小説
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口
人や獣の口。
mé léim virán gráisan un múndo táses!
読み:メー レーン ヴィラーン グライサン ウン ムンド ターセス!
| mé | léim | vir-án | gráis-an | un | múndo | tás-es! |
| <禁止・願いの打ち消し> | 置く<命令法><あなたが> | 言葉-<対格> | 悪い-<対格> | 内に | 口<対格> | <あなた>-<属格> |
「悪い言葉を口に入れるな(=口にするな)。」
親が子を叱るときの言い方。炉の前では粗野な言葉を口にしてはいけないとされる。禁止は「mé+命令法」で言う。un+対格で「〜の中へ」を表す。múndo は重性なので、対格は主格と同じ形になる。形容詞 gráis は軽性の virá に合わせて、対格の -an をとる。
léimim tambór un múndo.
読み:レーミン タンボール ウン ムンド。
| léim-im | tambór | un | múndo. |
| 置く-<私が> | 雑穀<対格> | 内に | 口<対格> |
「雑穀を口に運ぶ。」
食事の日常の言い方。un+対格で「〜の中へ」を表す。重性の múndo は対格でも主格と同じ形になる。主語は動詞の語尾 -im でわかるので言わない。
flélau selvá si tíula es múndos snálenos
読み:フレーラウ セルヴァー シ ティーウラ エス ムンドス スナーレノス
| flél-au | selvá | si | tíula | es | múnd-os | snál-en-os |
| 漏れる-<双数> | 息<主格> | と | 音<主格> | から | 口-<属格> | 閉じる-<〜した・〜された>-<属格> |
「閉じた口から息と音が漏れている。」
口を閉じたままで、意に反して息や音がわずかに漏れる場面。selvá「息」とtíula「音・声」の二単数主語をsiで並べ、動詞を双数-auにする。出所はes+属格の名詞句で、中心名詞múndos「口」の後に、重性・単数・属格に一致する分詞snálenos「閉じた」が続く。snál-en-osは動詞根snál-+PTCP+GENとして切る。
krúno kravó múndo si grél
読み:クルーノ クラヴォー ムンド シ グレール
| krún-o | kravó | múndo | si | grél |
| 支える-<(重いものが)> | 顎<主格> | 口<対格> | と | 喉<対格> |
「顎は口と喉を支える。」
書物の解剖的記述の場面。kravó は主語でも重性なので動詞は3人称単数・重性の -o に一致する。múndo と grél も重性で、単数の直接目的語は無標。目的語を si で並べても、動詞の数は主語のみに一致する。
múndauro múndo némes.
読み:ムンダウロ ムンド ネーメス。
| múndaur-o | múndo | ném-es. |
| 口がわずかに開く-<(重いものが)> | 口<主格> | <私>-<属格> |
「私の口がわずかに開く。」
笑いには至らず、口角が上がって口がわずかに開く表情の変化のみを表す。身体部位を主語にとり、所有者は名詞句の後に属格で置く。主語の口が重性なので、動詞は3人称単数・重性の語尾 -o を受ける。自分自身の顔の変化について述べる場面。
出口
谷・峡谷・崖道などが開くところ。múndo orénos「縁の口」。
dúlan faronárai du múndo orénos.
読み:ドゥーラン ファロナーライ ドゥ ムンド オレーノス。
| dúl-an | faronár-ai | du | múndo | orén-os. |
| 下る-<彼らが> | 運び人-<〜たちが> | 下手 | 出口<対格> | 縁-<属格> |
「運び人たちは縁の口へ下りていく。」
múndo orénos「縁の口」は、崖道が崖の麓に開く下の口を指す。縁の市はここに立つ。du+対格で「下手へ」。属格の orénos は名詞の後ろに置く。
mé leimésa fáron un múndo orénos.
読み:メー レイメーサ ファーロン ウン ムンド オレーノス。
| mé | leim-és-a | fáron | un | múndo | orén-os. |
| <禁止・願いの打ち消し> | 置く-<〜すべし>-<(軽いものが)> | 荷<対格> | 内に | 出口<対格> | 縁-<属格> |
「縁の口の中へ荷を置かぬこと。」
市の決まりを刻んだ碑文の文体。道の口をふさがないための決まり。当為法は mé で否定する。主語を言わないので「人は」という一般の主語になり、軽性の形をとる。強勢は当為法の -és- に移る。un+対格で「〜の中へ」。
口。息と言葉が出ていくところなので、上へ昇るものの出口として大事にされるが、体の部分としては重性。炉の前で汚い言葉を口にすることを戒めるとき、múndo gróm「重い口」と言う。地形では、谷や峡谷、崖道が開く所を「口」と呼び、縁の市が立つ崖道の下の口もこの語で言う。
名詞・重性・o語幹。属 múndos、与 múndoi、複 múndul。尊敬形 aumúndo。
古高原語 *múndo から
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