小説
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高い(空間)
空間的に上にある。山、丘、建物、木、座の高さなどに使う。(例:dún ául「高い丘」、aldár ául「高い座」)
éso dún só ául
読み:エーソ ドゥーン ソー アウル
| és-o | dún | só | ául |
| いる-<(重いものが)> | 丘<主格> | この<重性> | 高い |
「この丘は高い。」
ふだんの会話で使われる文。重性名詞 dún を指示詞 só までで主語とし、述語形容詞 ául をその後ろに置く。指示詞を先行させ、形容詞を名詞句内の修飾語ではなく述語として読む語順。
un bóraloi, éso krén ául an þúlnoi.
読み:ウン ボーラロイ、エーソ クレーン アウル アン スルノイ。
| un | bóral-oi, | és-o | krén | ául | an | þúln-oi. |
| 中に | 家-<与格> | いる-<(重いものが)> | 天井<主格> | 高い | 上手 | 床-<与格> |
「家の中で、天井は床より上にある。」
un+与格が場面の枠を作る。形容詞 ául に続く an+与格は比較で、家屋の構造上、天井が床より上にあることを示す。構造を説明する文脈向きの文。
位が高い
身分の段の上にある。段の高さを指す。(例:þrén ául「高い段=上위의身分」)
wéinsa ólmar þrén ául
読み:ウェーンサ オルマル スレーン アウル
| wéins-a | ólmar | þrén | ául |
| なる<〜し終えた>-<(軽いものが)> | 年長者<主格> | 段<対格> | 高い |
「年長者は高い段になった。」
昇進を表す文。wéin-「なる」の完了形で、行き着く先を対格に置く。þrén は重性の単数対格で主格と同形になり、形容詞 ául も重性対格無標として一致する。
値が高い
prámbo(値)が上にある。値段が高い、高い価値がある、の意味。(例:prámbo ául「値が高い」)
éso prámbo só ául
読み:エーソ プランボ ソー アウル
| és-o | prámbo | só | ául |
| いる-<(重いものが)> | 値<主格> | この<重性> | 高い |
「この値は高い。」
縁の市で値について話す文。prámbo は「値」で、重性として扱う。指示詞 só を主語に立て、述語形容詞 ául を後ろに置く。
縦の軸で上にある、高い位置にあることを表す基本の形容詞。山や丘の高さ、建物の高さ、座の高さ、身分の段の高さ、声や音の高さ、値(prámbo)の高さなど、あらゆる「上にある」状態に使う。比較では an+与格で「〜より高い」、du+与格で「〜より低い」を表す。動詞 áur-「昇る」の分詞 áuren「高い(昇った)」と意味が重なるが、áuren はもともと「昇った」という状態を指す分詞で、aldár áuren「高き座」のような固定表現や詩的な文脈で使うのに対し、ául はふだんの会話で「高い・低い」を比較するための基本の形容詞である。尊敬の接頭辞 au- と同じ語根に由来し、「高める」という敬意の概念と「高い」という空間的概念が、この語の周りに集まっている。
形容詞。修飾する名詞の性・数・格に一致する(軽性:ául・áulan・áules・áulei…/重性:ául・ául・áulos・áuloi…)。比較では an+与格(〜より高い)、du+与格(〜より低い)で言う。「いちばん高い」は an+同じ仲間の複数与格で言う。
古高原語 *ául-「高い・高み」から。動詞 áur-「昇る」と同根。尊敬の接頭辞 au-(「高める」)も同じ語根に由来し、空間的・社会的な「上」の概念が一つの語族に集まっている。
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