fléir-

品詞
動詞
意味
お出ましになる
辞書形
fléira
発音
[ˈfleira]
読み
フレーラ
分野
基本動作

意味

  1. お出ましになる

    目上の人が出向く・行くことを高めて言う。

    du pó fleiréla ausenár?

    読み:ドゥ ポー フレイレーラ アウセナール?

    dupófleir-él-aau-sen-ár?
    下手何<対格>お出ましになる-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>

    「目付殿は、下手のどちらへお出ましになるのでしょうか。」

    上向きの問い。ké を使わず推量法で尋ね、相手は役職名+au- の3人称で言う。高原語には方向を決めない「どこへ」がないので、du pó「下手の何へ」と前置詞句ごと文頭に出す。東西なら or pó・vel pó と言う。

    fléira aulisár si tóra faronár.

    読み:フレーラ アウリサール シ トーラ ファロナール。

    fléir-aau-lis-ársitór-afaron-ár.
    お出ましになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>と来る-<(軽いものが)>荷-<〜する人>

    「書記の方がお出ましになり、運び人も来る。」

    目上の人と目下の人は、一つの主語に並べずに二つの文に分けるのが改まった言い方。

    lúin fléira aldár áuren es dúnos, snéiman éndrai.

    読み:ルーイン フレーラ アルダール アウレン エス ドゥーノス、スネーマン エンドライ。

    lúinfléir-aaldáráur-enesdún-os,snéim-anéndr-ai.
    ときお出ましになる-<(軽いものが)>座<主格>昇る-<〜した・〜された>から王の丘-<属格>身をかがめる-<彼らが>人-<〜たちが>

    「高き座が王の丘からお出ましになると、人々は身をかがめる。」

    都での王の行幸を言う文。単に dún と言っても、文脈から湖都の北の、王の居所がある丘を指す。fléir- は「行く」の尊敬の補充形。lúin の時の節は主節の前に置く。

    fléira aldár áuren du orén.

    読み:フレーラ アルダール アウレン ドゥ オレーン。

    fléir-aaldáráur-enduorén.
    お出ましになる-<(軽いものが)>王の位昇る-<〜した・〜された>下手縁<対格>

    「高き座が、縁へお出ましになる。」

    aldár áuren「高き座」は、王の位と今の王をあわせて指す総称で、今の王を指すときはこれだけで足りる。fléir- は「行く」の尊敬の補充形。王が縁の方へ下る行幸の知らせに使われる。

    mé fleirénde ausenár du orén.

    読み:メー フレイレンデ アウセナール ドゥ オレーン。

    méfleir-énd-eau-sen-árduorén.
    <禁止・願いの打ち消し>お出ましになる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>下手縁<対格>

    「目付殿、縁へはお出ましになりませぬよう。」

    目上の人への禁止。命令法は使わず、「mé+願望法3人称」で言う。目の前の相手も、役職名に au- をつけた3人称の主語として扱う。du+対格で「下手へ」。orén は重性なので、主格と対格が同じ形になる。霧期に、霧のあふれる縁の方へ行くのをいさめるときの言い方。

    or pó fleiréla aulisár dórel?

    読み:オル ポー フレイレーラ アウリサール ドーレル?

    orpófleir-él-aau-lis-árdórel?
    日の出側何<対格>お出ましになる-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>明日

    「書記の方は、明日は日の出側のどちらへお出ましになるのでしょうか。」

    上向きの問い。目上の人には問いの小辞 ké を使わず、推量法 -él- で推し量る形で尋ねる。方向を決めない「どこへ」はないので、or pó「日の出側の何へ」と前置詞句ごと文頭に出す。推量法の接尾辞が強勢をとるので、語根の ´ は消える。

    fléira aulisár du orén.

    読み:フレーラ アウリサール ドゥ オレーン。

    fléir-aau-lis-árduorén.
    お出ましになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>下手縁<対格>

    「書記の方は、縁へお出ましになる。」

    目上の人の移動を言い切る文。fléir- 自体が「行く」gél- の尊敬の補充形なので、au- はつけない。主語の aulisár は役職名に au- をつけた高め名詞。du+対格で「下手へ」の意味になる。時制がないので「お出ましになった」とも訳せる。

    an pó fleiréla aurél?

    読み:アン ポー フレイレーラ アウレール?

    anpófleir-él-aaurél?
    上手どこ<対格>お出ましになる-<〜だろう>-<(軽いものが)>あの方

    「あの方は、上手のどちらへお出ましになるのでしょうか。」

    目上の人の行き先を尋ねる、上向きの問い。高原語には方向を決めない「どこへ」がないので、an pó「上手のどこへ」と前置詞句ごと文頭に出す。ké は使わず、推量法で推し量る形にする。fléir- は「行く」の尊敬の補充形で、強勢は推量法の -él- に移る。

    fléira aurél an dún.

    読み:フレーラ アウレール アン ドゥーン。

    fléir-aaurélandún.
    お出ましになる-<(軽いものが)>あの方<主格>上手丘<対格>

    「あの方は丘の上へお出ましになる。」

    目上の人の行き先を、同じ段の聞き手に伝える日常の文。aurél は él に尊敬の au- がついた語で、母音の前なので aur- の形になる。動詞にも「行く」の尊敬の補充形 fléir- を使い、主語と動詞の両方で相手を高めている。動詞は3人称単数・軽性。dún は重性なので、対格も主格と同じ形になる。

    fléira ausenár du téndo.

    読み:フレーラ アウセナール ドゥ テンド。

    fléir-aau-sen-árduténdo.
    お出ましになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>下手あそこ<対格>

    「目付殿はあちら(下手のあそこ)へお出ましになる。」

    離れた場所へ行く目上の人の行き先を教える文。téndo も séndo と同じく重性o語幹で、主格と対格が同じ形になる。du+対格で「下手のあそこへ」と言う。人を指さすのは避けられるので、ふつうは言葉で場所を示す。

    fléira ausenár du tról orénos.

    読み:フレーラ アウセナール ドゥ トロール オレーノス。

    fléir-aau-sen-árdutrólorén-os.
    お出ましになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>下手麓<対格>縁-<属格>

    「目付殿は縁の麓へお出ましになる。」

    tról orénos「縁の麓」は、崖の下、縁の市の立つあたりを指す。du+対格で「下手へ」。fléir- は「行く」の尊敬の補充形。

    fléira aldár áuren es véinoros.

    読み:フレーラ アルダール アウレン エス ヴェーノロス。

    fléir-aaldáráur-enesvéinor-os.
    お出ましになる-<(軽いものが)>座<主格>昇る-<〜した・〜された>から湖-<属格>

    「高き座が湖からお出ましになる。」

    王の動きを言う、改まった言い方。fléir- は「行く」の尊敬の補充形。座 aldár は人を指すので軽性で、動詞は -a をとる。es+属格で、方向を問わない「〜から」を表す。重性の véinor は、属格が -os になる。

    fléira aldár áuren an þráinul.

    読み:フレーラ アルダール アウレン アン スライヌル。

    fléir-aaldáráur-enanþráin-ul.
    お出ましになる-<(軽いものが)>座<主格>昇る-<〜した・〜された>上手峰-<〜たちを>

    「高き座が北の高みへお出ましになる。」

    王家の聖地や納骨所のある北の高みへの行幸を言う文。峰の複数 þráinul が「北の高み(峰々の連なり)」を表す。an+対格で「上手へ」。重性の複数は主格も対格も -ul。fléir- は「行く」の尊敬の補充形。

    dunóurim ré fleiréla ausenár du orén.

    読み:ドゥノーリン レー フレイレーラ アウセナール ドゥ オレーン。

    du-nóur-imréfleir-él-aau-sen-árduorén.
    <〜させていただく>-思う-<私が><〜と(節)>お出ましになる-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>下手縁<対格>

    「目付殿は縁へお出ましになるかと存じます。」

    謙譲の du- で自分の考えを低め、目上の人の動きを推量法でやわらげて言う。

    dupovérim aulisárei ré du pó fleiréla ausenár.

    読み:ドゥポヴェーリン アウリサーレイ レー ドゥ ポー フレイレーラ アウセナール。

    du-povér-imau-lis-ár-eirédupófleir-él-aau-sen-ár.
    <〜させていただく>-問う-<私が><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>-<与格><〜と(節)>下手何<対格>お出ましになる-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>

    「書記の方にお尋ねいたします。目付殿は下手のどちらへお出ましになったのでしょうか。」

    役所での改まった問い合わせ。謙譲の du- は子音 p の前ではそのままの形でつく。方向を決めない「どこへ」はないので、du pó「下手の何へ」と尋ねる。ré の節の中も推量法にして、遠回しな問いにしている。

    fléiran aubrándalai an dún.

    読み:フレーラン アウブランダライ アン ドゥーン。

    fléir-anau-brándal-aiandún.
    お出ましになる-<彼らが><お〜になる・御〜>-諸司-<〜たちが>上手丘<対格>

    「宮廷の方々が丘の上へお出ましになる。」

    複数形で宮廷の役人全体を漠然と指す、高めた言い方。高め名詞には数詞をつけられないので、何人かは言わず、ひとまとまりの複数で受ける。dún は重性で、対格は主格と同じ形。

    vel pó fleiréla ausenár?

    読み:ヴェル ポー フレイレーラ アウセナール?

    velpófleir-él-aau-sen-ár?
    西へ何<対格>お出ましになる-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>

    「目付殿は、日の入り側のどちらへお出ましになるのでしょうか。」

    上向きの丁寧な問い。目上の人には問いの小辞 ké も2人称も使わず、推量法と役職名の3人称で尋ねる。行き先は vel pó「日の入り側の何へ」と、前置詞句ごと文頭に出す。強勢は推量法の -él- に移る。

解説

「行く」gél- の尊敬の補充形。目上の人がどこかへ出向くことを高めて言う。高め名詞を主語にとり、複数で受けるときは数えずにひとまとまりで言う(fléiran ausenárai「目付の方々がお出ましになる」)。目上の人の行き先を尋ねるときは ké を使わず推量法で、方向を決めて尋ねる(du pó fleiréla ausenár?)。謙譲形は drén-「参る」。

文法

自動詞(尊敬の補充形)。直説法3単 fléira、3複 fléiran、推量 fleiréla。完了語根 fléirs-。ふつうの形は gél-、謙譲の形は drén-「参る」。

語源

gél-「行く」の尊敬の補充形。

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