小説
左の目次から話を選んでください。
しのぐ
一時的な不快感(渇き・寒さ・痛み・空腹)を、完全に解消せず一時凌ぐ。不快感を対格で取る。
nárim velíman nílin ílmo
読み:ナーリン ヴェリーマン ニーリン イルモ
| nár-im | vel-ím-an | níl-in | ílmo |
| しのぐ-<私が> | 渇く-<〜の技・〜さ>-<対格> | 飲む-<〜して・〜く> | 水<対格> |
「私は水を飲んで渇きをしのぐ。」
日常会話で、喉の渇きを完全に止めるまでではないが、水を含んで取り急ぎやりすごす動作を示す。velím は véli- の語根 vel- に抽象名詞化の -ím をつけた軽性名詞で、対格単数は -an。副動詞 nílin は主語が後ろの動詞と同一であることを示す。ílmo は重性名詞で、対格単数は同形。
nárim þaló.
読み:ナーリン サロー。
| nár-im | þaló |
| しのぐ-<私が> | 昼<対格> |
「昼をしのぐ。」
日常の言い方。昼の時間帯を直接の対象としてとる。重性o語幹の対格単数は主格と同形で、格語尾が表れない。
凌ぐ・持ちこたえる
困難な状況(冬・飢え・病)を、完全に解決せず一時耐える。自動詞として「凌げる」の意味にもなる。
dunárim houmdulún
読み:ドゥナーリン ホウンドゥルーン
| du-nár-im | houmdulún |
| <〜させていただく>-しのぐ-<私が> | 端境期<対格> |
「私は(へりくだって)端境期をしのぎます。」
改まった場での申し立て。接頭辞 du- が話し手を低める。houmdulún は炉の底が空く端境期を指す重性名詞で、対格単数は同形。不快感そのものではなく、空腹・乏しさといった困難な状況を意味2で受ける。
一時的な不快感(渇き・寒さ・痛み・空腹)を、完全に解消せず一時凌ぐ動作。状態を表す「渇く」vél-や「寒い」frél-とは異なり、不快感に対して能動的に何かをして(かじる・擦る・身を寄せる)、その場を乗り切るときの動詞である。高原では乾風期の後半(凍りの頃)に雑穀が切れる時期に日常的に用いられる。改まった場では「不快感をしのいだ」と言うのは、それを「重いもの(下へ行くもの)」として認めることになるため、ややへりくだった響きがある。くだけた言葉では、単独で nár. 「凌げる」「しのぐよ」の短い返答にも使う。つららをかじって喉の渇きをしのぐ、最後の一塊の乾酪で空腹を凌ぐ、といった場面が典型。
他動詞。不快感を対格で取る。自動詞としても用いる(「凌げる」)。完了は語根の母音交替 a→ai(náin-)。
古高原語 *nár- から。母語に語源的な対応語は確認されていない。
左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。
左の目次から課を選んでください。
左の一覧から選んでください。
高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。
左の目次から話を選んでください。
小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。