híro

品詞
固有名詞(人名)
意味
ヒロ
発音
[ˈhiro]
読み
ヒロ
分野
人・親族

意味

  1. ヒロ

    外から来た段の外の者の名(成名にあたる)。呼びかけでは語尾をつけずに読点で区切って添え、文中では軽性の一致で受けるのが本来の形である。

    tór, híro

    読み:トール、ヒーロ

    tór,híro
    来る<命令法><あなたが>ヒロ<〜よ>

    「来い、ヒロ。」

    日常の呼びかけ。同輩・目下への命令として使う。呼格語尾はつけず、名は文末に読点で区切って置く。語末が -o でも重性の呼格 -o を付けた形にはしない。

    lísa híro plánan

    読み:リーサ ヒーロ プラーナン

    lís-ahíroplán-an
    書く-<(軽いものが)>ヒロ<主格>帳簿-<対格>

    「ヒロが帳簿を書く。」

    帳場・記録での報告のような文。人を指す名なので、動詞の3人称単数は軽性 -a で受ける。名自身は形を変えない。

解説

外から来た者の名で、成名(おとなの名)として扱われる。高原語の語根からは説明できない外来の名で、家名(流名)がつかない。そのため「名+家名の属格」のフルネームや、源・瀬・段を添える改まった名乗りができない。この欠け方そのものが、段の外の者であることを示す。 語末が -o なので、高原の耳には nébro「霧」、duló「滝」、vándo「秤」と同じ重性o語幹の名詞に聞こえる。高原の男子の名はふつう子音で終わり(sélvan, sílan)、女子の名は -a で終わる(viréla, silára)。-o で終わる人名はほとんどないため、「重いもの」を指す語のような、落ち着かない響きをもつ。 人を指す名なので、動詞・形容詞・分詞・代名詞は軽性で受けるのが正しい(áura híro「ヒロが昇る」、tóra híro「ヒロが来る」)。語形につられて重性で受ける(tóro híro)と、人を物として扱うことになり、侮辱にあたる。わざと重性で受けると、「上から落ちてきた不吉なもの」として見る含みが出る。どちらの性で受けるかに、話し手がこの名の主をどう見ているかが表れる。 日常では呼格を使わないので、呼びかけるときは語尾をつけずに、文の終わりに読点で区切って添える(…, híro.)。この形は、重性の呼格語尾 -o をつけた形とたまたま同じになる。高原の名の禁忌はこの名にも及ぶ。霧の中では大声で呼ばず、té「そこの方」などで呼びかける。 日本語話者には「ヒロ」と聞こえる。強勢のある第一音節が長く聞こえて「ヒーロ」になることもある。干潟語の híro「見る」と同じ響きである。

文法

固有名詞(人名)。語形は重性o語幹(nébro 型)で、主格・対格 híro、属格 híros、与格 híroi、呼格 híro。ただし人を指すので、一致は軽性にする(動詞の3人称単数 -a、願望・仮定では -e、代名詞 él)。重性で一致させると侮辱になる。家名をもたないので、属格の家名をつけたフルネームにはならない。呼びかけでは語尾をつけず、読点で区切って文末に置く。

語源

外来の名で、高原語の語根には由来しない。語末の -o が重性o語幹の主格と同じ形なので、その型で曲用され、そのように聞かれる。干潟語の híro「見る」と同じ音になるのは偶然である。

語幹の異形

説明に出てくる語

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