þailvirá

品詞
名詞
意味
澄みの言葉(都の改まった言葉)
発音
[θailviˈra]
読み
サイルビラー
分野
文字・書物・学び

意味

  1. 都の改まった言葉

    宮廷と都の、韻律と語形を正しく整えた言葉。崖道の言葉や取引言葉と区別して言う。

    ké líses plánan un þailviréi?

    読み:ケー リーセス プラーナン ウン サイルヴィレー?

    kélís-esplán-anunþailvir-éi?
    <〜か>書く-<あなたが>帳簿-<対格>内に都の改まった言葉-<与格>

    「帳簿を都の改まった言葉で書くか。」

    帳場や書記の日常で、書きぶりの改まりを確かめる文。un+与格で「〜という言語・文体で」と範囲を示す。þailviráは宮廷語と都の標準的な書き言葉を指す。

  2. 高原語(雅称)

    改まった場や書き言葉で、高原語全体を誇らしく呼ぶ名。

    ké vóilin þíles sóndelan un þailviréi?

    読み:ケー ヴォイリン シーレス ソンデラン ウン サイルヴィレー?

    kévóil-inþíl-essóndel-anunþailvir-éi?
    <〜か>読む-<〜して・〜く>分かる-<あなたが>書物-<対格>内に高原語(雅称)-<与格>

    「書物を高原語(雅称)で読めるか。」

    学び舎で能力を尋ねる文。副動詞+þíl-「分かる」で、やり方を身につけていてできることを問う。ここでのþailviráは、都の改まった言葉としてだけでなく、高原語全体を雅に呼ぶ名として使う。

解説

都と宮廷で、自分たちの言葉を誇りをこめて呼ぶ名。字義は「澄んだ言葉」。上の風や乾風期の澄んだ空のように、濁りのない、韻律と語形の整った言葉という含みをもつ。狭い意味では宮廷・都の改まった言葉(強勢のない母音もはっきり発音し、敬語・双数・六つの法をそろえて使う話し方)を指し、崖道の言葉や森の言葉、縁の市の取引言葉はこれに含めない。都の人は、運び人のくだけた話し方を「澄みの言葉が濁った」と評する。改まった場や書き言葉では、高原語全体の雅な呼び名としても使われる。日本語話者には þ が「サ」行に聞こえるので「サイルビラー」と聞こえやすい。

そのほかの用例

na ésa rundelvirá þailvirá.

読み:ナ エーサ ルンデルヴィラー サイルヴィラー。

naés-arundelviráþailvirá.
<〜ない>いる-<(軽いものが)>早口<主格>改まり言葉<主格>

「早口は、都の改まった言葉ではない。」

宮廷語では早口は改まりに反するという評価。rundelviráとþailviráはいずれも軽性a語幹。繋辞és-は主語rundelviráに一致して3人称単数軽性のé-になる。名詞述語は主格のまま置く。

virfílau amvirá si þailvirá.

読み:ヴィルフィーラウ アンヴィラー シ サイルヴィラー。

virfíl-auamvirásiþailvirá.
通じる-<双数>高原語<主格>と都の言葉<主格>

「高原語と都の言葉が通い合う。」

二つの言語を並べる場面。単数名詞二語を si で結んでいるため、動詞は双数 -au をとる。「通い合う」の意味では、言葉どうしが互いに渡り合ってやり取りが成り立つ、というニュアンスになる。

文法

軽性・a語幹名詞。þailvirá/対 þailvirán/属 þailvirés/与 þailviréi。

語源

形容詞 þáil「澄んだ」+ virá「言葉」の複合。þailúin「澄みの頃」と同じ作り。

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