esfóndos

品詞
副詞(相の副詞と同じ位置に置く文副詞)
意味
そもそも
発音
[esˈfondos]
読み
エスフォンドス
分野
時間・空間・方向

意味

  1. そもそも

    否定を強めて「はじめから・根本から〜ない」の意を表す。欠けが一時のものではなく、源から無いことを言う。

    na éso esfóndos vóor un análoroi.

    読み:ナ エーソ エスフォンドス ヴォール ウン アナーロロイ。

    naés-oesfóndosvóorunanálor-oi.
    <〜ない>いる-<(重いものが)>そもそも紫<主格>中に上手の国-<与格>

    「上手の国には、そもそも紫がない。」

    書物・交易説明向きの存在否定文。vóorは干潟から来た語として重性扱いで、動詞はéso。un análor-oiは「上手の国の中に」。esfóndosは品切れではなく、この国では原理的に生じないという含みを与える。

  2. 元来・もとより

    肯定文で、ある性質が生まれつき・はじめからそうであることを言う改まった用法。硬木の重さや家の古さなど、源から定まったことに使う。

    éso esfóndos gandér gróm.

    読み:エーソ エスフォンドス ガンデール グローン。

    és-oesfóndosgandérgróm.
    いる-<(重いものが)>元来硬木<主格>重い

    「硬木は、元来、重い。」

    肯定文用法。硬木が重いのは一時的な性質ではなく、はじめからそうであるという言い方。語順は動詞・esfóndos・主語・述語形容詞。

解説

否定文の中で「はじめから・根本から〜ない」と打ち消しを強める副詞。字義は「源から」。高原では、物事はみな源(泉)から流れ下ってくるものと考える。家系も川も同じで、源にないものは、下っていくうちに生まれてくることもない。だから esfóndos で打ち消すと、「足りない」「まだない」ではなく、「流れのはじまりから無い」、つまり今さら手を尽くしても埋まらない欠け、という強い含みになる。例:na éso esfóndos sáko un análoroi.「この国には、塩はもともと無い」。 置き場所は、相の副詞 dóulin「もう」・unlóur「まだ」と同じく動詞のすぐ後ろで、主語の前に置く。主語の枠・目的語の枠には数えないので、重性の名詞どうしの文でも語順の読みは崩れない。三語は、時の川のどこにいるかで言い分ける組として感じられている。unlóur は「同じ瀬の内」、dóulin は「下り終えた後」、esfóndos は「源から」を指す。 問いの es pós「何から(なぜ)」、答えの esós「それから(だから)」と同じ es+属格の作りで、理由を出どころとみる高原の発想に連なる。相手の言い分を「そもそも話が成り立たない」と根本から退ける響きがあるので、目上の人の言葉に向けると角が立つ。改まった場では、推量法と組んで(na eséla esfóndos…「もとより〜ではございませんでしょう」)やわらげる。語末が s なので、くだけた話し方の語末母音の脱落は起こらず、崖道でも同じ形で言う。日本語話者には「エスフォンドス」と聞こえ、fó を「ホ」と聞いて h と取り違えやすい。

文法

不変化の副詞。dóulin・unlóur と同じく動詞の直後、主語の前に置き、主語・目的語の枠には数えない。主に na(直説・推量・仮定の否定)と組む。mé と組んだ禁止(mé…esfóndos「はじめから〜せぬこと」)は法典の文体にかぎられる。肯定文では、改まった言い方の「元来」の意味だけで使う。強勢は fón に置く。

語源

前置詞 es「〜から」と、fóndar「源」の属格 fóndaros が一語に縮まったもの(*es fóndaros → esfóndos)。esós(es+ós「それの」)と同じ種類の縮約で、強勢のない -ar- が落ちた。

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