小説
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三
数の3。
duþélim sélvanan, an fóndaros ráimaros dúlenan dáumbar téir lóurul, dúlenan fáir þrénul.
読み:ドゥセーリン セルヴァナン、アン フォンダロス ライマロス ドゥーレナン ダウンバル テール ロールル、ドゥーレナン ファイル スレーヌル。
| du-þél-im | sélvan-an, | an | fóndar-os | ráimar-os | dúl-en-an | dáumbar | téir | lóur-ul, | dúl-en-an | fáir | þrén-ul |
| <〜させていただく>-名乗る-<私が> | セルヴァン-<対格> | 上手 | 源-<属格> | ライマル-<属格> | 下る-<〜した・〜された>-<軽性・対格> | 二十 | 三 | 瀬-<〜たちを> | 下る-<〜した・〜された>-<軽性・対格> | 四 | 段-<〜たちを> |
「ライマルの源から二十三瀬下りた、四段下りの者、セルヴァンと名乗らせていただきます。」
改まった場での名乗り。固有名も小文字で書く。分詞 dúlenan は二度とも、名前の sélvanan(軽性・単数・対格)に一致している。lóurul と þrénul は道のりの対格。瀬と段は語が違うので、どちらが世代でどちらが身分かがすぐにわかる。
kélan kelárai téir gandérul.
読み:ケーラン ケラーライ テール ガンデールル。
| kél-an | kel-ár-ai | téir | gandér-ul. |
| 伐る-<彼らが> | 伐る-<〜する人>-<〜たちが> | 三 | 硬木-<〜たちを> |
「樵たちが硬木を三本伐る。」
伐り出しのようすを言う文。会話では量の名詞 báron(本)を省き、数詞の後ろの名詞をそのまま複数にする。重性名詞は複数でも主格と対格が同じ -ul になる。時制がないので、「伐った」とも訳せる。
méir téir sáindarais némei!
読み:メール テール サインダライス ネーメイ!
| méir | téir | sáindar-ais | ném-ei! |
| 与える<命令法><あなたが> | 三 | 証文-<〜たちを> | <私>-<与格> |
「証文を三通くれ。」
目下の相手や親しい者に向けた、下向きのくだけた命令。会話では量の名詞を省き、数詞の後ろの名詞を直接複数にする。sáindar は軽性なので、複数対格は -ais。語順は「動詞–目的語–与格」。目上の人には命令法を使わず、願望法で言う。
vánda senár téir fáronul.
読み:ヴァンダ セナール テール ファーロヌル。
| vánd-a | sen-ár | téir | fáron-ul. |
| 量る-<(軽いものが)> | 見る-<〜する人> | 三 | 荷-<〜たちを> |
「目付が荷を三つ量る。」
三以上の数詞の後ろの名詞は複数になる。fáron は重性なので、複数対格は -ul(主格と同じ形)。市の目付は秤と分銅を預かり、荷の重さを量って証文に印を押す。
dúlim dáumbar téir lóurul an fóndaros ráimaros.
読み:ドゥーリン ダウンバル テール ロールル アン フォンダロス ライマロス。
| dúl-im | dáumbar | téir | lóur-ul | an | fóndar-os | ráimar-os. |
| 下る-<私が> | 二十 | 三 | 世代-<〜たちを> | 上手 | 源-<属格> | ライマル-<属格> |
「私はライマルの源から二十三瀬下った者だ。」
自分の世代を言う、ふつうの話し方の文。改まった名乗りでは謙譲の動詞と分詞 dúlenan を使うが、ここでは直説法の動詞 dúlim を使う。lóurul は道のりの対格で、「何世代下ったか」を表す。身分の段 þrén と語が違うので、世代の話だとすぐにわかる。
lísa lisár téir rólanais sóndelar sórel.
読み:リーサ リサール テール ローラナイス ソンデラル ソーレル。
| lís-a | lis-ár | téir | rólan-ais | sóndel-ar | sórel. |
| 書く-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | 三 | 巻-<〜たちを> | 書物-<〜らの> | 今日 |
「書記は今日、書物を三巻書く。」
書の司の勤めを述べる直説法の文。時制がないので、「書く」とも「書いた」とも訳せる。量の名詞は「数詞+量の名詞+数えるものの複数属格」の形をとる。数詞 téir の後ろなので rólan は複数になり、目的語なので複数対格 -ais をとる。書物 sóndel は複数属格 sóndelar で後ろに置く。
méirim téir kéulais tásei.
読み:メーリン テール ケウライス ターセイ。
| méir-im | téir | kéul-ais | tás-ei. |
| 与える-<私が> | 三 | 頭-<〜たちを> | <あなた>-<与格> |
「お前に(家畜を)三頭やろう。」
村や牧での、目下か同輩に向けたくだけた言い方(2人称の tás を使う)。何を数えているかが場面から明らかなので、数えるものの複数属格を省き、量の名詞 kéul だけで言っている。数詞 téir の後ろなので複数、目的語なので複数対格 kéulais になる。語順は動詞–目的語–与格(受け手)。
rímba lisár dáumbar téir hóumul.
読み:リンバ リサール ダウンバル テール ホームル。
| rímb-a | lis-ár | dáumbar | téir | hóum-ul. |
| 数える-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | 二十 | 三 | 世帯-<〜たちを> |
「書記は二十三の世帯(炉)を数えた。」
倉の司の書記が、税のために村を調べたことを述べる文。人を数えることは相手を下げることになるので、人数ではなく「炉」を数える。数詞 dáumbar téir の後ろなので複数。重性の複数対格は -ul。
lúin kélan kelárai gandér, loimésa ráuvan loimán téir fréimais.
読み:ルーイン ケーラン ケラーライ ガンデール、ロイメーサ ラウヴァン ロイマーン テール フレーマイス。
| lúin | kél-an | kel-ár-ai | gandér, | loim-és-a | ráuvan | loim-án | téir | fréim-ais. |
| とき | 伐る-<彼らが> | 伐る-<〜する人>-<〜たちが> | 硬木<対格> | 唱える-<〜すべし>-<(軽いものが)> | 森の巫<主格> | 詞-<対格> | 三 | 度回-<〜たちを> |
「樵たちが硬木を伐るときは、森の巫が詞を三度唱えるべし。」
降ろし場の碑に刻まれるような、儀礼の作法を定める当為法の文。「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。主節では主語を言っているので、それに一致して3人称単数・軽性になる。強勢は当為法の -és- に移り、語根の ´ は消える。三度は téir fréimais(複数対格)。
rainíþa ólmar loimán dulóurei téir lóurul.
読み:ライニーサ オルマル ロイマーン ドゥローレイ テール ロールル。
| rain-íþ-a | ólmar | loim-án | dulóur-ei | téir | lóur-ul. |
| 知る-<〜させる>-<(軽いものが)> | 年長者<主格> | 詞-<対格> | 下の世代の血族-<与格> | 三 | 瀬-<〜たちを> |
「年長者が曾孫に詞を教える。」
森の村などで、古い詞を年長者から三世代下へ受け継ぐ場面。語順は動詞–主語–目的語–与格。dulóur は与格 dulóurei になるが、後ろの téir lóurul は道のりの対格のまま変わらない。
kúula anlóur téir lóurul némes tambór.
読み:クーラ アンロール テール ロールル ネーメス タンボール。
| kúul-a | anlóur | téir | lóur-ul | ném-es | tambór. |
| 煮る-<(軽いものが)> | 上の世代の血族<主格> | 三 | 瀬-<〜たちを> | <私>-<属格> | 雑穀<対格> |
「私の曾祖母(曾祖父)が雑穀を煮ている。」
「三瀬上」で曾祖父母を言う。三以上の数詞の後ろなので、瀬は複数の lóurul になる。どれだけ隔たっているかを表す道のりの対格の句が名詞のすぐ後ろに来て、そのあとに属格が続く。男女は区別しない。
lóima lourvirár virán anlóures téir lóurul.
読み:ロイマ ロウルヴィラール ヴィラーン アンローレス テール ロールル。
| lóim-a | lourvirár | vir-án | anlóur-es | téir | lóur-ul. |
| 唱える-<(軽いものが)> | 系譜読み<主格> | 言葉-<対格> | 上の世代の血族-<属格> | 三 | 瀬-<〜たちを> |
「系譜読みが、曾祖父(曾祖母)の言葉を唱える。」
祖先祀りの場面の文。anlóur は属格の anlóures になるが、後ろの téir lóurul は道のりの対格のまま変わらない。
lúin tóra dulóur téir lóurul némes, sáilim.
読み:ルーイン トーラ ドゥロール テール ロールル ネーメス、サイリン。
| lúin | tór-a | dulóur | téir | lóur-ul | ném-es, | sáil-im. |
| とき | 来る-<(軽いものが)> | 下の世代の血族<主格> | 三 | 瀬-<〜たちを> | <私>-<属格> | 喜ぶ-<私が> |
「曾孫が来ると、私はうれしい。」
「三瀬下」で曾孫を言う。三の後ろなので、瀬は複数の lóurul になる。lúin の節は主節の前に置く。主節の主語は動詞の語尾 -im でわかるので、代名詞は言わない。
tóran téir faronárai es orénos.
読み:トーラン テール ファロナーライ エス オレーノス。
| tór-an | téir | faronár-ai | es | orén-os. |
| 来る-<彼らが> | 三 | 運び人-<〜たちが> | から | 縁-<属格> |
「縁から運び人が三人上がってくる。」
運び人のような働き手は、数詞で人数を数えてよい。目上の人を数えるのは失礼なので、このような言い方はしない。三以上の数詞の後ろでは名詞が複数になる。es+属格で、方向を問わない「〜から」を表す。
lúin ráumsan faronárai téir lóurul, hélan.
読み:ルーイン ラウンサン ファロナーライ テール ロールル、ヘーラン。
| lúin | ráums-an | faron-ár-ai | téir | lóur-ul, | hél-an. |
| とき | 旅をする<〜し終えた>-<彼らが> | 荷-<〜する人>-<〜たちが> | 三 | 瀬-<〜たちを> | 座る-<彼らが> |
「瀬を三つたどり終えると、運び人たちは腰を下ろす。」
ráum- の語根は二重母音をもつので、完了相は -s- を足して ráums- にする。téir lóurul は、どれだけの道のりをたどったかを表す道のりの対格で、téir「三」の後ろの重性名詞は複数 -ul になる。川沿いの道を、瀬をひとつずつ数えながら進む言い方。
duþélim sélvanan, an fóndaros móros ráimaros dúlenan téir lóurul.
読み:ドゥセーリン セルヴァナン、アン フォンダロス モーロス ライマロス ドゥーレナン テール ロールル。
| du-þél-im | sélvan-an, | an | fóndar-os | mór-os | ráimar-os | dúl-en-an | téir | lóur-ul. |
| <〜させていただく>-名乗る-<私が> | セルヴァン-<対格> | 上手 | 源-<属格> | 偉大な-<重性・属格> | ライマル-<属格> | 下る-<〜した・〜された>-<軽性・対格> | 三 | 瀬-<〜たちを> |
「偉大なるライマルの源から三瀬下りた、セルヴァンと名乗らせていただきます。」
改まった場での名乗り。名詞句の中は「名詞–形容詞–属格」の順に並び、形容詞は重性の fóndar に合わせて属格 -os になる。mór を家や氏族に使うと、その勢いが大きいことを誇る言い方になる。目上の人自身を mór と言うことはしない。
dulíþan kelárai téir gandérul dréumul.
読み:ドゥリーサン ケラーライ テール ガンデールル ドレウムル。
| dul-íþ-an | kel-ár-ai | téir | gandér-ul | dréum-ul. |
| 下る-<〜させる>-<彼らが> | 伐る-<〜する人>-<〜たちが> | 三 | 硬木-<〜たちを> | 黒い-<重性・〜ら(古い母音交替)・対格> |
「樵たちは黒い硬木を三本下ろす。」
心材の黒い硬木を言う文。会話なので、量の名詞を省いている。三より上の数の後ろでは名詞が複数になり、形容詞も重性・複数・対格の -ul で一致する。
lísa lisár téir férmalais ívelais.
読み:リーサ リサール テール フェルマライス イーヴェライス。
| lís-a | lis-ár | téir | férmal-ais | ível-ais. |
| 書く-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人・主格> | 三 | 法の条-<〜たちを> | 新しい-<〜たちを> |
「書記は新しい条を三つ書いた。」
年代記や役所の記録に見られる、直説法の簡潔な文。時制を表す語形がないので、「書く」とも「書いた」とも訳せる。三以上の数詞の後ろでは、名詞が複数になる。形容詞 ível は名詞の後ろに置き、軽性・複数・対格で一致する。
dúlan téir tráimelai, na tóra séulin némes.
読み:ドゥーラン テール トライメライ、ナ トーラ セウリン ネーメス。
| dúl-an | téir | tráimel-ai, | na | tór-a | séulin | ném-es. |
| 下る-<彼らが> | 三 | 年齢・年数-<〜たちが> | <〜ない> | 来る-<(軽いものが)> | 友<主格> | <私>-<属格> |
「三年が過ぎたが、私の友は来ない。」
年月が経つことは、川の水が下るのにたとえて dúl-「下る」で言う。時制がないので、「過ぎた」ことは文脈から読みとる。三以上の数詞の後ろでは、名詞は複数になる(tráimelai)。動詞はこの複数の主語に一致して、3人称複数の -an をとる。
lisésa lisár sáindaran un téir ombrénail.
読み:リセーサ リサール サインダラン ウン テール オンブレーナイル。
| lis-és-a | lis-ár | sáindar-an | un | téir | ombrén-ail |
| 書く-<〜すべし>-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | 証文-<対格> | 内 | 三 | 十日-<〜らに> |
「書記は三旬のうちに証文を書くべし。」
法典や役所の定めの文体で、当為法を使っている。勤めや期限は十日を単位に数えるので、「三つの十日」でおよそ一か月を表す。三以上の数詞の後ろでは名詞が複数になり、un「〜の内に」と組むので与格をとる。
dúla lourlisá an fóndaros ráimaros dáumbar téir lóurul.
読み:ドゥーラ ロウルリサー アン フォンダロス ライマロス ダウンバル テール ロールル。
| dúl-a | lourlisá | an | fóndar-os | ráimar-os | dáumbar | téir | lóur-ul. |
| 下る-<(軽いものが)> | 系譜の巻<主格> | 上手 | 源-<属格> | ライマル-<属格> | 二十 | 三 | 瀬-<〜たちを> |
「系譜の巻は、ライマルの源から二十三瀬を下っていく。」
系譜の巻に書かれた流れが、源から一瀬ずつ下っていくことを言う文。系譜読みが唱えはじめるときの言い方でもある。an+属格で「上手から」。lóurul は道のりの対格で、自動詞 dul- もこの格をとれる。巻は紙なので軽性で、動詞は -a をとる。
pándir téir lénais!
読み:パンディル テール レーナイス!
| pánd-ir | téir | lén-ais! |
| 刷る-<皆で〜せよ> | 三 | 枚-<〜たちを> |
「皆で三枚刷れ。」
刷りの工房で、上の者が下の者たちに言う命令。命令法の2人称複数は -ir をつけて作る。語幹の後ろに語尾が続くので、nd は削られずに残る。2人称単数なら語幹がむき出しになり、語末の nd が n に削られて pán となる。
flúunim manó téir fréimai.
読み:フルーニン マノー テール フレーマイ。
| flúun-im | manó | téir | fréim-ai. |
| 清める-<私が> | 椀<対格> | 三 | 度-<〜たちが> |
「一日三回、椀を清める(=三食の食事をいただく)。」
比喩用法。manóが椀そのものではなく、椀に盛られた食事(食の行為)を指す。flúun-「洗う・清める」が食後の感謝の意を含む。食の文脈での定型に近い表現で、椀を清める=食事をいただく、という比喩が定着している。数詞 téir(三)の後ろの名詞は複数主格 fréimai(軽性子音語幹②型の複数主格 -ai)になる。
éso trélmo só, téir trélmul.
読み:エーソ トレルモ ソー、テール トレルムル。
| és-o | trélmo | só, | téir | trélm-ul. |
| いる-<(重いものが)> | 棚<主格> | この<重性> | 三 | 棚-<〜たちが> |
「この棚は三段ある。」
意味2。多段棚の高さとしての trélmo を数える例。主語 trélmo は単数、述語名詞 téir trélmul は複数主格。用例では主語に原形 trélmo を立てる。
rímba senár téir lénais plénur.
読み:リンバ セナール テール レーナイス プレーヌル。
| rímb-a | sen-ár | téir | lén-ais | plén-ur |
| 数える-<(軽いものが)> | 見る-<〜する人> | 三 | 枚-<〜たちを> | 板-<〜らの> |
「目付が板材を三枚数える。」
検めの場面。平らな部材を数える量の名詞 lén は軽性で、目的語としての三枚は lén-ais。数えられる板は複数属格 plénur にして量の名詞の後ろに置く。
rímbim téir monplénul.
読み:リンビン テール モンプレーヌル。
| rímb-im | téir | monplén-ul |
| 数える-<私が> | 三 | 石瓦-<〜たちを> |
「私は石瓦を三枚数える。」
材料書きや数えの場面を想定した用法。数詞 téir の後ろでは重性名詞を複数形 monplénul にする。1人称単数の rímbim は主語代名詞を省略した言い方である。
monlína andaulóura téir kúrmul trélmoi
読み:モンリーナ アンダウローラ テール クルムル トレルモイ
| monlín-a | andaulóura | téir | kúrm-ul | trélm-oi |
| 並べる-<(軽いものが)> | 祖母<主格> | 三 | 壺-<〜たちを> | 棚-<与格> |
「祖母は棚の上に三つの壺を並べる。」
日常の倉・棚まわりの言い方。棚のような場所は裸の与格で置く。数量を示す数詞は名詞の前に置く。
rímbim téir lourílmul.
読み:リンビン テール ロウリルムル。
| rímb-im | téir | lourílm-ul. |
| 数える-<私が> | 三 | 落ち瀬-<〜たちを> |
「落ち瀬を三つ数える。」
帳簿・河川測量などの場面で、一つの川筋がもつ複数の落ちを数える用法。数詞 téir が重性o語幹の複数対格 lourílm-ul を受ける。
lísa lisár téir haláis plánei
読み:リーサ リサール テール ハライス プラーネイ
| lís-a | lisár | téir | halá-is | plán-ei |
| 書く-<(軽いものが)> | 書記<主格> | 三 | 呼び-<〜たちを> | 帳簿-<与格> |
「書記は帳簿に三呼びを書き込む。」
帳簿・記録場面。書記が帳簿に単位を書きつける文。単位句 halá-is を動詞の対象として複数対格にとる。
éso sáko só téir fáronul.
読み:エーソ サーコ ソー テール ファーロヌル。
| és-o | sáko | só | téir | fáron-ul. |
| いる-<(重いものが)> | 塩<主格> | この<重性> | 三 | 担ぎ-<〜たちが> |
「この塩は三担ぎある。」
重量単位としての用法。物の重さを担ぎ数で表す日常の言い方。一担ぎは約三十キログラム。数詞は単位名詞の前に置き、三以上の数詞には重性名詞 fáron の複数形 fáronul を取る。主語 sáko は単数のため、動詞は3人称単数・重性の -o を受ける。
dulráinim dóulin téir lóurul sórel
読み:ドゥルライニン ドーリン テール ロールル ソーレル
| dulráin-im | dóulin | téir | lóur-ul | sórel |
| 話に流される<〜し終えた>-<私が> | もう | 三 | 瀬-<〜たちを> | 今日 |
「今日はもう三瀬も話に流されてしまった。」
肯定の「もう」dóulin と組むため、完了相の語幹 dulráin- を用いる。主語は動詞語尾だけで示す。相の副詞 dóulin が動詞の直後に立ち、流れに取り残された感を添える。時語 sórel は文末に置く。
tréna líura téir vrúndul.
読み:トレーナ リーウラ テール ヴルンドゥル。
| trén-a | líura | téir | vrúnd-ul. |
| 編む-<(軽いものが)> | 女<主格> | 三 | 束-<対格・〜ら(古い母音交替)> |
「女は三本の束を編む。」
作業場の平叙文。基本語順はVSO。主語líuraは軽性の人名詞なので、動詞は3人称単数軽性の-aをとる。数詞téirは名詞の前に置き、三本以上なのでvrúndoを複数形vrúndulにする。vrúndoは重性o語幹として扱い、複数形は語根vrúnd-に-plural-ulをつけて作る。重性名詞の対格は語形で見えないため、目的語性は語順から読み取る。
trenésa téir vrúndul.
読み:トレネーサ テール ヴルンドゥル。
| tren-és-a | téir | vrúnd-ul. |
| 編む-<〜すべし>-<(軽いものが)> | 三 | 束-<対格・〜ら(古い母音交替)> |
「三本の束を編むべきだ。」
作業書のきまりや作法のように、当為法で主語を言わない一般主語の文。動詞は軽性の3人称単数形となる。当為法接尾辞-és-が強勢を奪うため、語根の強勢は消え、連続表記ではtrenésaとなる。目的語のvrúndulは重性o語幹の複数対格で、格語尾は見える形として現れない。
数の三。名詞の前に置き、後ろの名詞は複数にする。téir báronul gandérur「硬木三本」。
数詞。格変化しない。後ろの名詞は複数。
三十 téirombar の前半。
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