nebrálvo

品詞
名詞
意味
霧期
発音
[neˈbralvo]
読み
ネブラールボ
分野
時間・空間・方向

意味

  1. 霧期

    地面から霧が湧く、乾風期と雨期のあいだの季節。

    éso nebrálvo trúin, lísir sáindarais.

    読み:エーソ ネブラルヴォ トルーイン、リーシル サインダライス。

    és-onebrálvotrúin,lís-irsáindar-ais.
    いる-<(重いものが)>霧期<主格>近しい書く-<皆で〜せよ>証文-<〜たちを>

    「霧期が近い。証文を書いておけ。」

    縁の市で、乾風期の終わりに商人たちが言い合う文。trúin は時間の近さを表す。nebrálvo は重性o語幹なので、繋辞は -o になる。霧の約束は重んじられないので、霧期の前に証文を済ませておけ、という含みがある。

    na tóro nébro, éso nebrálvo lóuvan.

    読み:ナ トーロ ネーブロ、エーソ ネブラルヴォ ローヴァン。

    natór-onébro,és-onebrálvolóuvan.
    <〜ない>来る-<(重いものが)>霧<主格>いる-<(重いものが)>霧期<主格>隔たった

    「霧は来ない。霧期はまだ遠い。」

    乾風期の縁の肩での会話。lóuvan は時間の隔たりを表す。nébro と nebrálvo は下から湧く霧にかかわる語なので重性で、動詞も重性の -o をとる。

    tóro nebrálvo. ké éso gleinó tásei?

    読み:トーロ ネブラルヴォ。ケー エーソ グレイノー ターセイ?

    tór-onebrálvo.kéés-ogleinótás-ei?
    来る-<(重いものが)>霧期<主格><〜か>いる-<(重いものが)>護符<主格><あなた>-<与格>

    「霧期が来る。お前、護符は持っているか?」

    家族や親しい者どうしの日常会話。nebrálvo は重性なので、動詞は重性の -o(tóro)で一致する。季節名のうち、重性の一致をとるのはこの語だけである。所有は「ある+持ち主の与格」で言い、動詞は持たれている物 gleinó(重性)に一致する。

    dúla álva: tóra reinálva, tóra kailálva, tóro nebrálvo.

    読み:ドゥーラ アルヴァ:トーラ レイナルヴァ、トーラ カイラルヴァ、トーロ ネブラルヴォ。

    dúl-aálva:tór-areinálva,tór-akailálva,tór-onebrálvo
    下る-<(軽いものが)>季節<主格>来る-<(軽いものが)>雨期<主格>来る-<(軽いものが)>乾風期<主格>来る-<(重いものが)>霧期<主格>

    「季節は流れ下る。雨期が来て、乾風期が来て、霧期が来る。」

    暦の書や子どもへの教えに出てくる文。時間を川の流れとみるので、季節がめぐることを dúl-「下る」で言う。雨期と乾風期は軽性なので動詞は -a をとるが、霧期 nebrálvo だけは霧と同じ重性なので、動詞が -o(tóro)になる。

    lúin éso nebrálvo, mé lisésa sáindaran.

    読み:ルーイン エーソ ネブラルヴォ、メー リセーサ サインダラン。

    lúinés-onebrálvo,mélis-és-asáindar-an
    ときいる-<(重いものが)>霧期<主格><禁止・願いの打ち消し>書く-<〜すべし>-<(軽いものが)>証文-<対格>

    「霧期のあいだは、証文を書かぬこと。」

    市の決まりや法典の文体。nebrálvo は霧と同じく重性o語幹なので、「霧期である間」の és- は重性の -o(éso)をとる。主節は当為法なので mé で否定する。主語を言わないので「人は」という一般の主語になり、軽性の形 lisésa をとる。

    nebrálvoi, gúma tíula lourviráres.

    読み:ネブラルヴォイ、グーマ ティーウラ ロウルヴィラーレス。

    nebrálv-oi,gúm-atíulalourvirár-es
    霧期-<与格>くぐもる-<(軽いものが)>音<主格>系譜読み-<属格>

    「霧の季節には、系譜読みの声がくぐもる。」

    書物や記録の記述に近い、季節を場面とする文。nebrálvo「霧期」の与格が場面を示す。系譜読み lourvirár は人の語で軽性。tíula lourvirár で「系譜読みが唱える声」という読みになる。

解説

霧期。崖の下の湿った空気が這い上がり、地面から濃い霧が湧く季節である。霧は「下の国の息」で、祖先と人とのあいだに割りこむので、嘘・病・争いの増える不安な季節とされる。契約や大事な書きものは避け、霧の中では名前を大声で呼ばない。ほかの季節の名と違って重性なのは、霧と同じく下に属する季節とみなされているからである。

文法

重性・o語幹(④型)。属格 nebrálvos、与格 nebrálvoi。複合語の後ろの部分 álva は軽性だが、この語だけは重性になる不規則な語。

語源

nébro「霧」と álva「季節」の複合語。nébro の重性に引かれて、語末が重性の -o になった。

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