snél-

品詞
動詞(他動詞)
意味
しかめる
発音
[ˈsnel]
読み
スネル
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. しかめる

    眉を寄せて不信・困惑・怒りを示す。目的語は通常 senorénan「眉を」。

    mé snél senorén, endríña!

    読み:メー スネール セノレーン、エンドリーニャ!

    mésnélsenorén,endríña!
    <禁止・願いの打ち消し>しかめる<命令法><あなたが>眉<対格>子<主格>

    「子どもよ、眉をしかめるな。」

    くだけた日常の禁止の言葉。mé に命令法 2 単の裸の語幹 snél を続ける。呼びかけの endríña は文末の語句として添える。重性子音語幹の単数対格は主格と同形で、格語尾をつけない。

  2. 皺にする・折り目をつける

    布・紙・葉などに折り目をつけ、くしゃくしゃにすること。

    snéla endríña snélan.

    読み:スネーラ エンドリーニャ スネーラン。

    snél-aendríñasnél-an.
    皺にする-<(軽いものが)>子<主格>布-<対格>

    「子どもが布をくしゃくしゃにしている。」

    布・紙・葉などを目に見えるしわにする意味。目的語は snéla の対格 snélan。顔の表情を指す用法ではない。

解説

眉を寄せる、ふんわりとしかめる。不信・困惑・怒りを示す最も基本的な顔の表情。布や葉を折り目をつけ、くしゃくしゃにすることを言う動詞の、眉への転用。眉(senorén)を目的語にとる。改まった「顔で示す」(noumovír-)とは違い、くだけた日常の表情で、眉を上げる(驚き)の対義にあたる。宮廷語では、この語は「下向きの表情」として、少し粗野だと見なされることがある。

そのほかの用例

krailsáilim dóulin snélan.

読み:クライルサイリン ドーリン スネーラン。

krailsáil-imdóulinsnél-an.
丁寧に畳む<〜し終えた>-<私が>もう布-<対格>

「私はもう布を丁寧に畳み終えた。」

肯定文で dóulin「もう」を使う場合、対応する動詞は完了相になる(例:léisa dóulin…)。krailsál- の完了相は母音交替 krailsál- → krailsáil- で、krailsáilim のようになる。直説法1人称単数の語尾 -im が主語を示し、主語代名詞は省く。相の副詞 dóulin は動詞の直後に置かれ、主語を省いた文では目的語の前に来る。

tána houmár snélan sé.

読み:ターナ ホウマール スネーラン セー。

tán-ahoum-ársnél-ansé.
張る-<(軽いものが)>炉-<〜する人・主格>布-<対格>この<軽性>

「家主はこの布を張る。」

家の中で、染め・仕上げ・干しのために布を枠などに平らに張る場面。主語「houmár」は軽性名詞なので、動詞は軽性単数の tána。「snéla」は軽性a語幹で、対格は snélan、指示詞は軽性の sé。

fléla þóuma es snélos

読み:フレーラ ソーマ エス スネーロス

flél-aþóumaessnél-os
漏れる-<(軽いものが)>煙<主格>から屋根-<属格>

「屋根から煙が漏れている。」

日常の描写。þóuma「煙」は軽性で、動詞は軽性の-aをとる。snélo「屋根」は重性o語幹の属格snélos。屋根の継ぎ目などからの漏れを暗示する。

kámim snélan un ílmoi.

読み:カーミン スネーラン ウン イルモイ。

kám-imsnél-anunílm-oi
浸す-<私が>布-<対格>中に水-<与格>

「私は布を水に浸しています。」

日常の家事の文。主語は動詞の語尾からわかるため省略できる。un は「〜の中に」の場所を表し、与格をとる。

káma líura snélan káilan un ílmoi.

読み:カーマ リーウラ スネーラン カイラン ウン イルモイ。

kám-alíurasnél-ankáil-anunílm-oi
浸す-<(軽いものが)>女<主格>布-<対格>乾いた-<対格>中に水-<与格>

「その女は、乾いた布を水に浸して扱いやすく戻す。」

「乾いた布」という文脈で、単に浸すのではなく元に戻す意味が出る。主語が軽性の女であるため、動詞は軽性の語尾 -a をとる。

mélirim snélan sé.

読み:メーリリン スネーラン セー。

mélir-imsnél-ansé
染める-<私が>布-<対格>この<軽性>

「私はこの布を染める。」

日常の作業で、自分が染めていることを述べる文。語尾 -im が主語の一人称を表し、代名詞 ném は強調しない限り不要。目的語の布は軽性 a 語幹の単数対格 snélan。指示詞 sé は名詞句の末尾に置かれ、軽性を示す。

slélim snélan

読み:スレーリン スネーラン

slél-imsnél-an
広げる-<私が>布-<対格>

「私は布を広げている。」

家庭で布や衣を平に開く日常の場面。動詞の一人称単数語尾が主語を示すため、代名詞は省ける。

sléla andaulóura snélan

読み:スレーラ アンダウローラ スネーラン

slél-aandaulóurasnél-an
広げる-<(軽いものが)>祖母<主格>布-<対格>

「祖母が布を広げている。」

家の中で年長者が布を扱う場面。主語は人なので、動詞は軽性の三人称単数語尾 -a をとる。

duslélim snélan ausenárei

読み:ドゥスレーリン スネーラン アウセナーレイ

du-slél-imsnél-anau-sen-ár-ei
<〜させていただく>-広げる-<私が>布-<対格><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>-<与格>

「目付殿に布を広げて差し上げます。」

改まった場面で、相手の前に布を平に広げて提示する意。動詞に謙譲接頭辞 du-、受取人に高めた目付の与格 ausenárei を用いている。

slél snélan ném-ei ende

読み:スレール スネーラン ネーメイ エンデ

slélsnél-anném-eiende
広げる<命令法><あなたが>布-<対格><私>-<与格>どうぞ

「布を広げて、私に見せてくれ。」

市や店での依頼。命令法と依頼の小辞 ende を組み合わせ、布を自分のほうへ平に広げて差し出させる意を示す。与格 némei が受取人・提示先を表す。

文法

他動詞。完了語幹は snéel-(e→ee)。

語源

語源不明。古高原語 *snélo-(折り目をつける、くしゃくしゃにする)から。

語幹の異形

説明に出てくる語

この語に触れている語

高原語辞典

高原語辞典

左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。

高原語入門

左の目次から課を選んでください。

高原語の文法書

左の一覧から選んでください。

資料集

高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。

小説

左の目次から話を選んでください。

語彙の候補

小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。

作ってほしい語を依頼する