小説
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鳥
鳥類の総称。水鳥・小鳥・猛禽を区別せずに言う。
lúnda flíva lundán
読み:ルンダ フリーヴァ ルンダーン
| lúnd-a | flíva | lund-án |
| 歌う-<(軽いものが)> | 鳥<主格> | 歌-<対格> |
「鳥が歌っている。」
鳥の声に使う例。主語は軽性の単数なので動詞は -a、目的語は軽性単数対格 lundán。
lúnda flíva.
読み:ルンダ フリーヴァ。
| lúnd-a | flíva |
| さえずる-<(軽いものが)> | 鳥<主格> |
「鳥がさえずっている。」
lúnd- の自動詞用法。主語 flíva は軽性なので、動詞は3人称単数軽性の -a を受ける。意味2では、節のある鳥の声にだけ使い、ふくろうのような節の感じられない鳴き声には用いない。
prála flíva snóivoi.
読み:プラーラ フリーヴァ スノイヴォイ。
| prál-a | flíva | snóiv-oi. |
| ぶつかる-<(軽いものが)> | 鳥<主格> | 窓-<与格> |
「鳥が窓にぶつかった。」
flíva「鳥」は軽性の名詞として3人称単数・軽性の動詞語形 -a をとる。ぶつかった対象「窓」は与格で示す。偶然の接触としてよく使う。
昇る魂(詩語)
詩や弔いの詞で、肉体を離れて上へ昇っていく魂や息のたとえとして使う。
wéinsa flíva ilánan
読み:ウェーンサ フリーヴァ イラーナン
| wéins-a | flíva | ilán-an |
| なる<〜し終えた>-<(軽いものが)> | 昇る魂<主格> | 灯-<対格> |
「昇る魂が星になる。」
弔い・詩の語法。wéin-「なる」の完了形に、行き着く先を対格で取る(wéins-a ... ilán-an)。flíva は軽性a語幹の単数主語で、格接語はつかない。ここでは「鳥」ではなく、肉体を離れて星(祖先)になると言われる魂の詩語として使う。
aurénde flíva
読み:アウレンデ フリーヴァ
| aur-énd-e | flíva |
| 昇る-<〜しますように>-<(軽いものが)> | 昇る魂<主格> |
「昇る魂が昇りますように。」
弔いの詞や祈りの定型として、魂の上昇を願う言い方。aur-「昇る」の願望法第三人称単数軽 aur-énd-e で、目の前の相手に直接命令するのではなく、上昇を祈る用法。flíva は詩語として「昇る魂」の意。
鳥を広く指す総称。縁鷲(aurá)やふくろう(húula)、きつつき(tókal)のような個々の鳥の名の上に立つ語で、湖岸に巣を作る水鳥から森の小鳥、峰の猛禽まで、羽をもって空へ上がる生き物すべてを含む。高原の世界観では、鳥は息や煙と同じく「上へ行くもの」の代表で、文法上も軽性に属する。巣が湖岸や地面の低い所にあっても扱いは変わらない。同じ水辺の生き物でも、魚(frélo)が重性なのとはっきり対になる。水鳥は véinores flívai「湖の鳥たち」と言う。祀りや詩では、鳥は中の世界と上の世界を行き来するものとされ、火葬の煙と一緒に鳥が高く昇るのは吉とされる。鳥は星と違って、ふつうの数詞で数えてかまわない。帳簿では家畜と同じく kéul「頭」で数えることもある。小鳥は指小形 flivíña で言う。日本語話者には「フリーバ」と聞こえやすい。
名詞(軽性・a語幹。強勢は語根にある)。対 flívan、属 flíves、与 flívei、双 flívau、双属与 flívaun、複主 flívai、複対 flívais、複属 flívar、複与 flívail。指小 flivíña「小鳥」
古高原語 *flíwa から。羽ばたきの音を写した語とする説がある。fléura「雲」、fléila「手紙」、fláin「軽い」など、fl- で始まる軽いものの語と響きが似ているが、同じ語源かどうかは確かめられていない。古い語末母音の脱落の条件には当たるが、a語幹の -a はほかの格にも出てくるので、類推で復元された。
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