小説
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穴(表面の空いた部分)
壁・天井・岩などの表面に開いた、材質が欠落した空間の形。出入りの機能は含まず、形状の「欠け」そのものを指す。
éso snúlvo un kórvoi.
読み:エーソ スヌルヴォ ウン コルヴォイ。
| és-o | snúlvo | un | kórv-oi. |
| いる-<(重いものが)> | 穴<主格> | 内に | 倉-<与格> |
「倉の中に穴がある。」
日常の存在文。snúlvo は重性名詞で、存在動詞 és- は主語に一致して 3人称単数重性語尾 -o をとる。場所表現は un「〜の中」+与格。snúlvo は材質が欠けた「穴」の形状を指し、出入りの機能は含まない。
éso snúlvo tó pír.
読み:エーソ スヌルヴォ トー ピール。
| és-o | snúlvo | tó | pír. |
| いる-<(重いものが)> | 穴<主格> | あの<重性> | 小さい |
「あの穴は小さい。」
記録や注記のように、既知の穴を指示して寸法を述べる文。指示詞 tó は重性名詞 snúlvo を指示する。述語形容詞 pír は主語に一致し、重性単数では基辞のまま。
窪み・くぼみ
地面や壁の表面が内側へ凹んだ部分。深さや形状を問わず、表面が「下へ落ちた」状態を指す。
sénim snúlvo.
読み:セーニン スヌルヴォ。
| sén-im | snúlvo. |
| 見る-<私が> | 窪み<対格> |
「私は窪みを見る。」
日常の動作文。動詞語尾が主語の人称を示すため主語は省略される。重性名詞 snúlvo は対格語尾をもたないが、ここでは動詞の目的語として読む。時制標示はない。
éso snúlvo bún orénoi.
読み:エーソ スヌルヴォ ブーン オレーノイ。
| és-o | snúlvo | bún | orén-oi. |
| いる-<(重いものが)> | 窪み<主格> | 深い | 縁-<与格> |
「縁には深い窪みがある。」
地形や書物の記述のような存在文。名詞句内では名詞に形容詞が後続する。縁 orén は重性子音語幹で、与格は orén-oi。存在動詞 éso は主語 snúlvo に一致する。
壁・天井・地面などの表面に開いた、材質が欠落した空間の「形」を指す基本的な語。出入りの機能(門・口)ではなく、形状としての「空いた部分」を言う。重性であるのは、素材の欠落が「下へ沈んだもの」、つまり存在が抜けて底が露わになったものとして見られるため。天井の煙抜け、壁のくぼみ、地面の窪み、岩の割れ目など、材質が「いない」場所をすべて指す。都の改まった言葉では、用途ごとに「煙の口」「風の欠け」のように言い換え、snúlvo そのままはくだけた言葉や、荷札・道具の品名で使う。
ké sórel, voltáules snúlvo?
読み:ケー ソーレル、ヴォルタウレス スヌルヴォ?
| ké | sórel, | voltául-es | snúlvo |
| <〜か> | 今日 | 地面を掘る-<あなたが> | 穴<対格> |
「今日、穴を掘るのか。」
意味2の用法。意味2では穴・井戸など完成した形の名詞を対格で受ける。ké は文頭に置き、場面枠の sórel は読点で区切る。snúlvo は重性o語幹で、対格は主格と同形。
ké éso snúlvo tén?
読み:ケー エーソ スヌルヴォ テーン?
| ké | és-o | snúlvo | tén? |
| <〜か> | いる-<(重いものが)> | 穴<主格> | 浅い |
「穴は浅いのか。」
日常会話での問い。ké が文頭に立つ。主語 snúlvo は重性・単数・主格、述語形容詞 tén は無語尾。穴について底がすぐ近くにあることを尋ねる。
púna endríña snúlvo
読み:プーナ エンドリーニャ スヌルヴォ
| pún-a | endríña | snúlvo |
| 覗く-<(軽いものが)> | 子<主格> | 穴<対格> |
「子どもが穴を覗いている。」
家の中で、子どもが穴の中を覗く日常の光景。主語 endríña は人を指す軽性語なので、動詞は軽性3人称単数 -a をとる。対象の snúlvo は重性 o 語幹として、単数対格が主格と同形になる。
éso snúlvo krénos pír.
読み:エーソ スヌルヴォ クレーノス ピール。
| és-o | snúlvo | krén-os | pír. |
| いる-<(重いものが)> | 穴<主格> | 天井-<属格> | 小さい |
「天井の穴は小さい。」
存在文。中心語 snúlvo「穴」に属格 krén-os「天井の」を後置する。snúlvo は天井の一部としての穴、とくに煙口を指す。家屋の観察や修理の話題に使う日常語。
snála endríña snúlvo aurselvándos
読み:スナーラ エンドリーニャ スヌルヴォ アウルセルヴァンドス
| snál-a | endríña | snúlvo | aurselvánd-os |
| 閉じる-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | 穴<対格> | 天井-<属格> |
「子どもは天井の穴を閉じる。」
生活場面で、snúlvo「穴」を aurselvándo の属格が修飾する。aurselvándo が穴を含む頭上全面を指すことを示す。主語 endríña は人なので、動詞は軽性3人称単数の -a をとる。属格単数形は aurselvánd-os。
kréuno rúndo un snúlvo
読み:クレウノ ルンド ウン スヌルヴォ
| kréun-o | rúndo | un | snúlvo |
| 沈む-<(重いものが)> | 走り水<主格> | 中に | 穴<対格> |
「走り水が穴の中へ沈む。」
自然描写・地形記述の文。rúndo は「走り水」を表し、重性 o 語幹の名詞として扱われる。un + 対格で穴の中への方向を示す。kréun- の物理的意味「深いほうへ沈む」の用例。
重性・o語幹(④型)
古高原語の語根。語源は不詳。
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