lisá

品詞
名詞(軽性・a語幹)
意味
字
発音
[liˈsa]
読み
リサー
分野
文字・書物・学び

意味

  1. 字

    文字の一つ一つ、また書かれた字そのもの。

    ésa lisá sé gléin.

    読み:エーサ リサー セー グレーン。

    és-alisáségléin.
    いる-<(軽いものが)>字<主格>この<軽性>清い

    「この字は清い(美しく整っている)。」

    字の美しさをほめる言い方。繋辞 és- を文頭に置き、「és-–主語–述語」の順にする。字 lisá は言葉を載せて昇るものなので軽性で、繋辞は -a、述語の gléin も軽性・主格の形になる。

    lúin tóro nébro, dúla lisá du dálor.

    読み:ルーイン トーロ ネーブロ、ドゥーラ リサー ドゥ ダーロル。

    lúintór-onébro,dúl-alisádudálor.
    とき来る-<(重いものが)>霧<主格>下る-<(軽いものが)>字<主格>下手下の国<対格>

    「「霧が来ると、字は下の国へ流れ落ちる。」」

    霧の中で書いた字は墨がにじんで下へ流れる、という言い伝えを述べた文。霧期に大事な書きものを避ける理由になる。霧 nébro は重性なので動詞は -o、字 lisá は軽性なので -a をとる。「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。

  2. 文面

    複数 lisái で「字々」から転じて、書かれた文面を指す。

    ésa lisá sáindares sé gléin.

    読み:エーサ リサー サインダレス セー グレーン。

    és-alisásáindar-ességléin.
    いる-<(軽いものが)>文面<主格>証文-<属格>この<軽性>清い

    「この証文の文面は清い(書き換えの跡がない)。」

    lisá は「字」から転じて、書かれた文面全体を指すことがある。名詞句の並びは「名詞–属格–指示詞」。gléin「清い」は、文面について言うと、改ざんがなく正しいという含みになる。

    selvána ausenár ré ésa lisá sáindares gléin.

    読み:セルヴァーナ アウセナール レー エーサ リサー サインダレス グレーン。

    selván-aau-sen-árréés-alisásáindar-esgléin.
    おっしゃる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人><〜と(節)>いる-<(軽いものが)>文面<主格>証文-<属格>清い

    「目付殿は、証文の文面に誤りはないとおっしゃる。」

    縁の市で揉め事を裁く場面の言い方。王国では書かれたものが正しいとされるので、目付は証文の文面を確かめる。ré は「〜と」の節を導き、その節は主節の後ろに置く。

解説

高原の曲線的な文字を指す軽性名詞。言葉を載せて昇るものなので軽性。lísa「書く(3人称単数)」とは強勢の位置だけが違い、lisár「書記」、lisím「書法」とも響きが近い。日本語話者にはどれも「リサ」に聞こえやすい。

そのほかの用例

lísa lisár virán pélsei kélenoi.

読み:リーサ リサール ヴィラーン ペルセイ ケーレノイ。

lís-alis-árvir-ánpéls-eikél-en-oi
書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>言葉-<対格>脂の木-<与格>伐る-<〜した・〜された>-<重性・与格>

「書記は伐った脂の木(の札)に字を書く。」

pélsa「脂の木」は、名詞としては軽性の語形(与格 -ei)のまま。けれども伐られた材なので、分詞は重性の与格 -oi で一致する。荷札が重性になるのは、この規則による。

lísa lisár sáindaran senárei.

読み:リーサ リサール サインダラン セナーレイ。

lís-alis-ársáindar-ansen-ár-ei.
書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>証文-<対格>見る-<〜する人>-<与格>

「書記が目付に証文を書く。」

基本の語順:動詞–主語–目的語–与格(受け手)。lisár は動詞 lís- に -ár「〜する人」がついた語、senár は sén- に -ár がついた語。

lísa lisár sáindaran si lúuma ausenár.

読み:リーサ リサール サインダラン シ ルーマ アウセナール。

lís-alis-ársáindar-ansilúum-aau-sen-ár.
書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>証文-<対格>とご覧になる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>

「書記が証文を書き、目付殿がご覧になる。」

si で文と文を並べる。二つめの文は、同じ目的語を受けるので目的語の枠を空けてよい(1.2節)。

ké lísa lisár sáindaran, orvél lísa fléilan?

読み:ケー リーサ リサール サインダラン、オルヴェール リーサ フレーラン?

kélís-alis-ársáindar-an,orvéllís-afléil-an?
<〜か>書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>証文-<対格>または書く-<(軽いものが)>手紙-<対格>

「書記は証文を書くのか、それとも手紙を書くのか。」

orvél「日の出側か日の入り側か」は選択。問いでは ké を一つめの文にだけ置く。

vándin fáron, lísa lisár plánan.

読み:ヴァンディン ファーロン、リーサ リサール プラーナン。

vánd-infáron,lís-alis-árplán-an.
量る-<〜して・〜く>荷<対格>書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>帳簿-<対格>

「荷を量りながら、書記は帳簿を書く。」

未完了の語根+-in で「〜しながら」。量るのも書くのも書記。

lísa lisár plánan, vándin fáron.

読み:リーサ リサール プラーナン、ヴァンディン ファーロン。

lís-alis-árplán-an,vánd-infáron.
書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>帳簿-<対格>量る-<〜して・〜く>荷<対格>

「書記は荷を量りながら、帳簿を書く。」

未完了の -in は文の後ろに置くのが基本。読点で区切るので、枠には数えない。

na vándin fáron, lísa lisár plánan.

読み:ナ ヴァンディン ファーロン、リーサ リサール プラーナン。

navánd-infáron,lís-alis-árplán-an.
<〜ない>量る-<〜して・〜く>荷<対格>書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>帳簿-<対格>

「荷を量らずに、書記は帳簿を書く。」

「〜せずに」は -in の動詞の前に na を置く。量らないのも書くのも書記。

lísa lisár plánan gléinin.

読み:リーサ リサール プラーナン グレーニン。

lís-alis-árplán-angléin-in.
書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>帳簿-<対格>清い-<〜して・〜く>

「書記は帳簿を清く書く。」

形容詞+-in で副詞「〜く」。

lísa sáindaran lisár te séna senár.

読み:リーサ サインダラン リサール テ セーナ セナール。

lís-asáindar-anlis-ártesén-asen-ár.
書く-<(軽いものが)>証文-<対格>書く-<〜する人・主格><関係節>見る-<(軽いものが)>見る-<〜する人>

「目付が見る書記が、証文を書く。」

都の言葉。関係節つきの主語は目的語の後ろへ回す。目的語は対格の形でわかる。

lísa lisár te séna senár, sáindaran.

読み:リーサ リサール テ セーナ セナール、サインダラン。

lís-alis-ártesén-asen-ár,sáindar-an.
書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人・主格><関係節>見る-<(軽いものが)>見る-<〜する人>証文-<対格>

「目付が見る書記が、証文を書く。」

崖道の言葉。読点で関係節を閉じ、読点の後ろは主節の残りの枠(ここでは目的語)に戻る。

文法

①型:lisá/lisán/lisés/liséi、複 lisái

語源

lís-「書く」+-á「〜するもの(軽)」。もとは「書かれるもの」。

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