小説
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入る
外から内へ移動する。建物・空間・輪・谷など、対象を問わない。
múnim un kórvo.
読み:ムーニン ウン コルヴォ。
| mún-im | un | kórvo. |
| 入る-<私が> | 内に | 倉<対格> |
「私は倉に入る。」
労働・帳場のような日常場面。mún-は自動詞で、入る先はun+対格で表す。一人称直説法では語根に強勢が残り、múnimとなる。
múna torár un munándo
読み:ムーナ トラール ウン ムナンド
| mún-a | torár | un | munándo |
| 入る-<(軽いものが)> | 客<主格> | 中に | 土間<対格> |
「客が土間の中へ入る。」
日常。「入る」mún- に方向句 un+対格を添える。munándo は重性o語幹で、単数対格が主格と同形。
glünlúin, múno duléumo un trǘlmo.
読み:グリュンルーイン、ムーノ ドゥレウモ ウン トリュルモ。
| glünlúin, | mún-o | duléumo | un | trǘlmo. |
| 凍りの頃, | 入る-<(重いものが)> | 下風<主格> | 中に | 裂け目<対格> |
「凍りの頃、下の風が裂け目の中へ通ってくる。」
意味2。凍りの頃の備忘のような記述調。下の風は重性なので、動詞は3人称単数・重性の語尾をとる。un+対格で、風が裂け目の内へ通る通路を示す。重性o語幹のtrǘlmoは主格と対格が同形だが、unが対格を要求する。
入れる
使役形 múníþ-。誰かや何かを内に入れる、中へ通す。命令形は múnís!。
muníþim tambór un kórvo.
読み:ムニーシン タンボール ウン コルヴォ。
| mun-íþ-im | tambór | un | kórvo. |
| 入る-<〜させる>-<私が> | 雑穀<対格> | 内に | 倉<対格> |
「私は雑穀を倉に入れる。」
使役形の用法。語根mún-に使役接辞-íþ-が結合し、強勢が接辞に移るため語根の ´ は消えてmuníþimとなる。入れられる物は対格、入る先はun+対格。
外から内へ、境界を越えて中へ入る基本的な空間移動の動詞。建物・輪・谷・池の中など、対象を問わない。高原語の空間概念では「外から内へ」という境界の越えそのものを表す。上向き・下向き・並列のどの話し方でも使える基本的な動詞で、敬語の補充形はもたない(基本的すぎて、高める・低めるの形がまだ作られていない)。日常的に最も広く使われる「入る」の動詞。
flélau selvá si tíula es múndos snálenos
読み:フレーラウ セルヴァー シ ティーウラ エス ムンドス スナーレノス
| flél-au | selvá | si | tíula | es | múnd-os | snál-en-os |
| 漏れる-<双数> | 息<主格> | と | 音<主格> | から | 口-<属格> | 閉じる-<〜した・〜された>-<属格> |
「閉じた口から息と音が漏れている。」
口を閉じたままで、意に反して息や音がわずかに漏れる場面。selvá「息」とtíula「音・声」の二単数主語をsiで並べ、動詞を双数-auにする。出所はes+属格の名詞句で、中心名詞múndos「口」の後に、重性・単数・属格に一致する分詞snálenos「閉じた」が続く。snál-en-osは動詞根snál-+PTCP+GENとして切る。
自動詞。完了語幹 móun-(u→ou)。使役形 múníþ-(命令形 múnís!)。
古高原語 *múno- から。語源不明の基本的な語根。
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