kléén-)。
古高原語 *klen- から。布でなでる、表面を整えるという意味。
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