小説
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取引
物を渡して物を受けとる商いの取り決め。
ké ésa meirtaulá sé lísen?
読み:ケー エーサ メイルタウラー セー リーセン?
| ké | és-a | meirtaulá | sé | lís-en? |
| <〜か> | いる-<(軽いものが)> | 取引<主格> | この<軽性> | 書く-<〜した・〜された> |
「この取引は書き留めてあるか。」
meirtaulá は méir-「与える」と tául-「取る」に -á がついた軽性a語幹の名詞で、語尾に強勢がある。述語の分詞 lísen「書かれた」は、主語に一致して軽性・単数・主格の形(語尾なし)になる。王国では口約束より書きつけが重く、取引は帳簿に一つ一行で書く。
toríro nébro, na eséla meirtaulá gléin.
読み:トリーロ ネーブロ、ナ エセーラ メイルタウラー グレーン。
| tor-ír-o | nébro, | na | es-él-a | meirtaulá | gléin. |
| 来る-<もし〜なら>-<(重いものが)> | 霧<主格> | <〜ない> | いる-<〜だろう>-<(軽いものが)> | 取引<主格> | 清い |
「霧が来てから結んだ取引は、清いものとはされまい。」
条件の節は接続詞を使わず、仮定法だけで作る。霧 nébro は重性なので -o をとる。帰結の節は推量法で、na で否定する。主語の meirtaulá は軽性なので -a をとる。霧の中で結んだ約束は重んじられないので、精算は霧の前に済ませる。
ombréla meirtaulá an nébroi.
読み:オンブレーラ メイルタウラー アン ネーブロイ。
| ombrél-a | meirtaulá | an | nébr-oi. |
| 足りる-<(軽いものが)> | 取引<主格> | 上手 | 霧-<与格> |
「取引は霧の前に済んでいる。」
縁の市の精算が完了したとき、市の目付が告げる宣告。an nébroi は時の読み(「霧の前に」)で、縁の市の決まり文句「期限までに」に当たる。meirtaulá「取引」は軽性a語幹なので動詞は軽性の3単 -a。改まった場での正式な一言で、ふだんの会話ではやや硬く聞こえる。
物を渡して物を受けとる取引。縁の市で、下ろし荷と上げ荷を突き合わせて結ばれる取引を言い、帳簿では一つの取引を一行に書く。霧期に結んだ取引は「霧の約束」として軽く見られる。
軽性・a語幹(①型)。対 meirtaulán、複 meirtaulái。
méir-「与える」+ tául-「取る」+もの名詞の接尾辞 -á。「与え取り」の意味。
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