小説
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毛皮
獣の皮に毛を付けた状態の素材。衣の原料や交易の品目として使われる。
táulim vrélmo só
読み:タウリン ヴレルモ ソー
| tául-im | vrélmo | só |
| 取る-<私が> | 毛皮<対格> | この<重性> |
「この毛皮を取る。」
市や家のやりとりで、品を選ぶ場面。重性名詞 vrélmo は単数対格も主格と同じ形で、指示詞 só も格によって形を変えない。主語「私」は動詞の語尾 -im が表し、代名詞は省略される。
krélau vrélmo só si tambór só
読み:クレーラウ ヴレルモ ソー シ タンボール ソー
| krél-au | vrélmo | só | si | tambór | só |
| 足りる-<双数> | 毛皮<主格> | この<重性> | と | 雑穀<主格> | この<重性> |
「この毛皮とこの雑穀が足りている。」
森の民や湖畔の市で、物々交換の持ち寄りを確かめる場面。単数の名詞を si で二つ並べると、動詞は双数になる。双数動詞 krélau は性を区別しないので、重性の vrélmo と tambór を並べてもこの形を使う。
graunvrún vrélmo!
読み:グラウンヴルーン ヴレルモ!
| graunvrún | vrélmo! |
| 頭から被る<命令法><あなたが> | 毛皮<対格> |
「毛皮を頭から被れ。」
家庭や作業場でのくだけた命令。命令法2単は語幹をむき出しにする。対象が毛皮 vrélmo であり、頭から肩へ覆う動作なので1番の語義。
lírer vrélmo, ende.
読み:リーレル ヴレルモ、エンデ。
| lírer | vrélmo, | ende |
| 縫う<命令法><あなたが> | 毛皮<対格> | どうぞ |
「毛皮を縫い合わせろ、頼む。」
命令法は語幹をそのまま使う。毛皮の接ぎ・補修という布ものの縫いあわせの用法。ende は縁の市でも聞かれる依頼の定型。
líreran endríñai vrélmo.
読み:リーレラン エンドリーニャイ ヴレルモ。
| lírer-an | endríñ-ai | vrélmo |
| 縫う-<彼らが> | 子ども-<〜たちが> | 毛皮<対格> |
「子どもたちは毛皮を縫う。」
主語が複数の現在の文。動詞は3人称複数で性を区別しない。毛皮を接ぐという日常の縫い仕事の場面。
小鹿・麝香鹿・山猫・狼などの獣の皮に毛を付けた状態の素材。衣(rása)とは織った布と素材の違い、毛山羊(méula)とは素材と動物そのものの違いで区別される。森の民が谷で狩った獣の皮を、毛を付けたまま整えて作るのが基本の形である。重性で、干潟の市へ下ろす下ろし荷の品目として帳簿に載る。森の氏族の谷の道では毛皮が主な交易品であり、湖盆の町で雑穀や毛織物と引き換えになる。冬季の衣料の原料としても、交易品としても、森の民から縁の人々まで日常的に扱う。
重性o語幹(④型)。nébro・dúlo・vándo と同じ変化(主格・対格 vrélmo、属格 vrélmros、与格 vrélmroi、双数 vrélmrou、複数 vrélmul)。
古高原語 *vrélmo から
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