小説
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低い(位置・高さ)
物体や場所が他のものより低い位置にある。低い屋根、低い段、低い座、低い山頂。
éso velmár núl an ormároi
読み:エーソ ヴェルマール ヌール アン オルマーロイ
| és-o | velmár | núl | an | ormár-oi |
| いる-<(重いものが)> | 右<主格> | 低い | 上手 | 左-<与格> |
「右側は左より低い。」
宮廷の左右の作法を説明する文。比較は述語形容詞の後に an+与格。núl は位階的に一段低い低さを含む。
éso krén núl.
読み:エーソ クレーン ヌール。
| és-o | krén | núl. |
| いる-<(重いものが)> | 天井<主格> | 低い |
「天井は低い。」
形容詞述語文。重性単数主格では形容詞は無語尾。krén が室内から見上げる頭上の面を指す基本用法。
低い(声・音のピッチ)
声や音が低音域にある。低い声で言う、低い鐘の音。
ésa tíula sé núl
読み:エーサ ティーウラ セー ヌール
| és-a | tíula | sé | núl |
| いる-<(軽いものが)> | 音<主格> | この<軽性> | 低い |
「この声は低い。」
tíula が軽性名詞句の中心で、指示詞 sé が名詞句を閉じる。その後の núl は名詞句内部の修飾語ではなく述語形容詞になる。軽性単数の述語形容詞は無語尾。声・音のピッチが低いことを言う。
fíndim tíulan núlan
読み:フィンディン ティーウラン ヌーラン
| fínd-im | tíul-an | núl-an |
| 聞く-<私が> | 音-<対格> | 低い-<対格> |
「私は低い声(音)を聞く。」
tíula は「音・声」の意で軽性。fínd-「聞く」の目的語として単数対格 tíulan を取り、それに後置された形容詞も軽性対格 núlan に一致する。この用法の núl は高さではなく、声や音のピッチが低いことを表す。
低い(程度・量)
程度や量が他の基準より下にある。低い値、低い気温(klérより程度を言うとき)。
éso prámbo só núl
読み:エーソ プランボ ソー ヌール
| és-o | prámbo | só | núl |
| いる-<(重いものが)> | 値<主格> | この<重性> | 低い |
「この値は低い。」
prámbo「値・価値」は重性名詞で、指示詞も重性の só を取る。só が主語名詞句を閉じ、その後の núl は述語形容詞になる。重性単数の述語形容詞は無語尾。値という程度・量基準より下にあることを示し、道徳的な貶意はない。
éso prámbo fáronos só núl
読み:エーソ プランボ ファーロノス ソー ヌール
| és-o | prámbo | fáron-os | só | núl |
| いる-<(重いものが)> | 値<主格> | 荷-<属格> | この<重性> | 低い |
「この荷の値は低い。」
prámbo fáronos で「荷の値」。fáronos は fáron の重性単数属格。指示詞 só が名詞句を閉じ、その後の núl は述語形容詞として主語に一致する。ここでは値という程度の低さを表す。
物体や位置の高さが低い、短い、下にあることを表す形容詞。屋根・山・段・座・声・気温など、垂直方向の位置や程度を飾る。高い(áuren)の対として最も一般的な語で、中性の「低い」に相当する。下向きの価値判断(「下だ」「卑しい」)は含まず、純粋に位置・高さの低さだけを言う。改まった場でもくだけた場でも使う。
形容詞。名詞の性・数・格に一致する(軽性・重性ともに子音語幹の語尾をとる)。軽性:núl(主)・núlan(対)・núl es(属)・núl ei(与)。重性:núl(主・対)・núl os(属)・núl oi(与)。比較は an+与格(〜より低い)、du+与格(〜より高い)。
古高原語 *núl から
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