dúmar-

品詞
動詞(他動詞)
意味
いただく
辞書形
dúmara
発音
[ˈdumara]
読み
ドゥーマラ
分野
基本動作

意味

  1. いただく

    目上の人の前で、自分が食べることをへりくだって言う。

    dúmarim tambór, auríþen.

    読み:ドゥーマリン タンボール、アウリーセン。

    dúmar-imtambór,auríþen.
    いただく-<私が>雑穀<対格>かたじけない

    「雑穀をいただきます、かたじけない。」

    もてなしの席で、目下の者が食事をいただくときの言葉。dúmar- は「食べる」の謙譲の補充形。auríþen はお礼の決まり文句として、文の終わりに添える。

    ésa réina aursárar, dúmarimor.

    読み:エーサ レーナ アウルサーラル、ドゥーマリモル。

    és-aréinaaursár-ar,dúmar-imor.
    いる-<(軽いものが)>上からの恵み<主格>祖先-<〜らの>いただく-<我々が>

    「祖先の方々の恵みがここにある。いただきます。」

    雑穀の食事の前に、家の者がそろって唱える言葉。雨で実った穀物を「雨」と呼んで、上から返されてきた恵みとして言う。dúmar- は「食べる」の謙譲の補充形。

    auríþen, dúmarim tambór só.

    読み:アウリーセン、ドゥーマリン タンボール ソー。

    auríþen,dúmar-imtambórsó.
    かたじけないいただく-<私が>雑穀<対格>この<重性>

    「かたじけない、この雑穀をいただきます。」

    目上の人から食べ物を出されたときの返し。dúmar- は mán-「食べる」の謙譲の補充形で、強勢は語根の最初の音節にある。礼の言葉 auríþen を先に言い、読点で区切ってから動詞を置く。

    na dúmarim sóumbo só, ausenár.

    読み:ナ ドゥーマリン ソーンボ ソー、アウセナール。

    nadúmar-imsóumbosó,au-sen-ár.
    <〜ない>いただく-<私が>きのこ<対格>この<重性><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>

    「目付殿、このきのこはいただけません。」

    目上の人に出された食べ物を、へりくだって断るときの言い方。na は直説法の動詞の直前に置く。日常では呼格を使わず、役職名に au- をつけて、文の終わりに読点で区切って添える。理由を言い添えない短い断り方なので、強く響くこともある。

    dúmarim tambór sáun, houmár.

    読み:ドゥーマリン タンボール サウン、ホウマール。

    dúmar-imtambórsáun,houmár.
    いただく-<私が>雑穀<対格>良い家の主

    「よい雑穀をいただきます、ご主人。」

    招かれた家で食事を受けるときの言い方。dúmar- は「食べる」の謙譲の補充形。tambór は重性なので主格と対格が同じ形になり、それに一致する sáun にも語尾がつかない。日常の呼びかけには呼格を使わず、役職や立場の名を文末に読点で区切って添える。

    dúmarim sáko, auríþen.

    読み:ドゥーマリン サーコ、アウリーセン。

    dúmar-imsáko,auríþen.
    いただく-<私が>もてなしの塩<対格>かたじけない

    「お塩を頂戴いたします。かたじけのうございます。」

    もてなしの塩を出された客が返す、決まった礼の言葉。dúmar- は「食べる」の謙譲の補充形。auríþen は「上げられた」がもとの形で、礼の決まり文句として固まっている。

    auríþen. dúmarim sáko.

    読み:アウリーセン。ドゥーマリン サーコ。

    auríþen.dúmar-imsáko.
    かたじけないいただく-<私が>塩<対格>

    「かたじけない。塩をいただきます。」

    もてなしの席で、小皿に盛った塩をひとつまみ出されたときの客の返事。塩を出すのは最高のもてなしなので、くだけた fláinim ではなく改まった auríþen を使う。dúmar- は「食べる」の謙譲の補充形。sáko は重性o語幹の名詞なので、対格も主格と同じ形になる。

    dúmarim tambór te auméira aulisár. auríþen.

    読み:ドゥーマリン タンボール テ アウメーラ アウリサール。アウリーセン。

    dúmar-imtambórteau-méir-aau-lis-ár.auríþen.
    いただく-<私が>雑穀<対格><関係節><お〜になる・御〜>-与える-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>ありがたく

    「書記の方がくださった雑穀を、いただきました。ありがたく。」

    贈り物への礼状の結び。用件を書いたあと、最後に auríþen 一語を置いて結ぶのが手紙の決まった形である。関係節 te auméira aulisár では、目的語にあたる部分が空いたままになっている。méir- は補充形のない動詞なので、規則どおり au- をつけて尊敬の形にする。

  2. 頂戴して飲む

    出された茶や酒を、へりくだって飲む。

    dumaréndim nímbo só.

    読み:ドゥマレンディン ニンボ ソー。

    dumar-énd-imnímbosó.
    頂戴して飲む-<〜しますように>-<私が>乳<対格>この<重性>

    「この乳を頂戴したく存じます。」

    dúmar- は、出された飲み物をへりくだって飲むことにも使う。1人称の願望法 -éndim で「〜させていただきたい」という、へりくだった願いを表す。強勢は -énd- に移る。客が、出された器に手をつける前に言う。

    lúin nélisa ausenár muró, dumaréimor muró.

    読み:ルーイン ネーリサ アウセナール ムロー、ドゥマレーモル ムロー。

    lúinnélis-aau-sen-ármuró,dumar-é-imormuró.
    ときお飲みになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>濁り酒<対格>頂戴して飲む-<〜だろう>-<我々が>濁り酒<対格>

    「目付殿が濁り酒をお飲みになったら、私どもも頂戴いたしましょう。」

    尊敬の nélis- と謙譲の dúmar- を一つの文に並べて、飲む順の上下を示している。段の高い者が先に口をつけるという食事の作法にかなった言い方。推量法の -él- は、1人称の語尾の前で l が落ちて -é- になる(dumaréimor)。

解説

「食べる」「飲む」の謙譲の補充形。自分が食べたり飲んだりすることを、へりくだって言う。客としてもてなされたとき、とくに塩を出されたときは dúmarim「いただきます」と言うのが礼儀にかなう。目上の人からものを受け取ることの謙譲には使わない。それには du-tául- を使う。

文法

「食べる」mán- の謙譲の補充形。完了語根は、強勢のある母音を変えた dóumar-。

語源

謙譲の接頭辞 du- と、古い語根 *mar-「口にする」がくっついた形と考えられている。

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