小説
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背負い枠
背に当てる木枠。荷の重さを背骨へ受けさせるための道具として、体の一部にたとえた名を持つ。
sórel, brúna faronár ruunkréin.
読み:ソーレル、ブルーナ ファロナール ルーンクレーン。
| sórel, | brún-a | faron-ár | ruunkréin. |
| 今日 | 背負う-<(軽いものが)> | 荷-<〜する人・主格> | 背負い枠<対格> |
「今日、運び人は背負い枠を背負っている。」
ふだんの仕事の場面を述べる文。主語 faronár は人なので軽性扱いとなり、動詞は3人称単数・軽性の -a を受ける。brún- は「背負う」の意だが、直接目的語に置いた ruunkréin は、担がれた荷ではなく、背負い枠そのものであることを示す。
mé duliþésa ruunkréinul es drúnoros.
読み:メー ドゥリセーサ ルーンクレーヌル エス ドルーノロス。
| mé | dul-iþ-és-a | ruunkréin-ul | es | drúnor-os. |
| <禁止・願いの打ち消し> | 下る-<〜させる>-<〜すべし>-<(軽いものが)> | 背負い枠-<〜たちを> | から | 崖道-<属格> |
「崖道から背負い枠を落としてはならない。」
記録や法文で使う当為法。主語を言わない当為法は、軽性の単数形になる。背負い枠の複数直接目的語は、重性名詞の複数語尾 -ul を受けた ruunkréinul となる。ここでは、荷そのものの墜落ではなく、運び人の道具である背負い枠を崖道から落としていけないという規則として書かれている。
運び人が背に当てる木枠を、重さを背骨に預けるものとして「背の骨」と呼んだ語。実際の形は腰帯と組み合わせて使う木枠だが、体の一部になぞらえた呼び方として定着している。荷そのものや単なる枠を指す語とは区別される。
重性・子音語幹。kréin を頭とする複合語。語頭 ruun- は無強勢化する。
rúun「背」+kréin「骨」。複合語では語頭 rúun- の強勢が消え、ruunkréin の形になる。
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