krín-

品詞
動詞
意味
固めて動かない
発音
[ˈkrin]
読み
クリン
分野
基本動作

意味

  1. 姿勢を固めて動かない

    人が自らの体幹や重心を揺らさず、姿勢を崩さないままでいる。吊られた人に「動くな」「体勢を崩すな」と命じる定型に用いる。

    krínim.

    読み:クリーニン。

    krín-im.
    固めて動かない-<私が>

    「(私は)姿勢を固めて動かない。」

    吊り上げや崖道での移動の前に、自分の体幹や重心を保っていることを述べる日常の言い方。主語の人称は動詞語尾 -im で示し、代名詞は添えない。krín- は単純に動きを止めるより強く、姿勢と緊張を保つ意味合いがある。

  2. (綱・荷が)揺れずに張ったままある

    吊り具や荷が、風に振られたり姿勢を崩したりせず、同じ位置に保たれている状態を表す。

    krínau fúnel si fáron.

    読み:クリーナウ フーネル シ ファーロン。

    krín-aufúnelsifáron.
    固めて動かない-<双数>綱<主格>と荷<主格>

    「綱と荷は、揺れずに張ったままだ。」

    状態を簡潔に記した記録向きの文。単数の名詞二つを si で並べると、動詞は双数になる。krín- の意味2で、綱や荷が風に振られず、同じ位置に保たれている状態を表す。

解説

体幹・重心・姿勢を固め、揺れや傾きを出さないでいることを表す動詞。吊り上げ中に吊られた人・荷に対して、体勢を崩さず、風に振られず、自分から位置を変えないよう命じる語として使う。動きの有無だけを止める þál- より強く、保持すべき姿勢や緊張を保つ含みがある。縁の市や降ろし場では、吊られた者への短い命令として用いられる。禁止では mé +命令法で、姿勢を崩すなという強い指示になる。

文法

語根に主強勢がある。命令法では語幹そのまま krín。禁止では mé krín! の形になる。

語源

古高原語 *krīna-「(綱・柱などが)ぴんと張って動かない」から。語末母音が落ち、語根末に鼻音が残った形。

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