小説
左の目次から話を選んでください。
葦
湖の岸や湿地に群れて生える、中空の茎をもつ背の高い草。複数 sávrai で「葦の茂み・葦原」を表す。
sénim frélul un sávrail.
読み:セーニン フレールル ウン サーヴライル。
| sén-im | frél-ul | un | sávr-ail |
| 見る-<私が> | 魚-<〜たちを> | 内に | 葦-<〜らに> |
「葦原の中に、魚が見える。」
sávra は生えている草として軽性で受けるが、複数 sávrai はそのまま「葦の茂み・葦原」を指す。un sávrail は「葦原の中に」で、un と葦の与格複数 sávr-ail が組み合わさっている。frélo は魚として文法上重性だが、重性の単数主格と対格は同じ形であり、1人称の語尾が主語を兼ねるため frélul は目的語として読まれる。
葦笛
葦の茎を切って作る素朴な笛。湖畔の村で吹かれ、材としての葦と違って軽性のまま受ける。
sála endríña sávran.
読み:サーラ エンドリーニャ サーヴラン。
| sál-a | endríña | sávr-an |
| ならす-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | 葦笛-<対格> |
「その子は葦笛を鳴らす。」
sávr-an は sávra の斜格語幹 sávr に単数対格 -an が付いた形。葦笛を意味する sávra は、材としての葦と違って軽性のまま受ける。endríña「子ども」も軽性なので、動詞は軽性の語尾 -a で受ける。
áura tíula sávres.
読み:アウラ ティーウラ サーヴレス。
| áur-a | tíula | sávr-es |
| 昇る-<(軽いものが)> | 音<主格> | 葦笛-<属格> |
「葦笛の音が昇っていく。」
sávr-es は sávra の斜格語幹 sávr に単数属格 -es が付いた形。tíula「音」は上へ昇るものとして軽性で、動詞 áura も軽性の語尾 -a で受ける。葦笛は軽性のまま受けるため、重性の属格 -os ではなく軽性の属格 -es をとる。
湖盆の湖の岸や浅瀬、湖と湖をつなぐ湿地に群がって生える、背の高い中空の草。生えている草なので軽性で受ける。一本ずつではなく群れで生えるので、ふつうは複数で言い、複数 sávrai がそのまま「葦の茂み・葦原」の意味になる。「葦の中に」は un sávrail、「葦の中へ」は un sávrais と言う。茂みは魚や水鳥の隠れ場で、湖畔の漁師は網を張る場所を葦原で言い表す。凍りの頃には、凍った湖面から枯れた葦の穂先だけが突き出し、氷の上の釣り人はこれを岸の近さの目印にする。茎が中空で、風が通ると細い音を立てるので、「息の通る草」と呼ばれ、軽いもの・上へ昇るものの仲間とされる。刈って乾かした葦は、敷物・籠・苫・粗末な屋根の下地に使う。根を断たれた草なので、材としての葦は伐った木と同じく重性の一致で受ける話し手が多い。ただし、葦を切って作った笛だけは、息を通して音を上へ運ぶものとして、紙や版の木と同じように軽性のまま受ける。湖畔の村の素朴な楽器で、都の人は青銅の鐘や骨の笛より一段低いものと見る。日本語話者には v がバ行に聞こえ、強勢のある短い a が長く聞こえるので「サーブラ」と聞こえやすい。
名詞・軽性a語幹(ilána と同じ型。強勢は語根)。sávra/対 sávran/属 sávres/与 sávrei/双 sávrau・sávraun/複 sávrai・sávrais・sávrar・sávrail。群生を言うときはふつう複数。刈り取った材は重性の一致で受けるが、葦笛は軽性のまま受ける。
古高原語から受け継いだ語根で、派生ではない。主格の -a は活用表のほぼすべての形に a が現れるので、古い語末母音の脱落を受けずに残った(ilána・plána と同じ)。森の言葉や崖道の言葉では、今の脱落で sávr とも言う。
左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。
左の目次から課を選んでください。
左の一覧から選んでください。
高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。
左の目次から話を選んでください。
小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。