snén-

品詞
動詞(自動詞)
意味
泊まる
発音
[ˈsnen]
読み
スネル
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 泊まる

    客人として誰かの炉で一晩を過ごす。炉の主人の許可や招待を前提とする社会的行為。

    un sélnarail, snénan torárai.

    読み:ウン セルナライル、スネーナン トラーライ。

    unsélnar-ail,snén-antorár-ai.
    内宿場-<〜らに>泊まる-<彼らが>客-<〜たちが>

    「宿場では客が泊まる。」

    意味2。宿場の複数与格un sélnarailを場面枠として動詞前に置く。toráraiは客の複数主格。

    snénim houmárei.

    読み:スネーニン ホウマーレイ。

    snén-imhoumár-ei
    泊まる-<私が>炉の主-<与格>

    「私は炉の主人のところに泊まる。」

    客人として炉の主人の許しを得て一晩を預かる、一人称の日常的な言い方。炉の主を受益者として与格にとる。

  2. 泊める(使役)

    客人を自分の炉に預かる。宿を貸す、受け入れる。使役形 sneníþ- で表す。

    sneníþa houmár toráran.

    読み:スネニーサ ホウマール トラーラン。

    snen-íþ-ahoumártorár-an
    泊まる-<〜させる>-<(軽いものが)>炉の主<主格>客-<対格>

    「炉の主人が客を泊める。」

    基本語順 VSO に従い、動詞を文頭に置く。使役形 snen-íþ- で「泊める」。客人 torár は軽性子音語幹なので対格 toráran。

解説

客人として、誰かの炉(hóum)で一晩を預かることを言う。自分の炉に帰る(hóin-)でも、ただそこに所在する(és-)のでもなく、炉の主人が客人を一夜「預かる」という社会的行為の、客人側の立場を指す。凍りの頃の崖道では、運び人(faronár)が休み場(helándo)や町の宿(sélnar)で一夜を預かる文で頻出する。改まった場では、客人であることを明記して使う。くだけた言葉では、単に「眠る」(nóir-)に置き換えられることがあるが、社会的な「預かられる」関係は示されない。使役形 sneníþ-「泊める・宿を貸す」は、炉の主人が客人を受け入れる行為を言う。目上の人に「泊めてください」と頼むときは、願望法の高めた形(ausnénde)を使う。

文法

自動詞。使役形 sneníþ-(泊める)。完了語幹 snéen-(e→ee)。命令形2単 snén!

語源

古高原語 *snénos-「夜の預かり」から。*snénos- は重性o語幹の名詞で、客人が一夜「預かる」行為を名詞化していた形。後に動詞化し、接辞の痕跡は消えて語根 snén- として定着した。

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