sál-

品詞
動詞(他動詞)
意味
ならす
発音
[ˈsal]
読み
サール
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. ならす

    灰・雪・雑穀などの表面を、押さえたり掃ったりして平らに整える。家庭内の基本的な整える動作。

    sál tambór, ende.

    読み:サール タンボール、エンデ。

    sáltambór,ende.
    ならす<命令法><あなたが>雑穀<対格>どうぞ

    「「雑穀を平らにしてくれ、頼む。」」

    家庭でのくだけた依頼。命令法2人称は語幹 sál をそのまま用いる。対象 tambór は重性で対格が主格と同形。依頼の小辞 ende を添えて、単なる命令を軽くする。

    salésa ólmar eelþó aurándoi.

    読み:サレーサ オルマル エールソー アウランドイ。

    sal-és-aólmareelþóauránd-oi.
    ならす-<〜すべし>-<(軽いものが)>年長者<主格>灰<対格>社-<与格>

    「「社では年長者が灰を平らにすべきである。」」

    作法や碑文向けの当為法。語根 sál- に -és- -a が付き、語根の強勢が接尾辞へ移って salésa となる。主語 ólmar は人を指す軽性。場所 aurándoi は前置詞を伴わない裸与格。

    sénim món sálen.

    読み:セーニン モーン サーレン。

    sén-immónsál-en
    見る-<私が>石<対格>ならす-<〜した・〜された>

    「私は平らな石を見る。」

    日常の場面。VSOで動詞が文頭。目的語の món は重性子音語幹で、単数対格が主格と同型である。修飾する sálen も重性単数対格では語尾がつかない。

    éso vól sálen.

    読み:エーソ ヴォール サーレン。

    és-ovólsál-en
    いる-<(重いものが)>地面<主格>ならす-<〜した・〜された>

    「地面は平らだ。」

    述語形容文。繋辞 és- を文頭に置き、主語 vól の述語として sálen を後に置く。主語が重性なので、繋辞は3人称単数・重性の語尾 -o をとる。

    sála endríña sávran.

    読み:サーラ エンドリーニャ サーヴラン。

    sál-aendríñasávr-an
    ならす-<(軽いものが)>子ども<主格>葦笛-<対格>

    「その子は葦笛を鳴らす。」

    sávr-an は sávra の斜格語幹 sávr に単数対格 -an が付いた形。葦笛を意味する sávra は、材としての葦と違って軽性のまま受ける。endríña「子ども」も軽性なので、動詞は軽性の語尾 -a で受ける。

解説

表面を平らに整えることを示す基本の他動詞。炉の灰(eelþó)、雪(hílva)、雑穀(tambór)などの粒状・散ったものの表面に、匙の裏や小板、手のひらで水平に押さえたり掃ったりして平にする動作を指す。字を書くため、遊んで遊ぶため、あるいはただ整えるために、家庭の中で日常的に行われる基本的な動作である。léim-「置く・据える」(物をある場所に配置する)とは異なり、sál- は対象の表面そのものを平にする動作であり、物を動かすことには使わない。語末の -l が、手のひらが表面をなぞって平にするなめらかな動きを想起させる。

文法

他動詞。3人称単数は軽性 sála/重性 sálo。目的語は対格。

語源

古高原語 *sál- から。基本の動詞語根で、もとの意味は「(表面を)平に整える」である。派生的な由来はなく、語彙の層を問わず使う語。

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