小説
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膝が抜けてよろける
立っている体の膝が一瞬だけ抜けて、ふらつく。自動詞として使う(klonéra.「(彼が)膝が抜けてよろけた」)。
na klonéra unlóur éndra.
読み:ナ クロネーラ ウンロール エンドラ。
| na | klonér-a | unlóur | éndra. |
| <〜ない> | 膝が抜けてよろける-<(軽いものが)> | まだ | 人<主格> |
「その人はまだよろけない。」
日常の否定文。否定の小辞 na は動詞の直前に置き、副詞 unlóur は動詞の直後に置く。未完了の動詞と組んで「まだ〜しない」を表す。
klonéro klóno só.
読み:クロネーロ クローノ ソー。
| klonér-o | klóno | só. |
| 膝が抜けてよろける-<(重いものが)> | 膝<主格> | この<重性> |
「この膝が抜けてよろけた。」
書物のような簡潔な文。体の部位を主語に取る用法で、完全に倒れるのではなく、一瞬だけ膝が抜けて踏ん張れる状態を指す。
(誰かの)膝を抜く
他動詞。誰かの体をよろけさせる、ふらつかせる。転じて、言葉をかけて相手がたじろぐ、という意味にも使う。
klonéro fáron só faronáran.
読み:クロネーロ ファーロン ソー ファロナーラン。
| klon-ér-o | fáron | só | faron-ár-an. |
| 膝-<〜でする>-<(重いものが)> | 荷<主格> | この<重性> | 荷-<〜する人>-<対格> |
「荷が運び人の膝を抜く(運び人をよろめかせる)。」
市や道での日常で使える他動詞用法。主語「荷」が重性なので動詞は3人称単数・重性の語尾 -o をとる。目的語「運び人」は軽性子音語幹名詞の対格 -an をとる。
膝が抜けてよろける、という意味。klóno(膝)に派生の -ér-(名詞から動詞を作る)をつけた形。もとは「膝がふと抜ける」という体の特定の部分の動作を指したが、転じて、疲れた・冷えた・酔ったなどで立っている体がふらつくこと全般を指す。他動詞として「誰かの膝を抜く」(誰かをよろけさせる)にも使う。完全に倒れる brúum-(落ちる)とは区別され、一度のふらつきで踏ん張れた状態を指す。森の巫や年長の者たちは、この語でよろけた相手を「膝のせいで、あの人じゃない」と言い分けて、本人の弱さを直接責めない言い方をする。
軽性(人を指すとき)。3人称単数・軽性は klonéra。他動詞として使うときは目的語に -an(対格)を伴う。
klóno(膝、重性・子音語幹)+ -ér-(名詞から動詞を作る派生接辞)。-ér- は強勢をもち、語根の強勢を奪う。
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