小説
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通じる
言葉・意味・音が相手側へ渡り、理解される。
ké virfíla virá orenvandárei?
読み:ケー ヴィルフィーラ ヴィラー オレンヴァンダーレイ?
| ké | virfíl-a | virá | orenvandár-ei? |
| <〜か> | 通じる-<(軽いものが)> | 言葉<主格> | 縁商人-<与格> |
「言葉は縁商人に通じるか。」
縁の市の問合わせの場面。主語 virá は軽性なので、動詞は 3人称単数軽性の -a をとる。受け手は裸の与格で表す。通じる・教える・分かるのうち、ここでは意味が相手側へ渡っているかどうかだけを問う。
通い合う
互いの言葉や意味が渡り合って、やり取りが成り立つ。
virfílau amvirá si þailvirá.
読み:ヴィルフィーラウ アンヴィラー シ サイルヴィラー。
| virfíl-au | amvirá | si | þailvirá. |
| 通じる-<双数> | 高原語<主格> | と | 都の言葉<主格> |
「高原語と都の言葉が通い合う。」
二つの言語を並べる場面。単数名詞二語を si で結んでいるため、動詞は双数 -au をとる。「通い合う」の意味では、言葉どうしが互いに渡り合ってやり取りが成り立つ、というニュアンスになる。
言葉・意味・音が、こちらから向こうへ線が引かれるように届き、相手の側で理解されること。縁の市では、互いの言葉の間に仮の線が通るとされ、この動詞を「教える」「分かる」とは区別して使う。線が通じれば取引も安全に進み、線が切れれば意味が泥に沈むと表現される。異言語どうしでも、意味がそのまま渡り切っている状態を指す。
自動詞。通じる内容(言葉・声・意味など)を主語にとり、受け手は与格で取る。市での「通じ合い」では、双方を主語に並列し、動詞は双数または複数で受ける。通じる内容が軽性の語であれば、動詞も軽性の語形になる。
vir-(virá「言葉」の語根)+fíl-「引く(線)」。複合では前の要素の強勢を落とし、virfíl となる。
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