小説
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泊まる
客人として誰かの炉で一晩を過ごす。炉の主人の許可や招待を前提とする社会的行為。
un sélnarail, snénan torárai.
読み:ウン セルナライル、スネーナン トラーライ。
| un | sélnar-ail, | snén-an | torár-ai. |
| 内 | 宿場-<〜らに> | 泊まる-<彼らが> | 客-<〜たちが> |
「宿場では客が泊まる。」
意味2。宿場の複数与格un sélnarailを場面枠として動詞前に置く。toráraiは客の複数主格。
snénim houmárei.
読み:スネーニン ホウマーレイ。
| snén-im | houmár-ei |
| 泊まる-<私が> | 炉の主-<与格> |
「私は炉の主人のところに泊まる。」
客人として炉の主人の許しを得て一晩を預かる、一人称の日常的な言い方。炉の主を受益者として与格にとる。
泊める(使役)
客人を自分の炉に預かる。宿を貸す、受け入れる。使役形 sneníþ- で表す。
sneníþa houmár toráran.
読み:スネニーサ ホウマール トラーラン。
| snen-íþ-a | houmár | torár-an |
| 泊まる-<〜させる>-<(軽いものが)> | 炉の主<主格> | 客-<対格> |
「炉の主人が客を泊める。」
基本語順 VSO に従い、動詞を文頭に置く。使役形 snen-íþ- で「泊める」。客人 torár は軽性子音語幹なので対格 toráran。
客人として、誰かの炉(hóum)で一晩を預かることを言う。自分の炉に帰る(hóin-)でも、ただそこに所在する(és-)のでもなく、炉の主人が客人を一夜「預かる」という社会的行為の、客人側の立場を指す。凍りの頃の崖道では、運び人(faronár)が休み場(helándo)や町の宿(sélnar)で一夜を預かる文で頻出する。改まった場では、客人であることを明記して使う。くだけた言葉では、単に「眠る」(nóir-)に置き換えられることがあるが、社会的な「預かられる」関係は示されない。使役形 sneníþ-「泊める・宿を貸す」は、炉の主人が客人を受け入れる行為を言う。目上の人に「泊めてください」と頼むときは、願望法の高めた形(ausnénde)を使う。
自動詞。使役形 sneníþ-(泊める)。完了語幹 snéen-(e→ee)。命令形2単 snén!
古高原語 *snénos-「夜の預かり」から。*snénos- は重性o語幹の名詞で、客人が一夜「預かる」行為を名詞化していた形。後に動詞化し、接辞の痕跡は消えて語根 snén- として定着した。
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