小説
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年代記
書の司が書き継ぐ王国の年代記。
ésa traimlisá lísen lisárar.
読み:エーサ トラインリサー リーセン リサーラル。
| és-a | traimlisá | lís-en | lis-ár-ar. |
| いる-<(軽いものが)> | 年代記<主格> | 書く-<〜した・〜された> | 書く-<〜する人>-<〜らの> |
「年代記は書記たちの手で書かれている。」
受け身にあたる「és-+主語+分詞」の文で、分詞の後ろの属格が「〜によって」を表す。traimlisá は紙に書かれるので軽性で、分詞 lísen は軽性・単数・主格の形(語尾なし)になる。ふつうは、書の司が書き継ぐ王国の年代記を指す。
ésa traimlisá áuren an sóndelail.
読み:エーサ トラインリサー アウレン アン ソンデライル。
| és-a | traimlisá | áur-en | an | sóndel-ail. |
| いる-<(軽いものが)> | 年代記<主格> | 昇る-<〜した・〜された> | 上手 | 書物-<〜らに> |
「年代記はあらゆる書物の中でいちばん尊い。」
「いちばん〜」は「an+同じ仲間の複数与格」で言う(直訳は「書物たちの上手に高い」)。書かれた言葉を重んじる王国で、年代記が書物の頂に置かれていることを表す。
lísa lisár traimlisán anaurímes
読み:リーサ リサール トラインリサーン アナウリーメス
| lís-a | lis-ár | traimlis-án | anaurím-es |
| 書く-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | 年代記-<対格> | 上手の高み-<属格> |
「書記は「上手の高み」の年代記を書く。」
公的書物の文。改まった正式名を属格に用いて「上手の高みの年代記」とする。口頭の常談では análor が多く、anaurím は書式語として残る。traimlisá は軽性 a語幹として対格 -án をとる。
年ごとの記録
湖畔の都市などが残した、年ごとの記録。
ésa traimlisá véinoros trúum.
読み:エーサ トラインリサー ヴェーノロス トルーン。
| és-a | traimlisá | véinor-os | trúum. |
| いる-<(軽いものが)> | 年ごとの記録<主格> | 湖-<属格> | 古びた |
「湖畔の年ごとの記録は古びている。」
統一より前に湖畔の都市が残した年ごとの記録を指す用法。こうした記録の断片をつなぎ合わせたものが「前の書」になる。名詞句は「名詞–属格」の順に並び、述語の形容詞 trúum は軽性・主格の形をとる。
selvána rainiþár ré ésa traimlisá sé fóndel.
読み:セルヴァーナ ライニサール レー エーサ トラインリサー セー フォンデル。
| selván-a | rainiþ-ár | ré | és-a | traimlisá | sé | fóndel. |
| おっしゃる-<(軽いものが)> | 教える-<〜する人> | <〜と(節)> | いる-<(軽いものが)> | 年ごとの記録<主格> | この<軽性> | 古い |
「この年ごとの記録は由緒あるものだと、師はおっしゃる。」
学び舎での言い方。fóndel は「由緒ある古さ」を表す形容詞で、trúum「古びた」とは含みが違う。師を高めて「言う」の尊敬の補充形 selván- を使っている。
年ごとの出来事を書き継ぐ記録を指す軽性名詞。中心となるのは書の司の王国年代記で、毎年の記事を「統一より何年、〈称えの語〉の高き座の何年」の定型で書き出す。
①型。強勢は lisá の部分に置く
tráimel「年」+lisá「字」。「年ごとの字」。
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