小説
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なんだって
相手の言葉が聞き取れなかったときに聞き返す言葉。
póþul? na fíndim.
読み:ポースル?ナ フィンディン。
| póþul? | na | fínd-im. |
| なんだって | <〜ない> | 聞く-<私が> |
「なんだって? 聞こえなかった。」
相手の言葉が聞き取れなかったときの聞き返し。風の強い縁の肩や、騒がしい市でよく使う。くだけた言い方なので、目上の人には使わない。目上の人に聞き返すときは、推量法を使った遠回しな言い方にする。
póþul? vír, ende.
読み:ポースル?ヴィール、エンデ。
| póþul? | vír, | ende. |
| なんだって | 言う<命令法><あなたが> | どうぞ |
「なんだって? もう一回言ってくれ、頼む。」
縁の市の取引言葉。むき出しの語幹 vír に ende を添えて、言い直しを頼んでいる。市は段に乗らない場なので、命令法と同じ形でも無礼にはならない。
なんだって(意外)
意外なことを言われたときに、驚いて聞き返す言葉。
póþul? tóro nébro es orénos?
読み:ポースル?トーロ ネーブロ エス オレーノス?
| póþul? | tór-o | nébro | es | orén-os? |
| なんだって(意外) | 来る-<(重いものが)> | 霧<主格> | から | 縁-<属格> |
「なんだって? 縁から霧が上がってくるだと?」
思いがけない知らせに驚いて、相手の文をそのまま問いの調子で繰り返している。nébro「霧」は重性なので、動詞は3人称単数・重性の -o をとる。霧が来ると市は閉じ、精算は霧の前に済ませなければならないので、霧の知らせは商人にとって一大事である。
póþul? slúun?
読み:ポースル?スルーン?
| póþul? | slúun? |
| なんだって(意外) | 千 |
「なんだって? 千だと?」
相手の言った数に驚いて聞き返す言い方。驚いた点だけを、おうむ返しに短く繰り返す。千の取り違えが多い縁の市では、大きな数を聞き返すことがよくある。
pó þóules「お前は何を言った」が縮んだ、くだけた聞き返しの言い方。同輩や目下にしか使えず、目上の人には推量法で「何とおっしゃいましたでしょうか」と尋ねる。
活用しない。2人称を含むので下向き・並びの話し方でだけ使う。
pó「何」+þóul-(vír-「言う」の完了語根)+-es が、くだけた話し方の語末母音の脱落で縮んだもの。
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