小説
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崖山羊
縁の崖や北の岩山にすむ野生の山羊。
émbelan faronárai krámbo.
読み:エンベラン ファロナーライ クランボ。
| émbel-an | faronár-ai | krámbo. |
| 祀る-<彼らが> | 運び人-<〜たちが> | 崖山羊<対格> |
「運び人たちは崖山羊を祀る。」
崖道の運び人の信仰を述べる文。krámbo は動物なのに重性o語幹に属する古い語で、主格と対格が同じ形になる。そのため、目的語だとわかるのは VSO の語順(動詞のすぐ後ろの faronárai が主語)による。
dúlo krámbo es orénos, na brúumo.
読み:ドゥーロ クランボ エス オレーノス、ナ ブルーモ。
| dúl-o | krámbo | es | orén-os, | na | brúum-o. |
| 下る-<(重いものが)> | 崖山羊<主格> | から | 縁-<属格> | <〜ない> | 落ちる-<(重いものが)> |
「崖山羊は縁から下りても、落ちはしない。」
崖道でよく言われる言い回し。主語 krámbo が重性なので、二つの動詞はどちらも3人称単数・重性の -o をとる。後ろの節では主語を言わないが、動詞の語尾から同じ崖山羊が主語だとわかる。
táula krambár krámbo.
読み:タウラ クランバール クランボ。
| tául-a | krambár | krámbo |
| 取る-<(軽いものが)> | 崖山羊狩り<主格> | 崖山羊<対格> |
「崖山羊狩りが崖山羊を取る。」
捕らえた獣を受け取る日常の動作文。主語は軽性の行為者名詞なので動詞は3人称単数軽性の-aで受ける。krámboは重性o語幹で、対格が主格と同形になる。
縁の崖や北の岩山にすむ野生の山羊を指す。足場のない崖を渡り歩くので、崖道の運び人の守り神とされる。獣なのに重性の名詞で、なぜそうなのかは話し手自身にも説明できない。俗に「崖に属する獣だから」「縁から下りるのを恐れないから」などと言われる。
重性・o語幹(④型)。主対 krámbo、属 krámbos、与 krámboi、複 krámbul。獣だが重性に入る例外。
古い森の語で、語源はよくわかっていない。
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