小説
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日の出側
東の方向を表す。目印になるものの東側を示す。
or pó fleiréla aulisár dórel?
読み:オル ポー フレイレーラ アウリサール ドーレル?
| or | pó | fleir-él-a | au-lis-ár | dórel? |
| 日の出側 | 何<対格> | お出ましになる-<〜だろう>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-書く-<〜する人> | 明日 |
「書記の方は、明日は日の出側のどちらへお出ましになるのでしょうか。」
上向きの問い。目上の人には問いの小辞 ké を使わず、推量法 -él- で推し量る形で尋ねる。方向を決めない「どこへ」はないので、or pó「日の出側の何へ」と前置詞句ごと文頭に出す。推量法の接尾辞が強勢をとるので、語根の ´ は消える。
þóran planélai bróusai or flaindélail.
読み:ソーラン プラネーライ ブローサイ オル フラインデーライル。
| þór-an | planél-ai | bróus-ai | or | flaindél-ail. |
| 立つ-<彼らが> | 白樹皮の木-<〜たちが> | 多い-<〜たちが> | 日の出側 | 版の木-<〜らに> |
「版の木々の日の出側に、白樹皮の木がたくさん立っている。」
森の道案内や土地の説明に使う言い方。方角は絶対方位で言い、or+与格で「〜の日の出側に」を表す。生えている木は軽性なので、planél の複数主格は -ai になり、形容詞 bróus も軽性の複数主格 -ai で一致する。版の木も軽性なので、複数与格は -ail になる。
þóra bóula mór or planélei.
読み:ソーラ ボーラ モール オル プラネーレイ。
| þór-a | bóula | mór | or | planél-ei. |
| 立つ-<(軽いものが)> | どんぐりの木<主格> | 大きい | 日の出側 | 白樹皮の木-<与格> |
「白樹皮の木の日の出側に、大きなどんぐりの木が立っている。」
日常の描写文。生えているどんぐりの木は軽性なので、動詞は3人称単数・軽性の -a をとる。形容詞 mór は名詞の後ろに置き、軽性・単数・主格の形(語尾なし)で一致する。
gélan kelárai or véinor dórel.
読み:ゲーラン ケラーライ オル ヴェーノル ドーレル。
| gél-an | kel-ár-ai | or | véinor | dórel. |
| 行く-<彼らが> | 伐る-<〜する人>-<〜たちが> | 日の出側 | 湖<対格> | 明日 |
「明日、樵たちは日の出側の湖へ行く。」
時制の語形はないので、未来のことでも直説法で言い切れる。確かでなければ推量法 geléla などを使う。東西の移動は or(日の出側)・vel(日の入り側)+対格で表す。véinor は重性で、対格でも形が変わらない。
tóro nébro or dún.
読み:トーロ ネーブロ オル ドゥーン。
| tór-o | nébro | or | dún. |
| 来る-<(重いものが)> | 霧<主格> | 日の出側 | 丘<対格> |
「霧が丘の日の出側へやって来る。」
ものの動きを方角で言う文。or+対格で、目印になるものの日の出側(東側)へ向かうことを表す。or は órun「日の出」から来た語で、強勢がなく、次の語に寄りかかって発音される。主語の nébro「霧」は重性なので、動詞は重性の -o をとる。
lúin áura álmar or dún, émbelan ólmarai aursárais.
読み:ルーイン アウラ アルマル オル ドゥーン、エンベラン オルマライ アウルサーライス。
| lúin | áur-a | álmar | or | dún, | émbel-an | ólmar-ai | aursár-ais. |
| とき | 昇る-<(軽いものが)> | 白月<主格> | 日の出側 | 丘<対格> | 祀る-<彼らが> | 年長者-<〜たちが> | 祖先-<〜たちを> |
「白月が丘の日の出側に昇ると、年長者たちは祖先を祀る。」
天体の位置を言う決まった言い方。星や月は指さしてはいけないので、よく知られた目印と方向の前置詞で位置を示す。or+対格で「〜の日の出側へ」を表す。lúin で始まる時の節は主節の前に置く。
東へ・東で
格によって、東への移動、東側にあること、東から来ることを表す。
or pó géles?
読み:オル ポー ゲーレス?
| or | pó | gél-es? |
| 東へ | 何<対格> | 行く-<あなたが> |
「東のどこへ行くのだ。」
下向きのくだけた問い。高原語には方向を決めない「どこへ」がないので、or pó「日の出側の何へ」と前置詞句ごと文頭に出して尋ねる。or は対格と組むと「東へ」、与格と組むと「東で」、属格と組むと「東から」の意味になる。
gélan faronárai or kórvo.
読み:ゲーラン ファロナーライ オル コルヴォ。
| gél-an | faronár-ai | or | kórvo. |
| 行く-<彼らが> | 運び人-<〜たちが> | 東へ | 倉<対格> |
「運び人たちは倉の東の方へ向かっていく。」
東への移動を言う文。or+対格で、目印の東側へ向かう動きを表す。kórvo は重性o語幹なので、対格も主格と同じ形になる。この場所で止まっていることを言うなら、与格の or kórvoi にする。
東、つまり日の出の方角を表す前置詞。ほかの前置詞と同じく、組む格で意味が変わる。対格と組むと「〜の日の出側へ」、与格なら「〜の日の出側で」、属格なら「〜の日の出側から」。強勢がなく、次の語に寄りかかって発音される。高原の道案内は、an・du(上手・下手)と or・vel(日の出側・日の入り側)の組み合わせが基本になる。星は指さしてはいけないので、星の位置も or ombára ilánail「十の灯の日の出側に」のように、ほかの星との位置関係で言う。日本語話者には「オル」と聞こえ、語の一部だと気づきにくい。
lóima lourvirár ráun némores an fóndaros.
読み:ロイマ ロウルヴィラール ラウン ネーモレス アン フォンダロス。
| lóim-a | lourvirár | ráun | ném-or-es | an | fóndar-os. |
| 唱える-<(軽いものが)> | 系譜読み<主格> | 流れ<対格> | 1-<〜ら(古い母音交替)>-<属格> | 上手 | 源-<属格> |
「系譜読みが、我々の流れを源から唱える。」
祖先祀りや婚姻の場で、系譜読みが家系を一瀬ずつ唱えることを言う文。ráun は重性の子音語幹なので、主格と対格が同じ形になる。an+属格は「上手から」で、源から下へたどる向きを表す。
前置詞。無強勢。対格「〜へ」、与格「〜で」、属格「〜から」。
órun「日の出」が縮まって前置詞になったもの。
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