léim-

品詞
動詞(他動詞)
意味
置く
辞書形
léima
発音
[ˈleima]
読み
レーマ
分野
基本動作

意味

  1. 置く

    ものをある場所に置く(léima torár fáron hóumoi「客が荷を炉のそばに置く」)。

    auleiménde ausenár símbo sáindarei.

    読み:アウレイメンデ アウセナール シンボ サインダレイ。

    au-leim-énd-eau-sen-ársímbosáindar-ei.
    <お〜になる・御〜>-置く-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>印<対格>証文-<与格>

    「目付殿に、証文に印をお押しいただきたく存じます。」

    縁の市で市の目付に頼む改まった言い方。命令の代わりに願望法の3人称を使い、相手を役職名+au- で呼ぶ。「印を押す」は léim-「置く」で言う。sáindar は軽性の子音語幹で、与格は -ei。

    léim fáron séndo, ende.

    読み:レーン ファーロン センド、エンデ。

    léimfáronséndo,ende.
    置く<命令法><あなたが>荷<対格>ここどうぞ

    「荷はここに置いてくれ、頼む。」

    縁の市の取引言葉。動詞はむき出しの語幹 léim で、末尾の ende「どうぞ」が添えてある。市は段に乗らない場なので、この形でも無礼にはならない。fáron は重性名詞なので、主格と対格が同じ形になる。

    léimim fáron séndoi ré luuménde ausenár ó.

    読み:レーミン ファーロン センドイ レー ルーメンデ アウセナール オー。

    léim-imfáronsénd-oiréluum-énd-eau-sen-áró.
    置く-<私が>荷<対格>ここ-<与格>ようにご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人><3人称単数・重性>

    「「目付殿がご覧になれるよう、荷をここに置きます。」」

    縁の市で荷を検めてもらうときの言い方。ré と願望法を組み合わせると目的を表す。ここでの願望法は丁寧さではなく、「そうなってほしい」という意味を表す。ó は荷を受ける重性の代名詞で、主格と対格が同じ形。

    léim senó an orén!

    読み:レーン セノー アン オレーン!

    léimsenóanorén!
    置く<命令法><あなたが>見張り<対格>上手縁<対格>

    「縁の上手へ見張りを置け。」

    崖の縁の番について言う下向きの命令。見張りの意味の senó は、人そのものではなく「見張る役目」として扱うので、重性のままで使う。見張る人個人を指すときは senár を使うのがふつうである。an+対格は「〜の上手へ」。

    mé léim virán gráisan un múndo táses!

    読み:メー レーン ヴィラーン グライサン ウン ムンド ターセス!

    méléimvir-ángráis-anunmúndotás-es!
    <禁止・願いの打ち消し>置く<命令法><あなたが>言葉-<対格>悪い-<対格>内に口<対格><あなた>-<属格>

    「悪い言葉を口に入れるな(=口にするな)。」

    親が子を叱るときの言い方。炉の前では粗野な言葉を口にしてはいけないとされる。禁止は「mé+命令法」で言う。un+対格で「〜の中へ」を表す。múndo は重性なので、対格は主格と同じ形になる。形容詞 gráis は軽性の virá に合わせて、対格の -an をとる。

    léimim tambór un múndo.

    読み:レーミン タンボール ウン ムンド。

    léim-imtambórunmúndo.
    置く-<私が>雑穀<対格>内に口<対格>

    「雑穀を口に運ぶ。」

    食事の日常の言い方。un+対格で「〜の中へ」を表す。重性の múndo は対格でも主格と同じ形になる。主語は動詞の語尾 -im でわかるので言わない。

    mé leimésa fáron un múndo orénos.

    読み:メー レイメーサ ファーロン ウン ムンド オレーノス。

    méleim-és-afáronunmúndoorén-os.
    <禁止・願いの打ち消し>置く-<〜すべし>-<(軽いものが)>荷<対格>内に出口<対格>縁-<属格>

    「縁の口の中へ荷を置かぬこと。」

    市の決まりを刻んだ碑文の文体。道の口をふさがないための決まり。当為法は mé で否定する。主語を言わないので「人は」という一般の主語になり、軽性の形をとる。強勢は当為法の -és- に移る。un+対格で「〜の中へ」。

    mé leimésa kréinul du dálor.

    読み:メー レイメーサ クレーヌル ドゥ ダーロル。

    méleim-és-akréin-uldudálor.
    <禁止・願いの打ち消し>置く-<〜すべし>-<(軽いものが)>遺骨-<〜たちを>下手下の国<対格>

    「遺骨を下の国へ置かぬこと。」

    葬送の作法を記した書きものの一句。当為法 -és- は mé で否定し、主語を言わないので一般の人が主語になって軽性の -a をとる。強勢は -és- に移る(léim- → leimésa)。遺骨を谷底や崖の下に埋めることは禁じられている。

    léima faronár klóno du ausenárei.

    読み:レーマ ファロナール クローノ ドゥ アウセナーレイ。

    léim-afaronárklónoduau-sen-ár-ei.
    置く-<(軽いものが)>運び人<主格>膝<対格>下手<お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>-<与格>

    「運び人は目付殿の下手で膝をつく。」

    目上の人の前で頭を低くする作法の描写。「膝をつく」は léim-「置く」+膝の対格 klóno で言う。klóno は重性o語幹なので、対格は主格と同じ形。du+与格「〜の下手で」は、相手より低い位置に身を置くことを表す。目付は役職名に au- をつけて高める。

    léimimor tambór órelei.

    読み:レーミモル タンボール オーレレイ。

    léim-imortambórórel-ei.
    置く-<我々が>雑穀<対格>日の光-<与格>

    「我々は雑穀を日なたに置く。」

    乾風期の初めに、刈った穂を干すときの農作業の言い方。órelei は場所の与格で「日の光の当たる所に」。tambór は重性の子音語幹なので、対格は主格と同じ形になる(綴りは〈tamboro〉)。

    léim fáron séndo, ende.

    読み:レーン ファーロン センド、エンデ。

    léimfáronséndo,ende.
    置く<命令法><あなたが>荷ここどうぞ

    「荷はここに置いてくれ、頼む。」

    縁の市の取引言葉。動詞はむき出しの語幹 léim で言い、ende を添える。séndo「ここ」は格変化をしない場所の語。荷解きの場でよく聞かれる言い方である。

    léimim sáko torárei.

    読み:レーミン サーコ トラーレイ。

    léim-imsákotor-ár-ei.
    置く-<私が>塩<対格>来る-<〜する人>-<与格>

    「客人に塩をお出しする。」

    受け手は与格 torárei で言う。小皿に塩をひとつまみ載せて客の前に置くのは最高のもてなしで、léim- がそのまま「(もてなしの品を)出す」の意味で使われる。重性の sáko は主格と対格が同じ形になる。

    léimim fáron húmel elþéi.

    読み:レーミン ファーロン フーメル エルセー。

    léim-imfáronhúmelelþ-éi.
    置く-<私が>荷<対格>湿った火-<与格>

    「湿った荷を火のそばに置く。」

    霧期の家の中のふつうの言い方。fáron「荷」は重性なので、形容詞は語尾のない húmel のままになる。与格の elþéi は場所を表し、「火のところに」の意味になる。

    léim plíndo fáron, ende.

    読み:レーン プリンド ファーロン、エンデ。

    léimplíndofáron,ende.
    置く<命令法><あなたが>荷札荷どうぞ

    「荷札を荷につけてくれ、頼む。」

    縁の市の取引言葉。動詞はむき出しの語幹(命令法2単と同じ形)で、格語尾が落ちるので、改まった言葉なら与格 fáronoi になる「荷に」も fáron のままで言う。文末に ende を添えて頼む。荷札を「つける」は léim-「置く」で表す。

    léimim símbo némes sáindarei.

    読み:レーミン シンボ ネーメス サインダレイ。

    léim-imsímboném-essáindar-ei.
    置く-<私が>印<対格><私>-<属格>証文-<与格>

    「証文に私の印を押します。」

    「印を押す」は léim-「置く」に símbo を目的語にとって言う。押す先は与格で表す。帳簿と証文が重んじられる市の取引で、日常的によく聞く言い方。

    lúin tóro nébro, mé leimésa símbo sáindarei.

    読み:ルーイン トーロ ネーブロ、メー レイメーサ シンボ サインダレイ。

    lúintór-onébro,méleim-és-asímbosáindar-ei.
    とき来る-<(重いものが)>霧<主格><禁止・願いの打ち消し>置く-<〜すべし>-<(軽いものが)>印<対格>証文-<与格>

    「霧が来たら、証文に印を押さぬこと。」

    法典や碑文に見られる当為法の禁止。主語を言わないので一般の人が主語になり、軽性の -a をとる。強勢は -és- に移り、語根の ´ は消える。前半は lúin「〜とき」の節で、霧 nébro は重性なので動詞は -o をとる。霧の中で結んだ約束は「霧の約束」として重んじられない、という禁忌を表している。

    léima ráuvan gleinó an dún.

    読み:レーマ ラウヴァン グレイノー アン ドゥーン。

    léim-aráuvangleinóandún.
    置く-<(軽いものが)>森の巫<主格>境石<対格>上手丘<対格>

    「森の巫が、丘の上手へ境石を据える。」

    境を定める儀式を述べる文。an+対格で「上手へ」。重性の dún は、対格も主格と同じ形になる。

    léimimor kréinul an kreinándo.

    読み:レーミモル クレーヌル アン クレイナンド。

    léim-imorkréin-ulankreinándo.
    置く-<我々が>骨-<〜たちを>上手納骨所<対格>

    「我らは骨を上の納骨所へ納める。」

    火葬のあと、骨を氏族の納骨所に収めるときの言い方。kreinándo は kréin「骨」に場所名詞の -ándo がついた重性の o 語幹で、主格と対格が同じ形になる。納骨所は北の高みや丘の上にあるので、an+対格「上手へ」で言う。骨は谷底や崖の下には決して埋めない。

    léimir tambór un kórvo!

    読み:レーミル タンボール ウン コルヴォ!

    léim-irtambórunkórvo!
    置く-<皆で〜せよ>雑穀<対格>中へ・中から倉<対格>

    「雑穀を倉の中へ納めよ。」

    un+対格で「〜の中へ」を表す。kórvo は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。命令法の2人称複数で、働き手たちに指図している。

    léimim fáron séndoi. fláinim.

    読み:レーミン ファーロン センドイ。フライニン。

    léim-imfáronsénd-oi.fláinim.
    置く-<私が>荷<対格>ここ-<与格>軽くなった

    「「ここに荷を置くぞ。ああ、軽くなった。」」

    背負った荷を下ろしたときの、文字どおりの言い方。感謝の fláinim は、この「肩が軽くなった」という言い方から広がったとされる。重い荷を下ろすことは、信仰の上でも「軽くなる」ことと結びついている。

    léimim sáko un trélmo.

    読み:レーミン サーコ ウン トレルモ。

    léim-imsákountrélmo.
    置く-<私が>塩<対格>内に棚<対格>

    「私は棚の中に塩を置く。」

    意味1。 léim-「置く」に、収納の棚としての trélmo を un trélmo の形で与える。 un は「〜の中へ・中に」の前置詞。重性o語幹 trélmo の単数対格は主格と同形で、用例では見出し語 trélmo がそのまま現れる。

    lúin léimim fáron, kruntiúlo marfúnel.

    読み:ルーイン レーミン ファーロン、クルンティウーロ マルフーネル。

    lúinléim-imfáron,kruntiúl-omarfúnel.
    とき置く-<私が>荷<対格>支えが軋む-<(重いものが)>腕木<主格>

    「「荷を置くと、腕木が軋む。」」

    荷を受け止めるときの通常の作動音を示す日常表現。kruntiúl-の自然な主語は腕木・綱・橋脚などの支えで、ここではmarfúnelが重性・単数の主語。

    léimim sáko só monkrúnoi

    読み:レーミン サーコ ソー モンクルーノイ

    léim-imsákosómonkrún-oi
    置く-<私が>塩<対格>この<重性>土台-<与格>

    「私はこの塩を石台の上に置く。」

    家仕事の場面。目的語 sáko só「この塩」に続いて、与格 monkrún-oi が着地点を表す。石で作った台として用いられる。

    léimim noralúsan an aldárei.

    読み:レーミン ノラルーサン アン アルダーレイ。

    léim-imnoralús-ananaldár-ei.
    置く-<私が>夜粥-<対格>上手座-DAT.

    「私は夜粥の膳を上手の座に据える。」

    家庭での動作。「粥そのもの」より「定まった晩の膳」を指す用法。場所を表すには前置詞 an と与格を用いる。

    léima ólmar ín slóvo.

    読み:レーマ オルマル イーン スローヴォ。

    léim-aólmarínslóvo
    置く-<(軽いものが)>年長者<主格>一人分<対格>

    「年長者が人分を一つ置いておく。」

    配給・食事などの一人分を指す日常的な用例。主語 ólmar は人として軽性なので動詞は軽性単数。slóvo は重性o語幹の単数対格形。

    un kórvoi éso mélvo léimen.

    読み:ウン コルヴォイ エーソ メルヴォ レーメン。

    unkórv-oiés-omélvoléim-en
    中に倉-<与格>いる-<(重いものが)>板戸<主格>置く-<〜した・〜された>

    「板戸は倉に置かれている。」

    物の所在や在庫を記す陳述文。述語受動の結果状態に場所を添えるため、前置詞句を動詞の前に出す。存在・状態を表す文では éso が主語の mélvo に一致し、他動詞 léim- の分詞 léimen が「置かれた」という結果の状態を作る。前置詞 un は与格と組んで「〜の中に」を表す。

    léim sámon só un kórvo!

    読み:レーン サーモン ソー ウン コルヴォ!

    léimsámonsóunkórvo!
    置く<命令法><あなたが>生皮<対格>この<重性>内に倉<対格>

    「この生皮を倉の中へ置け。」

    作業場面での命令。重性の直接目的語 sámon は主格形と同一形のまま、目的語として用いる。

  2. 据える

    碑や決まりごとをある場所に据える、定める。

    þóro kéumo te léimsa brándal.

    読み:ソーロ ケウモ テ レーンサ ブランダル。

    þór-okéumoteléims-abrándal.
    立つ-<(重いものが)>碑<主格><関係節>据える<〜し終えた>-<(軽いものが)>司<主格>

    「司が据えた碑が立っている。」

    石の碑 kéumo は重性o語幹なので、動詞は3人称単数・重性の -o をとる。関係節は無強勢の te の後ろに動詞を続けて作り、抜けた目的語の位置は空けたままにする。関係節の主語 brándal は人なので、動詞は軽性の -a になる。

    léimsa brándal ré lisésa senár sáindaran.

    読み:レーンサ ブランダル レー リセーサ セナール サインダラン。

    léims-abrándalrélis-és-asen-ársáindar-an.
    据える<〜し終えた>-<(軽いものが)>司<主格><〜と(節)>書く-<〜すべし>-<(軽いものが)>見る-<〜する人・主格>証文-<対格>

    「司は、目付が証文を書くべしと定めた。」

    léim- を決まりごとに使うと「定める」の意味になる。ré の後ろの節は、定められた中身を当為法のまま保つ。語根が二重母音をもつので、完了相は -s- を足して léims- にする。書かれたものを正しいとする王国らしい決まりの文。

    léimsan aursárai sárvo ré mé duliþésa fáron du dálor.

    読み:レーンサン アウルサーライ サルヴォ レー メー ドゥリセーサ ファーロン ドゥ ダーロル。

    léims-anaursár-aisárvorémédul-iþ-és-afárondudálor.
    据える<〜し終えた>-<彼らが>祖先-<〜たちが>禁忌<対格><〜と(節)><禁止・願いの打ち消し>下る-<〜させる>-<〜すべし>-<(軽いものが)>荷<対格>下手下の国<対格>

    「祖先たちは、下の国へ荷を落としてはならぬという禁忌を定めた。」

    ré の後ろの節は当為法を保ち、mé で否定している。主語を言わない当為法は「人は〜すべし」の意味で、軽性の -a をとる。強勢は -és- に移る。崖から物を落としてはいけない、という禁忌のいわれを語る文。

解説

ものをある場所に置く、据えることを表す。置く場所は与格で示す。高原の人々は、石に刻んだ言葉は昇りも消えもせず、その場所に言葉を据えておくものと考えている。そのため、碑を建てて決まりを示すことも léim- で言う。上座に客の席を設けることにも使う。

文法

完了語根は léims-。尊敬は auléim-、謙譲は duléim-(「お置きする・お供えする」)。

語源

古高原語から受け継いだ語。

語幹の異形

説明に出てくる語

この語に触れている語

高原語辞典

高原語辞典

左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。

高原語入門

左の目次から課を選んでください。

高原語の文法書

左の一覧から選んでください。

資料集

高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。

小説

左の目次から話を選んでください。

語彙の候補

小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。

作ってほしい語を依頼する