小説
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本
木・丸太・杭を数える単位。
dulíþan kelárai slúun báronur gandérur.
読み:ドゥリーサン ケラーライ スルーン バーロヌル ガンデールル。
| dul-íþ-an | kel-ár-ai | slúun | báron-ur | gandér-ur |
| 下る-<〜させる>-<彼らが> | 伐る-<〜する人>-<〜たちが> | 千 | 本-<〜らの> | 硬木-<〜らの> |
「樵たちが硬木千本を下ろす。」
slúun「千」は名詞として働き、量の名詞 báron「本」を複数属格でとる。その báron がさらに硬木を複数属格でとるので、属格が二つ続く。直説法では、-íþ- が自分で強勢をとる。
pómbar báronul dulíþan kelárai du dálor?
読み:ポンバル バーロヌル ドゥリーサン ケラーライ ドゥ ダーロル?
| pómbar | báron-ul | dul-íþ-an | kel-ár-ai | du | dálor? |
| いくつ | 本-<〜たちを> | 下る-<〜させる>-<彼らが> | 伐る-<〜する人>-<〜たちが> | 下手 | 下の国<対格> |
「樵たちは下の国へ何本下ろすのか。」
降ろし場での日常の問い。数を問う pómbar は数詞と同じく名詞の前に置き、量の名詞 báron を複数にする。ここでは目的語なので複数対格 báronul(重性なので主格と同じ形)になる。降ろし場で数えるものは硬木と決まっているので、数えるものの複数属格は省いている。数を問う語句は、目的語の名詞句ごと動詞の前に出る。人を数える問いにはこの形を使わない。
funeléra lisár sóur báronul sáindarei.
読み:フネレーラ リサール ソール バーロヌル サインダレイ。
| funelér-a | lis-ár | sóur | báron-ul | sáindar-ei. |
| 書き留める-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | 六 | 本-<〜たちを> | 証文-<与格> |
「書記は証文に「六本」と書き留める。」
証文付けの文。証文や帳簿では品名の欄が数の欄とは別にあるので、数の欄には「数詞+量の名詞」だけを書く。会話では量の名詞を省くことが多いが、帳簿・証文・荷札ではほぼ必ず入れる。sáindar「証文」は軽性の子音語幹なので、与格は -ei になる。
sán dáumbar báronul tanfílar un plánei.
読み:サーン ダウンバル バーロヌル タンフィーラル ウン プラーネイ。
| sán | dáumbar | báron-ul | tanfíl-ar | un | plán-ei |
| いる<彼らが> | 二十 | 本-<〜たちが> | 経糸-<〜らの> | 内に | 帳簿-<単数・与格> |
「帳簿には経糸が二十本ある。」
帳簿の記述。数を単位 báron と併記する形で、数詞 dáumbar が量の名詞 báron を複数主格で受け、数える tanfíl は軽性子音語幹なので複数属格は -ar を取る。un は与格を要求するため、帳簿は複数主格ではなく単数与格 plánei を用いる。帳簿語としては数え単位との併記が定型。
木や丸太、杭を数える量の名詞。数詞が báron にかかり、数えるもの自体は複数属格で後ろに置く。帳簿や荷札ではほぼかならず入れ、会話では省くことが多い。
重性・子音語幹の量の名詞。複主対 báronul、複属 báronur。téir báronul gandérur「硬木三本」、slúun báronur gandérur「硬木千本」。
古高原語 *báron から
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