小説
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壁
石を積み上げて空間を区切る垂直の構造物。家、倉、町、城塞などの境界を作る。
kláno plíndo húmel krúloi
読み:クラーノ プリンド フーメル クルーロイ
| klán-o | plíndo | húmel | krúl-oi |
| 貼りつく-<(重いものが)> | 荷札<主格> | 湿った | 壁-<与格> |
「湿った荷札が壁に貼りつく。」
主語 plíndo は HV(荷札は材木由来のため重性)。貼りついた先は与格 krúl-oi で示す。húmel は単数主格で無表示。意図的な貼り付けではなく、湿気が原因で紙・木札などが表面から離れなくなった場面。
na éso aurselvándo krúl
読み:ナ エーソ アウルセルヴァンド クルール
| na | és-o | aurselvándo | krúl |
| <〜ない> | いる-<(重いものが)> | 息の通路<主格> | 壁 |
「息の通路は壁ではない。」
信仰・詩文の比喩用法。壁 krúl や床 þúlno を「息を止めるもの」とする対比の中で、aurselvándo を「息を通すもの」として述べる。否定 copula は na + és-。主語が重性なので動詞は -o。述語名詞 krúl は名詞としての性を保ち、無標示で置く。
石を積み上げて作った垂直の構造物である壁。素材の石(món)や、一塊の石(brúndo)とは区別し、複数個を組み上げて空間を仕切る仕上がりそのものを指す。屋根(snélo)が水平の面であるのに対し、壁は垂直の面である。家(bóral)や倉(kórvo)、町の境界の描写に不可欠な建築要素。詩では、壁を「立ち石」(monþór)と言い換えて、重い石が重力に逆らって立っているという見方を強調することもある。
重性・子音語幹(③型)
古高原語 *krúla から(古い語末母音の脱落)
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